いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行しています。
都立駒込病院名誉院長の佐々木常雄先生は、がん医療に携わって50年、千葉県南房総市の「花の谷クリニック」などでも外来診療にあたるレジェンド腫瘍内科医です。『がんと向き合い生きていく』(セブン&アイ出版)、『がんを生きる』(講談社現代新書)などの著書があります。
佐々木先生の文章は、患者さんやご家族をとことん応援しています。体調がよくなれば一緒に喜び、小さな幸せにも我が事のようにうれしくなり、医師の対応が悪ければ心から怒ります。「生きたい」「〇〇をしたい」という気持ちを無条件に肯定します。
そんな佐々木先生のエッセイが始まります。タイトルは灯をかかげながら。読者の一歩先を、提灯のように希望の明かりで照らしたい。先生も、私たちも、そう願っています。1カ月に1本ぐらいのペースで掲載していく予定です。
第1回は「コスモスがあなたを待っている」。抗がん剤治療が効かなくなったと医師に告げられた63歳の大腸がんの女性が、郊外の自宅の庭で一面に咲くコスモスを見て感じた勇気を描いています。さりげないエピソードにハッとさせられます。