メールマガジン第30号
芥川龍之介が愛したぶりの照り焼きを病院で ~木口マリのがんのココロ~

 いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行しています。

 ただの「ぶりの照り焼き」ならふーんで終わっても、あの芥川龍之介が愛したレシピと言われると、ワクワクして食べたくなりますよね。

 これは、がん治療で名高い東京都立駒込病院(東京都文京区)の病院食のひとつです。駒込病院の栄養科のスタッフたちが再現した「文芸家たちの食事」です。夏目漱石や宮沢賢治らのものもあります。近くの「田端文士村記念館」を訪れ、研究・再現しました。
 駒込病院ではほかにも、患者の声に耳を傾けながら栄養士、看護師、医師が連携して、治療中の方が食べやすくなるよう心がけています。プラスチックの器を陶器に変えるだけでも違うそうです。「包丁を使わずに作れる」といった簡単アイデアレシピをネットで公開してもいます。「ジャンクフードはダメ」など自分に厳しすぎないことも大切だそうです。
 写真家でサバイバーの木口マリさんが、そんな駒込病院の栄養科長の竹内理恵さんらにお話を伺いました。サバイバーにとって「食べる」ことって何だろう? 栄養士の力とは? 木口さんならではの目線で、優しく浮かび上がってきます。

1万人に1人の小児がん、支援団体も味方です

 日本では年間約2000人から2500人の子どもが小児がんと診断されます。1万人に1人の割合です。希少がんであり、社会の理解もまだ不十分。ご家族にとっては、気持ちを分かち合える人と出会う機会が多くありません。そこで、小児がんや子どもを支援する団体、ご家族のサポートに力を入れている団体をご紹介しました。

 たとえ地元の団体でなくても、アプローチしてみてください。きっと味方になってくれるはずです。 こちらです。

 
セカンドオピニオンの本当の役割って? ~がん相談ホットラインの現場から~

 前回に続いて、「セカンドオピニオン」のお話です。

 相談を受けていると、「担当医と相性が悪く、転院できると思ってセカンドオピニオンを受けたのにできなかった」と落胆される方がいらっしゃいます。

 しかし、馬が合わないなと思っても、担当医との関係を投げてしまわないことが大切です。セカンドオピニオンのための資料は担当医に用意してもらうわけですし、「セカンドオピニオン=転院」ではなく、第2の意見をもとに、担当医と今後のことを話し合うのが、本来の流れです。転院するかどうかは、その先の話です。

 自分が望む治療法や意見がベストとは限りません。自分の考えと合わない方針を示されても、ひとまず話を聞く姿勢が求められます。詳しくは こちらで。

 

全国がんサバイバー支援ウォーク、報告会を開きます

 今年2月5日に福岡をスタートし、全国がんセンター協議会加盟32病院をできる限り歩いて回る、「垣添忠生 全国縦断がんサバイバー支援ウォーク」が7月23日の北海道がんセンターでゴールを迎えます。

 8月4日、垣添自ら、報告会を開きます。道中に聞いたサバイバーのみなさんの声、感動や意外な発見、考えたことなどをざっくばらんに語ります。トークショー、交流会、撮影会などがあります。マル秘映像も流れるかも。一緒に追体験しませんか。

 8月4日(土)午後1時~、東京・有楽町で行います。参加費無料。 詳細・お申し込みはこちらです。

 

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編集後記

 西日本豪雨では、広域災害の難しさを改めて思いました。東日本大震災を思い出した方も多いと思います。ボランティアに駆けつけたいけれど、日常生活がある以上、できることは限られている。そんな方もいらっしゃるでしょう。コンビニのレジ横の寄付でもいいし、生活の場で、できることをするしかないと思います。被災者のみなさんの1日も早い復興(気軽に使える言葉ではありませんが)をお祈りしています。

 垣添のウォークも、いよいよ最終章。札幌に向けて北海道を歩いています。私も21日の朝から同行します。歩行距離は1日20~25キロほど。準備段階ですでに、大きなリュックを背負って歩く大変さがリアルにイメージできるようになりました。
 
今年はひときわの猛暑ですね。どうぞご自愛なさってください。

 

 

 

 

2018年7月19日

 

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

 

 

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