コロナ禍のがん患者の思い
2020年3月頃から日本で急激に感染が拡大してきたコロナウィルス。最初はインフルエンザ程度の風に似た症状で軽く治ると思っていたが、瞬く間に世界中に拡がり、多くの死者も出てしまいました。ウイルス自体も変異しながら生き延びようとしてます。
この一年の間にがんを告知され、コロナ禍で治療に通うのも大変になり、病院もコロナ体制に変化せざるを得ない状況もあり、がん患者は路頭に迷うことになってしまったように思えます。がんを克服しているサバイバーもいつも不安を抱えていることは間違いないし、特に今、治療をしているがん患者にとっては、がんは治りたいし、コロナに罹りたくないという二重の苦しみを感じています。
2021年4月にようやくワクチンが接種できるようになり、医療従事者から始まりました。次は基礎疾患をもっている人とありますが、がん患者は該当しているのかと調べたら、免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)とありました。しかしがんを克服したサバイバーの定義がなく、私自身はすでに基礎疾患はないと判断されるのだと勝手に思いましたが、しかしこれは間違いで主治医に必ず確認したほうが良いと思いました。
がんサバイバー・クラブでの唯一の高齢者の私は誰よりも早くワクチン打つことになりました。住居の市町村の予約をパソコンとにらめっこし、必死に取りましたが、6月の後半と2回目は7月中旬でした。そのうち自衛隊の大規模接種が始まるとニュースで流れ、これは早いほうが心の安心につながると思い、これも必死にパソコンとにらめっこで、5月28日に予約が取れました。まだ枠が空いていたので妻の分もと再度トライしたら、すでに満杯でした。その場で市町村の予約をキャンセルして、当日を迎えました。
大手町の会場は整然としており、受付から、待合、書類の確認、エレベーターに乗る人数の制限、その後問診、そして接種、次回の予約とすべての事が50分間で終わり、とてもスムースに快適でした。接種後の飲酒は控え、夕方お風呂に入ると少し紅くなりましたが、痛みはなく、ぐっすり眠れました。
翌日痛みはあるものの普段の生活には支障なく2、3日で収まりました。
ワクチン接種を終えてまだ抗体はできていませんが、少しでもコロナに罹りにくくなるという心の安心をもらえました。疾患があって接種をできない人は仕方ないが、やはりここでスットプコロナを考えると順番はどうであれ、早く接種が進むことを心から望みます。普段の生活に戻れる日を心待ちにしています。
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