メールマガジン第80号
ジャパンキャンサーサバイバーズデー(JSCD)の講演をウェブで
~第1弾 東京医科歯科大学・石黒めぐみ先生の「がん超入門」~
JSCDの講演をウェブで 
~第1弾 東京医科歯科大学・石黒めぐみ先生の「がん超入門」~

  がんサバイバー・クラブの「ジャパンキャンサーサバイバーズデー(JSCD)」は、がん患者支援団体が一堂に会するイベントで、毎年6月の第一日曜日に開催しています。

 

 残念ながら、3回目の今年は中止。その代わり、出演予定だった先生方、患者会や企業の皆さんにご協力いただき、動画を作成し、順次、ウェブで発信していきます。

 

 第1弾は、基調講演の1つだった、石黒めぐみ先生の「がんの基礎知識/超入門編 がんを知ることから始めませんか?」。石黒先生は東京医科歯科大学医学部附属病院の准教授(消化器化学療法外科/臨床試験管理センター)です。

 

 ①がんの性質や仕組み、②3大治療の長所短所や最新情報、③部位(臓器)や組織の型、ステージ(進行具合)による違いやセカンドオピニオンなどについて。

 

 いずれもカエルのイラストやCT画像などを使ったスライドで、わかりやすく説明しています。情報取得のポイントにも触れています。知っているつもりで意外と“抜け”や誤解もあるがんの基本。この機会に勉強し直しませんか?

 また、出展予定だったAQWADOLL(アクアドール)さんの活動動画もアップしました。

 今後も、国立がん研究センターの中釜斉理事長による「がんに関するニュースの読み解きポイント ~抗がん剤は毒? 敵? がんの薬は進化しています~」などをアップしていきます。ご期待ください。なお、第1回、第2回のJCSDのレポートはこちらです。

がん患者である前に、一人の人間なんです 
大弥佳寿子さんの21年 ~がんと生きる~

 東京・東村山で「がん哲学外来メディカル・カフェ」を主宰する大弥佳寿子さんが乳がんと告知されたのは、1999年。夫と幼い息子2人と暮らしていた中東のカタール・ドーハでのことでした。出国直前の検査では「異常なし」だったのになぜ?

 

 再発転移を経て21年。フルコースの治療を受けながら、がんとの向き合い方が変わっていき、誰もが集えるカフェを開きます。汲み取れることがいっぱいの物語はこちらです。

 
会えない時にできること ~がん相談ホットラインの現場から~

 新型コロナウイルスの影響で、多くの病院が面会を制限しています。ホットラインにも、「面会に行けないから様子がわからない」といった切実な声が寄せられています。

 

 そんなとき、つい、できないことに目が行きがちです。でも、工夫できることはあります。SNSやスマホでのテレビ電話? それだけでなく、ホットラインお勧めの秘策をお届けします。

 
 MRIって、むずかしい!?  いろんな検査をやってみた《第1弾》 
~木口マリの「がんのココロ」~

 がんに付き物の検査。血液検査に始まり、レントゲン、CT、MRI……機械的に進み、受けるもの。一般的にはそんなイメージでしょう。

 

 でも木口さんは違います。人工肛門や抗がん剤の脱毛ライフも楽しめる発想力や観察力をフル回転して、ふんだんに面白いことを発見します。肺活量の測定でさえも。そんな木口さんがどうにも苦闘したMRI検査における技師のある指示とは……。

被災されたGさんの治療メモ ~かみうせまゆの「忘れえぬ患者さんたち」~

 自然災害から着の身着のままで避難したGさんは、胃がんでした。臨時の面談で見せてくれたのは、くしゃくしゃになった紙に記されたメモ。そこから、閉鎖状態の故郷の総合病院で受けている治療の内容が読み取れ、どの抗がん剤を使うかなどもわかりました。

 

 日本は災害大国。電子カルテが普及してもなお、非常時にアナログが力を発揮することも。Gさんが見せてくれたある写真も、看護師の心を打ちました。こちらです。

がん患者の働く・生きるを応援するプロジェクト
「りぼら」でワークショップ開催

「りぼら」は、がん患者の働く・生きるを応援するため、NPO法人日本キャリア開発協会が新たにスタートさせるプロジェクトです。日本対がん協会も、休眠預金活用事業の1つとして助成しています。

 8月14日、15日に、りぼらのデザインワークショップが、無料・オンラインで開かれます。ぜひご参加ください。詳細・お申し込みはこちらです。

編集後記

 8月の花をアップしました。高原では、ヒマワリやノハラアザミが気持ちよさそうに涼風を受けています。京都・龍安寺の池では赤紫や薄黄色、白のスイレンが仲良く咲いていました。海辺の生き物たちの健気な姿も動画でアップしました。

 

 梅雨明けと同時に、猛暑ですね。でも夜風にはほんの少し、涼しさも感じます。早いもので今日は立秋ですが、本当の意味で、心に残る「特別な夏」になりますように。

 

2020年8月7日

 

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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