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日本対がん協会では、がん経験のある職員も少なくありません。中村圭子もそのひとりです。夫と高校1年生、中学2年生の娘の4人家族。
2017年に慢性骨髄性白血病と診断され、以来、スプリセルという分子標的薬を服用しています。自身の経験をベースに、約1年前に日本対がん協会に入職しました。
薬の副作用で、大好きな甘さをあまり感じられない。体のだるさも払拭できない。
そんな中村がフルタイムで働いて帰宅すると、2人の娘が作った暖かい夕ごはんが待っています。「冷凍庫と冷蔵庫を見て、そこにある材料で作ってます」と、娘たちは手慣れたもの。
週末は夫が担当し、ビーフシチューや麻婆豆腐などに腕をふるっているそうです。
中村も、きゅうりやにんじんの浅漬けを作っておくなど側面支援しています。
実は夕食作りはアルバイト制。一見ビジネスライクですが、よく聞くと、「お手伝いという以上に、お金をもらうに値する仕事をしている」という気持ちを大切にしているからだそうです。
取材の際に「何かお料理を」とリクエストすると、娘たちはおいなりさんと、野菜たっぷりみそ汁を作り始めました。どちらも、家族みんなの好物です。