いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日にお届けしています。
精神腫瘍科をご存知ですか? 病院を訪れた際に目にした方もいらっしゃるでしょう。
精神腫瘍科は、がん患者とその家族を対象とした、こころのケアを専門に行う科です。英語では、サイコオンコロジー。がんに関する知識と、がん患者とその家族のこころの問題に通じた精神科医・心療内科医(=精神腫瘍医)が、主治医と連携を取りながら、カウンセリングや精神療法を行っています。大切な家族を喪失した家族の方も受診できます。
国立がん研究センター中央病院の清水研・精神腫瘍科科長は、15年以上にわたり、3000人以上の患者を診察してきました。「清水先生は、患者と一緒に迷子になってくれる。絶望を希望に変えてくれた」という患者さんもいます。清水先生が具体的に接してきたケース(どのような患者さんがどんなふうにこころを回復させられたか)、治療にあたっての心がけ、みなさんへのメッセージなどを伺いました。
がんとの日々は、長くなります。こころを穏やかに保つためにも、清水先生の言葉にぜひ、耳を傾けてみてください。きっと参考になる話があるはずです。 |