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五木寛之さんの『大河の一滴』などベストセラーを数多く手がけた幻冬舎の敏腕編集者・山口ミルコさん(52)は、2009年3月に退社したころに乳がんが判明しました。
編集者時代は、夜中まで働き、六本木で暮らし、仕事で有名店の料理を味わう生活を送っていました。がんを告知されたとき、「私の何が悪かったのだろう」と自分を責めました。それが、治療を進めるうちに、考え方や生き方が変わってゆきます。
規則正しい生活を送り、人に合わせるのではなく自分のリズムを大切にする。「やらねば」の「ねば」を解き放つ。香りの強い化学製品も遠ざける。食生活も変わりました。シベリアを訪れ、大自然の生命力も吸収しました。
山口さんは「がんは本来の自分に気づくチャンス」と言います。一方で、嘔吐に悩まされた抗がん剤治療など苦しいときにも、「絶対に希望を捨てない。今後の人生のほうがよくなる。がんは自分にとって大事なプロセス」という信念を貫きました。
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