いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日にお届けしています。
昨年7月、がんサバイバー・クラブの「がんと生きる」シリーズの第1回で、
「東京五輪を一緒に見る、そしていつまでも ~大腸がんステージⅣの夫と生きる」と題した記事を掲載しました。夫の裕人(ゆうじん)さんをケアする鈴木潤子さんにインタビューしました。
残念ながら、裕人さんは、12月に家族に看取られて旅立ちました。しかし、それまでに、潤子さんのブロ友さんたちとのオフ会に2人で行き、熱海旅行を企画し、ショッピングを楽しみ、病状は芳しくなかったものの、緩和ケア病棟で結婚記念日と息子の大学合格を祝いました。潤子さんは今も、裕人さんの携帯電話を解約していません。
一方で人生を楽しみ、いずれ会う裕人さんに「おっ、がんばって生きてきたな」とほめられる生き方をしたいと話しています。そして想いを込めて、つちぼとけ(土仏)をつくっています。
東京五輪は一緒に見られなかったけれど、夫婦の輝きは、失われていません。 |