メールマガジン第70号 

宮本亞門さんが語る「がん体験は命の勲章」 ~ネクストリボン2020より~

 宮本亞門さんが語る「がん体験は命の勲章」 ~ネクストリボン2020より~

 お茶の間(昭和の言い方ですね)でもおなじみの演出家の宮本亞門さん(62)は、東京・銀座生まれ。ミュージカルや歌舞伎などまでジャンルを越えた演出で活躍しています。

 

 そんな亞門さんは、2019年2月、テレビ番組の企画で人間ドックを気軽に受けます。ところが、結果が出ると、それまで笑っていたスタッフが深刻な顔になって……。

 

 前立腺がんでした。「自分らしくなれるのは舞台」と稽古を続けたものの、1人になると孤独感に襲われます。寝ているときには、宇宙に1人取り残されて、浮いている気分になったそうです。犬だけが、静かに舐めてくれたとか。

 

 全摘手術を受け、ノンストップで仕事も続けて、ここまで来ました。2019年9月には、亜門から亞門に改名しています。

 

 そして、これまで以上に「生きる」ことを掘り下げるようになりました。2月4日に東京・品川で開かれたネクストリボン2020(朝日新聞社、日本対がん協会主催)では、たっぷりの笑いを取りながら講演しました。

 

「あの経験があったから今の自分がある」。そう語る亞門さんの、たくさんのメッセージをお受け取りください。

 
 家族は応援団。作る、食べるで心をつなぐ ~みんなのがん手帖より~

 「ママね、今度おっぱいを取り替えるの。ピカピカのが来るから」。2015年に35歳で乳がんになった桜林芙美さんは、左胸の全摘手術を前に、お風呂で3人の娘に話しました。

 

 術後は肺転移も見つかりました。それでも、子どもたちのお弁当の卵焼きは自分で作ります。大変なら家族に頼り、今は、乳がん体験者コーディネーターとしてサポートする側に。

 フラダンスも踊ります。「人と出会うことで刺激をもらい、共感しあえる」という芙美さんの「輝き」の秘訣を伺いました。こちらです。

 
 コックさんは大腸がんサバイバー ~かみうせまゆの「忘れえぬ患者さんたち」~

 住宅街のレトロな店に行列ができています。かみうせさんが並ぶと、見覚えのあるコックさんが。大腸がんのサバイバーで、月に1度、治療で会う70代男性のHさんでした。

 

 手足のしびれなどの副作用があり、病院では浮かない顔を見せることもしばしば。しかし、ここでは別人のように生き生きしていて、奥さんも阿吽の呼吸でサポートしています。

 その姿を眺めながら、かみうせさんはケアの原点を思い出します。続きはこちら

 
 「腸閉塞が私に来た その3」 ~木口マリのがんのココロ~

 これまで2回にわたりお伝えしてきた「突然の腸閉塞事件」。
 術後の合併症で、木口さんは、一歩間違えれば……という状況にも陥りました。超イケメン先生が執刀してくれたものの、目覚めたら人工肛門に。一時は、深い谷底に落ちた気持ちになります。

 

 それが、これまたある日突然、乗り越えられました。そこには、3つのカギがありました。3つとも、読めば納得、です。腸閉塞編、いよいよ完結

 
 募集開始です、「がん患者団体サポート」活動助成金(3月27日必着)

 日本対がん協会では、2020年度も、がん患者や家族の支援を目的とした活動への助成を行います。患者に寄り添い、家族の不安を和らげるには、患者団体などのサポートが欠かせません。新規事業、継続事業を問いません。ご応募をお待ちしております。

 詳しくは募集要項をご覧ください。

編集後記

 3月も半ばになってのお伝えですが、3月の花をアップしています。東京・湯島天神の白梅、紀伊半島の最南端、和歌山・串本の海岸に咲く白と薄紫色のハナダイコン……。

 各地のイベントは中止されても、患者会は健在です。3月は大腸がん月間。消化管(食道・胃・大腸等)のがんの患者会・支援団体をご紹介しました。

 

 新型コロナウイルスの影響で、今年は3.11の報道が少なかった気がします。もっとも、年に1度思い出せばいい出来事ではありませんね。去年のメルマガでも書きましたが、かつて岩手県陸前高田市で聞いた「支える人を支えることが大切」という言葉を思い出します。

 

2020年3月13日

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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