メールマガジン第45号

 治療と仕事の両立、成功事例からヒントを探りました ネクストリボン2019報告

 いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日にお届けしています。

 

 2月4日は、世界対がんデー。朝日新聞社と日本対がん協会は、「がんとの共生社会を目指して」をテーマにネクストリボン2019を開きました。第1部は「企業の対策最前線とこれからの働き方」。いま最もホットなテーマのひとつ「がんと就労」について、企業、がんサバイバー、医師が率直に語り合いました。


 電通の御園生(みそのう)泰明さんは、2015年に肺がんのステージ4とわかりました。それから3年以上仕事を続けています。そこには機知に富んだ上司のフォローや、ボランティアで取り組んだプロジェクトの充実などがありました。


 日本航空の藤田直志副社長は、がんを申し出た職員に「日本航空は全員戻す」と伝えているそうです。テルモでは、がん就労支援制度を設けて、失効した有給休暇を1日単位で利用できるなど、柔軟な対応をしています。従業員45人の食料品の卸売業、櫻井謙二商店では、社員に何かあれば、「大丈夫、一緒に考えよう」からスタートしています。


 いずれも、がんになった人に安心感を与える、会社からのメッセージです。国立がん研究センターの高橋都さんは「会社が手を差し伸べるのではなく、経営課題なのです」という視点を投げかけました。


 置かれた状況は人それぞれ、会社によってさまざま。しかし、この日の発表やパネルディスカッションからヒントを探れそうです。

 女優の古村比呂さんらが登場された第2部のレポートも、近いうちにお届けします。

 
「障害年金」を活用して、経済的な負担を減らそう がんサバイバーカフェレポート

 がんサバイバー・クラブは1月30日、「経済的な負担を減らす『がん患者のための障害年金』」をテーマに、 第8回がんサバイバーカフェを開催しました。

 講師は、山岸社労士事務所代表の社会保険労務士の山岸玲子先生。障害年金は社会保険(国がやっている保険)の1つです。それなのに、まだ十分に活用されていません。「障害年金の基本」から「申請時のポイント」までを、当日のレポートでお届けします。

 
 
がん患者・家族のSNS「サバイバーネット」試用版をリリース!
 
 

 2月18日、 サバイバーネット試用版をリリースしました。

 ――がん患者や家族が安心してつながることができる仕組みを作りたい。そんな願いから生まれたプロジェクトです。 こちらから登録できます。


 ①ブログのように自分の経験を記録する、②友達登録で直接つながる、③グループ機能で患者会などをつくる、④イベント情報などを伝える、といった機能があります。

 
 サバイバーネットは、会員登録した人同士のみのSNSとなっています。安心してご利用いただけるよう、特定の治療法や商品の紹介、斡旋や誹謗中傷、政治活動などには対応していきます。

 
 どうぞお試しください。そして、 ご意見ご要望をこちらまでお寄せください。

 

 脱毛も、考えようによっては「今しかできないこと」。そして人は誰でも、「いつもと違う自分になってみたい」という願望を持っています。


 ということは、脱毛を理由にウィッグをかぶったり、大きなサングラスをかけたり、何ならアフロにもターバンを巻くこともできるのです。言わば、公認のコスプレ。こんな機会だからこそ、新しい自分を発見できるかもしれません。

  
 木口さんは、「楽しいかも」と思うことで、不安を脇へ押しやりました。脱毛以外にも応用できそうですね。 詳しくはこちらで。イラスト付きです。

 
3月のイベントまとめました

 何かと慌ただしい年度末ですが、がん関連のイベントも目白押しです。


  3月のイベントをまとめました。全国各地で、さまざまなテーマで開かれます。ご参考にしてください。

 

 
編集後記

 前号のメルマガでご案内した、垣添忠生の 『「Dr.カキゾエ黄門」漫遊記 がんと向き合って50年』の著者サイン本の応募締め切りは本日です。メルマガ読者10名の方にプレゼントします。ご希望の方は、 応募フォームよりお申し込みください。ご当選は発送をもって代えさせていただきます。
 
 今日で2月も終わりですね。だんだんと日も長くなり、日本対がん協会の近くの路上でも、早咲きの桜が2本、濃いピンク色の花を咲かせています。 癒しの空間も、3月の花に更新しました。

 水戸・偕楽園の紅梅、東京・深大寺の薄紫のキクザキイチゲ、福岡・九州がんセンターのポピー……。癒し憩い画像データベースでもご覧いただけます。

 今日の東京は、小糠雨。でも、一雨ごとに春めいてきます。どうぞご自愛を。

2019年2月28日

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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