メールマガジン第51号

~わかりますか? 家族や友だちの本当の気持ち~

 いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日にお届けしています。

 

 ふだんから一緒にいるのに、本当の気持ちがわからない……。

 夫婦であれ、親子やきょうだいであれ、しばしば家族に対して感じることです。親しい友人同士でも、似たような思いにとらわれることがあるでしょう。

 

「家族は第2の患者」といわれます。
 写真家の木口マリさんは、子宮頸がんを告知されたとき、「親にどう伝えるべきか、親の気持ちのサポートも考えてあげなければ」と案じました。木口さんは、がん体験者の仲間からも、こういう話をたびたび聞くそうです。一番大変なのは自分、なのに。

 

 一方で、木口さんは、家族をがんで亡くした人と話しながら、家族や友だちは、患者本人とはまったく違う辛さを感じていることを実感しました。その痛みは、もしかしたら患者の抱えるものより苦しいときがあり、しかも、「悲しみは、深さを保ったまま、長く続くことがあるのだ」と。

 

 支えるとは、支え合うとはどんなことか? 自分を思ってくれる人がいることがいかに幸せか。“去る側”になったとき、人は、残される人々の辛さを少しでも和らげるために何ができるのか……。

 木口さんがたどり着いた結論は、映画のラストシーンのように切ないものでした。

 
四国がんセンターで出会ったケア ~がんと生きるより~

 愛媛県松山市の国立病院機構「四国がんセンター」には、通常のがん診療連携拠点病院が設置しているがん相談支援センターに加えて、患者・家族総合支援センターがあります。名付けて「暖だん」。方言で「ありがとう」といった意味だそうです。

 

 暖だんは、独立した3階の建物で、誰でも利用できます、電子ピアノ、マッサージチェア、キッチンコーナーなどがある「憩いのひろば」、1200冊の本もそろう「学びのひろば」、子どもたちが遊べる「キッズスペース」、ウィッグやマンマ製品の展示室。流れる音楽はリクエストでき、ティーカップは陶器。「病院の敷地内にある我が家」という趣で、イベントやセミナーもあります。ケアの懐の深さを実感した訪問レポートをお届けします。

 
小児・AYA世代のがん経験者を支援する団体を紹介します

 小児がんやAYA世代でがんを経験したサバイバーには、進学、就職、結婚などライフステージに応じたフォローが大切です。国の第三期がん対策推進基本計画でも盛り込まれました。一方で、大人のがんに比べて、患者会や支援団体が少ないのも事実。

 

 そこで今回は、小児がんやAYA世代のサバイバーやご家族を支援する団体をご紹介します。こちらです。なお、ここに掲載した団体は、がんサバイバー・クラブのホームページの検索欄から「#小児がん」のキーワードで検索できます。


 
6月のイベントをまとめました

 ツイッターのモーメントという機能も活用して情報を集めました。各地で開かれる「おしゃべりサロン」では、仲間と語り合うことで気分がすっきりしたり、有用な情報を得られたりするでしょう。希少がんをテーマにした会もあります。どうぞこちらをご覧ください。

 
6月の花で気持ちをやわらげましょう
 梅雨は、農作物には恵みの雨。長野県の高峰高原ではピンク色のイワカガミが、日光では赤紫色のクリンソウが群生していました。梅雨のない北海道でも、エゾカンゾウやエゾイソツツジが咲き乱れます。
 今月から「癒しの音楽会」も始まりました。「日本の歌メドレー」などをお聴きになれます。
 映像、音楽ともにこちらからお楽しみください。
編集後記

 がんサバイバー・クラブ渾身のイベントジャパンキャンサーサバイバーズデイ2019の開催が6月2日に迫ってきました。会場は東京・築地の国立がん研究センターで、当日参加もできます。今年のテーマは「寄り添う」。患者支援団体が一堂に会します。

 まもなく梅雨ですね。日本語には雨を表現する言葉がたくさんあります。雨を味わいながら過ごしたいものです。どうぞご自愛を。

 

2019年5月30日

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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