がんサバイバー・クラブ
メールマガジン第87号
 

「長時間座るとがんリスクが上がる」をMDアンダーソンの記事で検証

~上野美和のテキサス便り~

 しばしば、表現は異なれど、「長時間座るとがんリスクが上がる」といったニュースを目にしませんか? 実はネタ元と言ってもいい記事が、米国のMDアンダーソンがんセンターのサイトに掲載されています。

 

 今年6月に配信された「座る時間の長さが、がんによる死亡率を予測する」(原題を意訳)です。8000人以上が参加した研究によれば、座る時間が最も長い人は、最も短い人に比べて、がんで亡くなるリスクが82%も高くなったそうです。

 

 MDアンダーソンは過去にも、座る時間とがんをテーマにした記事を、2回は載せています。うち1回では、座る時間を減らすコツを6つ、挙げています。

 

 元MDアンダーソンのデータマネージャーの上野美和さんが検証・紹介しました。ちなみに私も、このメルマガを立って書いています!

「一寸の虫にも五分の魂」の気持ちで
~佐々木常雄の「灯をかかげながら」~

 40代後半で大腸がん治療中のKさんは、担当医に告げられた余命の2倍以上の月日を過ごしています。ふと手に取った米国・イェール大学教授の著書で、「魂など存在しない。……(人間は愛したり夢を抱いたりするが)それでも機械にすぎない」といった文章に触れます。

 

 しかし、考えます。自分は家族と生きている、そこには魂がある。「一寸の虫にも五分の魂」と言うではないか。都立駒込病院の佐々木常雄名誉院長が力強い思い(https://www.gsclub.jp/tips/15231)を伝えます。

【余命宣告、何を読みますか?

~金子直史『生きることばへ』を書評~

 共同通信の文化部長などを務めた金子直史さんは、2013年、大腸がんのステージⅠと診断されます。16年に再発、「処置をしても2、3年」と告げられます。

 

 そこで金子さんが試みたのは、死と向き合った文化人たちの作品を読み解いた文章を、共同通信で配信することでした。それは、生きるための希望をたぐり寄せることでもありました。闘病記出版20年の金井一弘さんの書評の連載読み逃したくない1冊(https://www.gsclub.jp/tips/15288)です。

 鼻の奥に出来る希少がんになった牧村健一郎さんの連載です。術後10日、病院で65歳の誕生日を迎えた牧村さんは、手術の影響で眼球の方向が微妙にずれたらしく、モノが二重に見えたりします。落ち込まないよう、好きな川柳を作り、気持ちを整えていきます。

 

 そんな牧村さんがたどり着いた「3つの『き』」とは? こちら(https://www.gsclub.jp/tips/15261)です。

 

 人気連載木口マリのがんのココロは、キグチ流のウィッグで幸せを呼び込む方法をご紹介。がんサバイバーキッチンも、出汁をかけた大麦もちなど新メニューをアップ。がん関連ニュースでは、10年生存率のニュースなどをリンクさせています。患者さん向けのメイクアップ動画サバボーテオンラインは、ヘアケアまで全7回をアップしました。

スタッフ・濱島明美より

 11月8日(日)、日本対がん協会は東京マラソンチャリティイベントを開催しました。弊会に寄付をしてくださった皆様に感謝の気持ちを伝える特別オンラインイベントです。

 

 内容は、大腸がんサバイバーでありプロランニングコーチの金哲彦さんのZOOMによるランニングフォームクリニック。参加者からは、「金さんのがん体験とその経験から裏付けされたランニングレッスン。このイベントでなければ知る機会がなかった。感動した」などの感想をいただきました。

 

 キャッチコピーは、「あなたの走る喜びが、がんで苦しむ誰かのちからになる」。まさに、ランナーの皆さんからご寄付以上のものをいただきました。本当にありがとうございました。

 今後もランニングを通じてがん啓発をがんばって行きたいと思います!

ご愛読どうもありがとうございました。このメルマガは、隔週の金曜日にお届けします。

2020年11月20

 

がんサバイバー・クラブ メルマガ編集委員 中村智志

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