いつもがんサバイバー・クラブのメールマガジンをご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行していきます。
石川県金沢市の街中に「元ちゃんハウス」という場所があります。運営するNPO法人「がんとむきあう会」の冊子「ようこそ」には、「がんを抱えた方、家族、友人の安息の場を金沢の町に、ずっといつまでも」とあります。「ずっといつまでも」が赤い文字です。
今年5月に胃がんで旅立った大腸がん専門の外科医、西村元一さんと同じ思いの仲間たちが、昨年12月にオープンさせました。以来、多くの患者の方や家族たちが訪れて、生活の悩みを相談したり、自分らしい時間を過ごしたりしています。孤立することなく、サポートを受けて、希望をつないでいます。
元ちゃんハウスのモデルは、イギリスの「マギーズキャンサーケアリングセンター」です。乳がんになったイギリス人女性の「病人ではなく、ひとりの人間に戻れる場がほしい」という願いを、夫が引き継いで、女性が亡くなった翌1996年に開設されました。 そんな元ちゃんハウスを訪ねて、内部をご案内いただき、お話を伺いました。細やかな気遣いにあふれ、真のおもてなしがあると実感しました。どうぞお読みください。