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日本列島は、広い範囲で梅雨に入りましたね。うっとうしい季節と言われますが、アジサイの花がより色鮮やかになり、晴れた日に青空の美しさを実感できる季節でもあります。
6月2日に開かれた国の「がん対策推進協議会」では、第3期がん対策推進基本計画案の協議会案がまとまりました。2017年度から6年間の国のがん対策の柱を打ち出す重要な計画です。
全体目標は「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんの克服を目指す。」で、分野別の施策としては「1がん予防、2がん医療の充実、3がんとの共生、4これらを支える基盤の整備」が挙げられました。 医師や患者らで構成される協議会の門田守人(もんでん・もりと)会長(堺市立病院機構理事長)は「予防や検診をしっかりしないとがんの罹患率が下がらない。罹患率が下がれば、亡くなる人も減る。まずかからないことが大切。かかっても早く見つける。それが、今回の協議会案の幹です」と語っていました。
そこでクローズアップされるのが、がんの最大の原因「たばこ」です。協議会では、東京五輪・パラリンピックが開催される 2020年までに受動喫煙をゼロにすることを新たな目標として盛り込むよう、全員一致でまとまりました。
ただ、2012年に 策定された「健康日本21」の数値目標では、受動喫煙を受ける人の割合を2022年までに「家庭においては3%、飲食店に おいては15%を目標とする」としているため、国会提出予定の健康増進法改正案の行方も踏まえ、第3期がん対策推進基本 計画としては閣議決定に向けて、今後、調整が必要になりそうです。
5月31日の世界禁煙デーに合わせて、日本対がん協会は厚労省や東京都医師会とともにタバコフリーサミット2017を開き、 がんサバイバー・クラブの禁煙活動のページ(
https://www.gsclub.jp/quit-smorking)でも、禁煙や受動喫煙対策の重要性について発信していきます。