いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日にお届けしています。
東京大学医学部附属病院の中川恵一准教授のお名前をご存じの方は多いでしょう。放射線治療の専門医で、国のがん対策推進協議会の委員もされていました。それ以上に、新聞連載、多くの著書などで、がんについてわかりやすく発信している、いわば伝道師です。がん教育にも熱心で、日本対がん協会のアニメ教材も監修しています。
そんな中川先生が、2018年12月に膀胱がんになりました。年末に手術を受けて、年明けから仕事に復帰、現在は経過観察中です。たばこは吸わないし、お酒は家で晩酌をたしなむ程度。毎朝、スポーツジムで1時間汗を流すなど運動もしています。
それだけに、当初は「まさか、自分ががん……」と青天の霹靂だったそうです。中川先生をもってしても、患者になって、医療や生命のリアリティーについて気づくことがたくさんありました。
ご自宅で飲むワインの値段もちょっぴり上がりました。もともとお好きだったラテン語の「カルペディエム(carpe diem)」(「今を生きる」「今をつかめ」といった意味)という言葉をキーワードに、率直な気持ちを語っていただきました。
こちらです。