希望と共に生きる
「がんサバイバー・クラブ」
メールマガジン第15号

ご存じですか? 毎年2500人の子どもが小児がんになっています。

 いつもがんサバイバー・クラブのメールマガジンをご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行しています。  
 

 神奈川県の加藤希さんの長男、旭さんは、2016年5月、小児脳腫瘍で旅立ちました。高校2年生でした。旭さんは幼いころから作曲をしていて、「小児脳腫瘍の治療方法を確立したい。聴いた人の気持ちが少しでも和らげば」という願いを込めて曲をCDにしました。

 全国で毎年、約100万人の人が新たにがんと診断されます。そのうち小児がんは、2500人。400人に1人です。治癒率は80%~90%に上ります。そう聞くと、安心してしまうかもしれません。でも、少し考えてください。

 子どものがんは、大人とは違う大変さがあります。後遺症で背が伸びない。治療で学校を長期にわたり休むため、クラスになじめない。しっかり治療をした結果、将来、2次がんになる確率が高まる……。もしそんな難病が新たに発生したら、日本中で大騒ぎになるでしょう。

 東京医科歯科大学の水谷修紀(しゅうき)名誉教授は、精神科医を目指していた研修医時代に、初めて接した患者が小児白血病の少女でした。その出会いが、水谷先生の人生を決めました。現在は、NPO法人「JCCG(日本小児がん研究グループ)」理事長として、「全国にちらばる専門医をネット上で結集させてバーチャル病院のように機能させるシステムの展開に力を注いでいます。JCCGでは加藤さんも広報活動をしています。

 水谷先生や加藤さんの思い、新たな挑戦の詳細を伺いました。この仕組みは、多くの大人のがんにも応用が利きそうです。どうぞ以下のリンクからご覧ください。

【かんたんおいしいレシピのご案内です】

 がんになって、多くの人が見直すのが食生活です。玄米菜食にしたり、お酒を控えたりしますよね。抗がん剤治療で食欲が落ちても食べやすい料理を工夫したりもします。「食」は人生の基本。手軽でおいしく、体にやさしいメニューを楽しみたいものです。

 公益財団法人「 がん研究振興財団」の冊子「こころとからだを支える がんサバイバーのための かんたんおいしいレシピ」(1部500円・税・送料込)は、そんな声に応えて生まれたレシピ集です。

 豆腐そぼろの2色丼、南瓜の冷製スープパスタ、さばのハンバーグ、鶏肉ソテー柚子こしょう、とろろ汁、おからヨーグルトパルフェなど100種類以上のメニューが紹介されています。詳しい内容は、同財団のホームページで。

 また、今なら、がんサバイバー・クラブのサポート会員になった方に無料でお渡ししています。お申し込みをお待ちしております。詳しくは こちらまで。

【日本対がん協会常務理事・関原健夫の信念のがん治療を聞きました】
 シリーズ企画「垣添忠生のサバイバーストーリー」は、今回は、日本対がん協会の常務理事・関原健夫の話です。内輪の人間がなぜ登場するの? そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。それは、関原が、1984年以来、6回の手術を乗り越えてがんを克服し、そのうえ心臓バイパス手術なども受けた、いわば「プロの患者」だからです。33年間の経験で培われた視点を動画でお届けします。どうぞ以下のリンクからご覧ください。
患者会アクセスランキングを発表します

 現在、がんサバイバー・クラブのサイトには、321の患者会・患者支援団体を紹介させていただいています。ご協力ありがとうございます。

 このほど、これまでにアクセス数が多かった団体の ベスト10を発表させていただきました。第1位は「患者会ネットワーク香川」、第2位はNPO法人「GISTERS」(広域)、第3位は「若年がんサバイバー&ケアギバー集いの場 くまの間」(愛知県)です。アクセス数を競うことが目的ではありませんが、多くの方にご覧いただけるのは喜ばしいことです。当サイトも、患者会・患者支援団体のページのさらなる活性化を目指します。

 みなさん、是非とも活動レポートをお送りください。写真や動画も大歓迎です。 こちらまでお願いします。お待ちしております。

スタッフ便り、更新しました

日本対がん協会事務局長の岡本宏之が、12月10日、NPO法人「 5years」のクリスマス会に参加しました。合言葉は「マイヒーロー、マイヒロイン、マイフレンドと会おう!」。日頃はサイト上のペンネームでのつながりが、会場では一転してリアルなものに変わります。仲間と会えたことで涙をこぼす人もいました。

 実は岡本の長男もサバイバーです。「リレー・フォー・ライフ」の会場で偶然知り合った、30代男性の先輩サバイバーに勇気づけられました。先輩は、息子のマイヒーローになりました。5years代表の大久保淳一さんも精巣腫瘍のサバイバーです。

 思いがあふれた会の様子に、 岡本のスタッフ便りで触れてください。

【編集後記】

 今年は例年より冬将軍が手ごわそうですね。日本海側のみなさんは、積雪との闘いもありそうです。どうぞご自愛なさってください。
 そんな寒さとは対照的に、おかげさまで、がんサバイバー・クラブへの熱い支持は伸びています。商品案内でもないのに、 メルマガの読者の方も1000人の大台へ、 フェイスブックの「いいね」数も1000を超え、 ツイッターも300人以上にフォローいただき、たくさんの反響をいただいております。

 これからも、お役に立てる情報を発信し、サバイバーカフェの充実も図ってまいります。ご紹介・ご寄付などを賜れば、大変うれしく存じます。
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



2017年12月14日  がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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