メールマガジン第24号
がんは本来の自分に気づくチャンス 山口ミルコさんが見つけたもの

 いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行しています。

 五木寛之さんの『大河の一滴』などベストセラーを数多く手がけた幻冬舎の敏腕編集者・山口ミルコさん(52)は、2009年3月に退社したころに乳がんが判明しました。

 編集者時代は、夜中まで働き、六本木で暮らし、仕事で有名店の料理を味わう生活を送っていました。がんを告知されたとき、「私の何が悪かったのだろう」と自分を責めました。それが、治療を進めるうちに、考え方や生き方が変わってゆきます。
 規則正しい生活を送り、人に合わせるのではなく自分のリズムを大切にする。「やらねば」の「ねば」を解き放つ。香りの強い化学製品も遠ざける。食生活も変わりました。シベリアを訪れ、大自然の生命力も吸収しました。
 山口さんは「がんは本来の自分に気づくチャンス」と言います。一方で、嘔吐に悩まされた抗がん剤治療など苦しいときにも、「絶対に希望を捨てない。今後の人生のほうがよくなる。がんは自分にとって大事なプロセス」という信念を貫きました。

こちらからお読みください。

家計と外見ケアのイベントを開きました

 がんサバイバー・クラブは3月31日、東京・汐留の資生堂本社ビルで、「がんになってからの暮らし」を開催しました。

  前半は、NPO法人「がんと暮らしを考える会」の賢見(けんみ)卓也理事長が、がんの治療にかかるお金や、がんと診断された後に使える保険の制度などについて講演しました。「がんと暮らしを考える会」は、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーによる相談や、医療保険制度を検索できるウェブサービス「がん制度ドック」を提供しています。
 後半は資生堂ライフクオリティービューティーセンターが、治療の副作用による肌色の変化のカバー、脱毛時の眉の描き方のアドバイスを行いました。男性の参加者も含めて、実際に体験しながら学びました。

 詳しいレポートは こちらです。

5月のイベントをまとめました

 がんサバイバー・クラブのサイトでご紹介している患者会・患者支援団体は、350を超えました。がん種や地域などから検索できます。

 これらの団体などが開く 5月のイベントをまとめました。ゴールデンウィーク中のものもあります。どうぞご活用ください。

「今の自分が一番いい」 木口マリのがんのココロ 第3回~

 3回目を迎えた新シリーズ「木口マリのがんのココロ」では、木口さんが、自身の子宮頸がんの体験を振り返っています。がん発覚後は散々な日々が続きました。しかし、がんになったからこその貴重な学びがたくさんありました。

 

 特に良かったものとして、木口さんは、「本来、人にある心のあたたかさ」を挙げます。そして、「いろいろ辛いことがあっても、これまでの中で今の自分が一番いい。そして明日の自分はもっといい」と思いを深めていきます。木口さんのエッセイは こちらです。

相談でいただいた言葉が宝物です

 新シリーズ「がん相談ホットラインより」の第2回は、相談者の方たちにいただいた言葉が、日本対がん協会の相談員たちの宝物になっている、という話です。
 こんなことがありました。「ホットラインはいつまでやっているのですか」という相談者の質問に、受付時間を答えたところ、「そうではなく、ずっとずっと何年もやり続けてくれるのかという意味です。ホットラインがあったから頑張ってこられたのです。他にも救われる人がたくさんいるはずです」といった言葉が返ってきました。

 電話を切った後、相談員たちはいつも、十分に気持ちを受け止められたか、役に立ったかと振り返ります。それだけに、暖かいお言葉をいただくと、よりよい相談につながるのです。

 詳しくは こちら をお読みください。

編集後記

 おかげさまで、垣添忠生のがんサバイバー支援ウォークは、北陸を歩く第4回を終えました。貴重な出会いがあり、収穫の多い旅となりました。日々の様子はウォーク専用サイトの一言ブログインスタグラムで発信しています。

 今回は、石川県金沢市出身のがんサバイバー・クラブのスタッフの堀均が、石川県で垣添に同行しました。自身、進行していた肺がんのサバイバー18年。思いもひとしおです。垣添とはまた違う視点で、 スタッフブログで同行記をまとめましたどうぞご覧ください。

 5月3日は憲法記念日なのでお休みして、次回のメルマガは、5月10日に発行します。風薫る過ごしやすい季節になりました。生命力あふれる新緑の季節でもあります。それぞれの形で、楽しんでいただければと思います。

 

2018年4月19日

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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