いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。本来なら先週の木曜日の発行でしたが、お盆の関係で1週間スライドしました。お伝えもせず、申し訳ありません。
今後も隔週の木曜日にお届けしますので、どうぞよろしくお願い致します。
《たとえ99.9%絶望的な材料しかなくても、真っ暗闇にひと筋の光を見つけだすような心をもちつづけたい》(竹中文良『医者が癌にかかったとき』)
《今日(注:夫に告知された日)は私の生涯にとって画期的な日となった。私の生涯は今日から始まるのだし、これからが本番なのだ》(原崎百子『わが涙よ わが歌となれ』)
いずれも、伊豆半島にある闘病記図書館「パラメディカ」で出会った本の抜粋です。前者は、1986年に55歳で大腸がんとなった日赤医療センター外科部長が書いた本、後者は、肺がんになった40代の牧師の妻が約40年前に書いた本(日記)です。
魂をこめて綴られた言葉は、時を越えて今も光っています。
闘病記は、貴重な羅針盤や教科書となります。パラメディカは、サラリーマンだった星野史雄さんが、妻の乳がんをきっかけに集めた約7000冊をそろえます。星野さんは2016年に大腸がんで他界。NPO法人わたしのがんnet.が引き継いで2018年4月に開設しました。
『生きのびるためのがん患者術』『がんでも私は不思議に元気』『ガンも自分 いのちを生ききる』『歌集 がん日記』『ありのままで』『きんもくせいの香るころに』……。
鳥のさえずりを聞きながら先人の言葉に触れていると、自然と力が湧いてきました。