メールマガジン第69号 

ここに注目! 人気作家の乳がん体験記 ~プロに学ぶ、闘病記から学べること~

ここに注目! 人気作家の乳がん体験記 ~プロに学ぶ、闘病記から学べること~

 年間100冊以上も闘病記を読んでいる人がいます。金井一弘さん。自ら立ち上げた大阪の出版社・星湖舎で、20年間闘病記を出しています。闘病記フェスティバルや講演会なども開催し、多くの人にエールを送っています。

 

 2003年に知り合った、19歳で白血病を患った平美樹さんのことが忘れられないそうです。闘病記の出版を生きがいに、ベッドでジャーナリストの千葉敦子さんの『乳ガンなんかに敗けられない』を抱きしめていました。

 

 金井さんは平さんの本を出版します。同時に、先輩患者から後輩患者へ、命のバトンのように受け継がれる闘病記の魅力を知ります。

 そんな金井さんによる闘病記紹介をシリーズで始めます。

 

 第1回、第2回を同時にアップしました。
 第1回は、闘病記へのいざないです。金井さんは、良い作品は「宗教や健康食品、民間療法に導かない。家族らとの関わりや社会情勢が描かれている。治療過程がしっかり書かれている」と言います。読者として本当に学びたいポイントを2点、明快にまとめました。

 第2回では、第1回を踏まえて、直木賞を受賞した人気女性作家の乳がん体験記を読み解きます。2回合わせて読むと、グッと理解が深まります。

 なお、がんサバイバー・クラブのサイトでは昨年、伊豆半島の闘病記図書館の紹介記事も載せました。

 

 
「あの世で再会」を信じられますか ~佐々木常雄の「灯をかかげながら」~

  がん治療50年、都立駒込病院名誉院長のシリーズ・エッセイです。

 読者のみなさんは「あの世で再会」を信じられますか? 「死の準備教育」で知られるアルフォンス・デーケン上智大学名誉教授は、「死後の命」「永遠の未来」に希望を見出しています。ただ、宗教を持たない佐々木先生は、簡単には信じられません。

 

 佐々木先生の長年の経験は、「死を受け入れなければ、穏やかに逝けないわけではない」と教えてくれます。「死にたい」と言う人の本音が「生きたい」である事例にも、たくさん接してきました。先生は、大切なのは「小さな希望」と考えます。こちらです。

 

腸閉塞が私にやってきた その2 〜木口マリの「がんのココロ」~

 前回に続いて、“腸閉塞事件”です。「絞扼性(こうやくせい)イレウス」で、腸が破裂寸前になり命の危険があった木口さんは、腸を1.8メートル切除して、一命をとりとめます。

 

 ところが今度は、「人工肛門」に直面します。術前から聞いていたとはいえ、封印していたもの。底なしの流砂に沈んでいくような気持ちになったそうです。

 そんな木口さんは、どのように心を落ち着かせていけたのか? そこには、ちょっとした「温度」の力がありました。詳しくはこちらです。

 

 
体が温まる鶏塩ラーメンはいかがですか ~がんサバイバーキッチンより~

 まだ寒い日が続きますね。鶏塩ラーメンで温まりませんか? ゆで鶏を作った後の煮汁を、ラーメンのスープに使いました。調味料は砂糖と塩だけ。その時々の味覚や体調に合わせて、トッピングやスパイスでアレンジできます。

 日本対がん協会のサバイバーの間で「おいしそう!」の声が上がりました。

 
「がんの骨転移による痛みの治験」のご案内

 現在、製薬会社のファイザー株式会社では、がんの骨転移に伴う患者さんの痛みを軽減するためのお薬の開発を進めており、オピオイド鎮痛薬(モルヒネ・フェンタニル・オキシコドン・タペンタドールなど)を使用していても、がんの骨転移に伴う痛みが中等度以上ある、18歳以上の患者さんを対象とした治験を実施しています。

 

▼まずは詳細をご確認ください。

https://www.pfizer.co.jp/pfizer/development/clinical_development/announcement/boshu/cp/index.html?utm_source=gsclub&utm_medium=email&utm_campaign=pr5

 ※ファイザー株式会社のページへのリンクです。

編集後記

 新型コロナウイルスの影響で、日本対がん協会でも、各種のイベントを中止・延期しています。あわてず冷静に、流されずに、防げる感染は防いでいきたいですね。

 

 弊協会では、お申し込みの方々に中止・延期のご連絡を差し上げていますが、ホームページなどでもご確認いただければ幸いです。土壇場での変更もあり、大変申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2020年2月27日

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

 

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