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光免疫療法という名前をご存知の方も多いと思います。
どことなく素敵な語感。米国のオバマ前大統領が、2012年の一般教書演説(施政方針演説)で取り上げて、期待を寄せました。研究・開発したのは、米国の国立衛生研究所の主任研究員、小林久隆さんです。今年3月、日本でも、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で治験が始まりました。
報道などによると、効果が高く副作用も少ない治療法です。米国で行われた頭頸部の進行がんに対する治験では、15人中14人に効いて、7人が完全奏効(CTなどでがん細胞が見えない状態)だそうです。日本の治験でも、よい結果を得られています。
光免疫療法は、将来的には、すべてのがんの8~9割に効く可能性があるともいいます。簡単に言えば、テレビのリモコンと近いレーザー光(近赤外線)を当てることでがん細胞を破壊する、という仕組みです。
国立がん研究センター東病院の土井俊彦・副院長に、誰もが知りたい素朴な疑問をぶつけて、お話を伺いました。