いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行しています。
スキルス胃がんという名前が知られるようになったのは、1993年にアナウンサーの逸見政孝さん(当時48)が、この病気で亡くなったときでしょう。しかし、多くの人は「怖い胃がん」という程度の認識しか持っていないのではないでしょうか。
認定NPO法人「希望の会」理事長の轟浩美さん(55)は、スキルス胃がんになった夫で前理事長の哲也さんと力を合わせて、2016年1月に『もしかしたらスキルス胃がん -治療開始前に知りたかったこと-』という冊子を完成させました。スキルス胃がんの基礎知識から治療に臨んでできることまで、読みやすい文章でまとめられています。内容は、複数の専門医のチェックを受けています。
スキルス胃がんは、胃の内側の粘膜の下を浸潤するので、内視鏡でも容易に発見できません。気付いたときはステージ4、というケースもしばしばです。哲也さんもそうでした。哲也さんは、ブログを書き、患者会を立ち上げ、イベントに積極的に出るなどして、スキルス胃がんについての正しい情報がしっかり伝わるよう活動してきました。浩美さんもブログを綴り、哲也さんと伴走してきました。哲也さんは2016年8月に旅立ちましたが、浩美さんは理事長職を引き継ぎ、今も活動を続けています。
お二人の歩みからは、多くのことをくみとれます。
こちらからご覧ください。