アメリカ大統領選をきっかけに、キング牧師の言葉を思い出しました。「私には夢がある」と呼びかけて、いつの日か差別がなくなり、誰もが自由と正義のもとに生きられる日が来る夢を謳い上げています。さまざまなテーマに応用できますね。
さて、ジャパンキャンサーサバイバーズデー(JCSD)2020の動画配信シリーズでは、今回、「おひとり様」に焦点を当てました。乳がん、肺がん、大腸がんのサバイバー3人と、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之部長によるパネルディスカッションです。
「1人で告知を受けて入院手続きを待つ間、頭が真っ白のまま、病院のベンチで空を見上げていた。家族がいないぶん、看護師さんに語ることで支えられました」(大腸がん、男性)
「がんは家族のサポートが重要、という言葉が耳に入る度に落ち込みました。家に戻ると誰もサポートしてくれない。レトルト食品を買い込んだ。一方で、家族に気を遣わない気楽さもあります」(乳がん、女性)
勝俣先生の助言も光ります。最後は、「自分らしく生きるために必要なこと」を全員が紙に書きました(写真)。どれも、心の内から滲み出る言葉です。