メールマガジン第66号

働く世代のサバイバーのイベントを開きました ~あなたの経験を社会に活かそう~

 いつもご愛読いただきまして、どうもありがとうございます。隔週の木曜日に発行しています。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 がんになった人の3分の1が働く世代と言われます。それなのに、サバイバーの就労に対するハードルは、まだ高いのが現実です。どこで暮らし、どんな会社に勤めているのか。年齢や性別、雇用形態、家庭環境など、置かれている状況は人それぞれです。

 

 でも、みんなの経験や知恵を結集すれば、きっとヒントがあるはずです。逆に言えば、「あなたのかけがえのない経験」が誰かの役に立つわけです。

 

 そんな願いを込めて、2019年11月23日(勤労感謝の日ですね)、日本対がん協会とNPO法人日本キャリア開発協会は、「がんになった経験を社会に生かそう ~自分のため・誰かのため~」を開き、全国各地から約180人が参加しました。

 

 パート1は「がん患者らのリアルな声」。「がんを誰に伝えたか」「いつ伝えたか」などの質問に、参加者にその場でスマホで回答してもらいました。
 パート2は「サポートの形をいろいろ知る」。社会保険労務士やキャリアコンサルタントが、使える制度探しや復職などにあたり、どんなポイントが重要かなどを実践的に語り合いました。

 

 NPO法人がんノート代表の岸田徹さんら登壇者も全員、がんサバイバー。乳がん手術と出産を同じ日に経験するなどの自身のストーリーも語り、共感を集めていました。

 おかげさまで、多くの方に追体験していただきたいイベントとなりました。

 
「大名行列回診」を活用してみました 〜木口マリの「がんのココロ」

 大病院の風物詩と言えば、大名行列のような回診。入院9回の木口さんも、何度も体験しました。特に迫力があったのは院長先生率いる総合外科の回診で、医師が廊下にまであふれるほど! テレビドラマ以上だったそうです。

 

 たくさんの医師の回診は、緊張しますし、ときに恥ずかしさもありますが、考えようによってはチャンスです。待ち時間ゼロで疑問点を聞けるし、医師とも親しくなれる……。
 昨年、「読まれた記事」第1位を獲得した木口さんの、ユーモアあふれる原稿はこちらです。
 
参加者募集 ゲストは麻倉未稀さん!
 「Beautyトレンドヘア&メイク」を2月29日開催

 がんサバイバー・クラブでは2月29日(土)、「サバイバーカフェ ~第2回サバボーテ がん患者さんのためのBeautyトレンドヘア&メイク~」を開催します(協力:株式会社資生堂、ハマナカ株式会社)。

 

「サバボーテ」はフランス語のCAVA(生き生き)とBEAUTE(美しい)を組み合わせた造語です。メイクでキレイになり、自信を持ってもらおうとの思いを込めて名付けました。今年はゲストに歌手の麻倉未稀さんを、講師に資生堂のトップヘアメイクアップアーティストの神宮司芳子さんをお迎えします。

 参加費無料。詳細・お申し込みはこちらです。

 

 
遺伝子検査でわかることは何? ~佐々木常雄先生の「灯をかかげながら」~

「がんゲノム医療」「遺伝子検査」という言葉がニュースに登場する機会が増えました。都立駒込病院名誉院長の佐々木常雄先生は、知り合いの女性たちが、雑談でこの話題で盛り上がっているところに出くわします。そして解説を頼まれました。

 

 遺伝子検査で薬が見つからない場合もあるが、治験に参加できる可能性もあること。遺伝性のがんはわずか数%であること……。がん医療の進歩がわかる、優しくて易しい解説をどうぞ。

 
「おいしい」を特効薬に肺がんを越えて ~みんなのがん手帖より~

 2000年に肺がんがわかった堀均さんは、「うちの女房の料理はおいしいんですよ」とうれしそうに言って、豪快に笑います。放射線治療、抗がん剤治療、手術をすべて受けました。

 支えてくれたのは妻の真知子さん。体にいい食事などをめぐり、「俺が患者なんだ!」とぶつかったこともありましたが、お互いを思いやることで乗り越えました。

 

 この間の特効薬は「おいしい」。みんなのがん手帖では、夫婦が食事でもめないためのコツも語っています。自慢の一品、野菜たっぷり洋風蒸し鍋のレシピもご紹介しました

長期の休みの不安をどう解消する? ~がん相談ホットラインの現場から~

「あー!やっとつながりました。お休み中は不安で仕方がありませんでした」

 新年、こうした相談者の声をよく聞きます。患者さんやご家族にとって、多くの医療機関が休みになる年末年始は、ときに不安や焦りが募る時期でもあります。

 

 お正月に限りません。ゴールデンウイークや患者さんが旅行などに出かけるときも同様です。そんなとき、どんな準備をすれば安心? こちらでどうぞ。

編集後記

 がんサバイバー・クラブを立ち上げて、今度の6月で3年を迎えます。毎月の各地のイベント情報癒しの写真も含めた、ウェブサイトでの情報のご提供、ジャパンキャンサーサバイバーズデイやがんサバイバーカフェなどのイベント、SNSのオンラインコミュニティ「サバイバーネット」などには、今年も力を入れていきます。

 

 そして新たに、治験(臨床試験)の情報、患者・家族の声を集めることなどにも活動の幅を広げたいと考えています。がんサバイバー・クラブを、ご自身に合う形でご活用いただければ、こんなにうれしいことはありません。

 暖冬とはいえ、厳寒期ですね。どうぞご自愛なさってください。

 

2020年1月16日

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

 

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