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神奈川県の加藤希さんの長男、旭さんは、2016年5月、小児脳腫瘍で旅立ちました。高校2年生でした。旭さんは幼いころから作曲をしていて、「小児脳腫瘍の治療方法を確立したい。聴いた人の気持ちが少しでも和らげば」という願いを込めて曲をCDにしました。
全国で毎年、約100万人の人が新たにがんと診断されます。そのうち小児がんは、2500人。400人に1人です。治癒率は80%~90%に上ります。そう聞くと、安心してしまうかもしれません。でも、少し考えてください。
子どものがんは、大人とは違う大変さがあります。後遺症で背が伸びない。治療で学校を長期にわたり休むため、クラスになじめない。しっかり治療をした結果、将来、2次がんになる確率が高まる……。もしそんな難病が新たに発生したら、日本中で大騒ぎになるでしょう。
東京医科歯科大学の水谷修紀(しゅうき)名誉教授は、精神科医を目指していた研修医時代に、初めて接した患者が小児白血病の少女でした。その出会いが、水谷先生の人生を決めました。現在は、NPO法人「JCCG(日本小児がん研究グループ)」理事長として、「全国にちらばる専門医をネット上で結集させてバーチャル病院のように機能させるシステムの展開に力を注いでいます。JCCGでは加藤さんも広報活動をしています。
水谷先生や加藤さんの思い、新たな挑戦の詳細を伺いました。この仕組みは、多くの大人のがんにも応用が利きそうです。どうぞ以下のリンクからご覧ください。