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石巻工房ニュース - KOBO NEWS - Vol.20
10月になり、石巻もすっかり秋の装いです。近隣の女川港からは秋刀魚が水揚げされ、空もすっかり高くなりました。朝晩は肌寒い日々です。
来月には、工房の薪ストーブにお世話になり始めることでしょう。

KOBO NEWSは本号で20回目の配信となります。いつもご覧いただきありがとうございます。今月号では、10月に開催される展示のお知らせや新商品のご紹介を主にお送りします。
石巻工房ニュース - KOBO NEWS - Vol.20 のコンテンツは以下となります。

CONTENTS

■ 新商品がYahoo!ショッピングサイトより発売されました。
■ ツール・ド・東北2016にサイクルラックを納品しました。
■ みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016にて展示・ワークショップを行いました。
■ 立命館大学の学生とワークショップを行いました。
■ 展示会のお知らせ
■ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.18

■ 新商品がYahoo!ショッピングサイトより発売されました。

藤城成貴さんとのコラボレーション商品がYahoo!ショッピングサイトより販売されております。藤城さんは元IDÉEのデザイナーで現在は個人でデザイン活動を行っており、デンマークの家具メーカーHAYのデザインなども手がけています。
雑誌を置いたりちょっとしたサイドテーブルのように使える「BOOK RACK」、フルーツやペンなどの小物を置くのにぴったりな「FRUITS TRAY」の2商品の登場です。


photo:Yosuke Owashi
BOOK RACK:
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ishinomakilab/islb-064.html


photo:Yosuke Owashi
FRUITS TRAY:
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ishinomakilab/islb-065.html


shigeki fujishiro design
http://www.shigekifujishiro.com/
■ ツール・ド・東北2016にサイクルラックを納品しました。

東日本大震災の復興支援を目的として2013年にスタートした自転車イベント「ツール・ド・東北」が、今年も9月17日(土)、18日(日)に行われました。石巻工房では今回イベントに使われるサイクルラックを40台納品しました。
4回目を迎える今年は「東北の新しい魅力を発見」をテーマに、全国各地からの参加者が石巻、気仙沼、女川、南三陸に設けられた各コースを走りました。

■ みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016にて展示・ワークショップを行いました。

山形市内を中心に、2年に1度開催される「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」が9月25日(日)に無事閉幕しました。2回目の開催となる今年は、23日間にわたり45組のアーティストがアート・音楽・文学・ファッション・料理など多彩なプログラムを展開しました。
石巻工房もプログラムのひとつとして、昨年から東北復興支援機構TRSOとともに制作している子どものためのDIYキット「bento」を、より手軽に体験できる野外体験ブースを設置しました。

■ 立命館大学の学生とワークショップを行いました。

昨年、立命館大学で建築を学ぶ学生と行った家具のデザインワークショップを、今年も開催しました。今年は「conversation」というテーマで、石巻工房がコラボレーションしているデザイナーの1人であるFabien Cappello(http://fabiencappello.com)さんと、代表の芦沢とでチューターをつとめました。石巻工房の家具の作り方を参考にしつつ、キャンパスの中から適切な敷地を探し、いかに対話(conversation)を促す家具、そしてスペースを作れるかを考えました。




■ 展示会のお知らせ

TAIWAN DESIGNERS’ WEEK
9月23日(金)から台湾にて開催されている「TAIWAN DESIGNERS’ WEEK」に石巻工房の家具も展示しております。会期は明日10月2日(日)までとなります。お近くの方はぜひお立ち寄りください。



会期:2016年9月23日(金)- 10月2日(日)

トラフ展 インサイド・アウト
トラフ建築設計事務所の個展「トラフ展 インサイド・アウト」が10月15日(土)からTOTOギャラリー・間にて開催されます。彼らがデザインした石巻工房の家具「AA STOOL」も本展にて展示されます。
初期作品から数々の会場構成、プロダクツ、そして最新の住宅プロジェクトなど、トラフ建築設計事務所の思考の過程を追体験できるような展示内容となっています。



会期:2016年10月15日(土)- 12月11日(日)
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜・祝日休館(ただし11月3日(木・祝)は開館)
入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間(東京都港区南青山1丁目24−3 TOTO乃木坂ビル)

Highlight presented by DESIGN KOISHIKAWA
東京都文京区小石川に設立されたギャラリー&マーケットプレイス「DESIGN KOISHIKAWA」にて、デザインイベント「Highlight」が来月末より開催されます。「Highlight」では、現代の大量消費社会と一線を画すメッセージを内包したアートやプロダクトが国内外から集結。今まさにハイライトというべきデザイナーやアーティストの作品をご覧いただけます。会期中は、近隣に位置する石巻工房 東京ショールームでもコラボレーション展示が行われます。

photo:水崎浩志

会期:2016年10月28日(金)- 11月3日(木)
開館時間:11:00~19:00
休館日:なし
入場料:無料
会場:DESIGN KOISHIKAWA(東京都文京区小石川2-5-7佐佐木ビルB棟2階)
   石巻工房 東京ショールーム(東京都文京区小石川3-31-7)
お問い合わせ:03-5689-5597(芦沢啓治建築設計事務所)
参加デザイナー・アーティスト:
Christophe Guberan/Dimitri Bähler/Calvin Ho/we+/村越淳/MUTE/Bob Foundation/Gabriel Tan/三澤直也/Jean Besson/Fabien Cappello/二俣公一/TORAFU ARCHITECTS/田部井美奈/藤城成貴/DRILL DESIGN/山野英之/芦沢啓治/Supermama/tempo/DUENDE/石巻工房(2016年9月時点、順不同・敬称略)
プレス:株式会社ミルデザイン
協賛:和信化学工業株式会社
協力:super robot、IFFT
後援:スイス大使館
 
■ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.18


テーマ「インターンシップ」

世の中の学生諸君が長期の休みに入る頃、
我が工房にはインターンシップ(以下インターンと表記)と称して毎年数人が訪れる。

その目的や動機、思惑は様々だ。
自分が将来関わりたい仕事(会社)のお試し経験という逆試用期間と考える者、
お金を払ってでもゲットしておきたい体験を欲する者、
または履歴書を埋めるための実績づくりや大学の単位のためという者。
何らかの研究のため、など。

自分から望んできたのにも関わらず、
ナゼこんな仕事を延々させられるのかとこぼす者もいるくらいだから、様々だという他ない。
実際、工房では一日中サンダー処理などといった単純作業で時間を過ごすことが多いので、
そう思われても仕方がないのも事実ではあるが。

私が若い頃にはインターンという言葉や仕組みがなかったように思う。
その言葉自体を認識したのは30代の頃、海外ドラマの「ER緊急救命室」だったと記憶しているが、
今回のお題でいうところのインターンとは全く違う。
因みに「ER緊急救命室」はシーズン10まで観たところで挫折した。

インターンと一口で語ってはいるが、
始めの頃はよく理解していなかった。
単なるバイトとは一線を画し、無償で雑用をこなす。
交通費や食事、滞在費など自腹を切ってやってきているのに、いいように使われるイメージ。
ナニそのシステム?
雑用とはいえ、タダで働いてもらってなんて、そんなうまい話があるのかな?
学生というある意味モラトリアムな状況だからこそなし得る技なのか。とも。

ウチの若いスタッフに聞けば、
有名な設計事務所などでは定員オーバーになるほど人が集まり、
無償で様々な雑用作業をこなすという。
事業所によっては業務という扱いになるので賃金を払うところもあるようだが、
それでは単なるバイトに過ぎない(と思う)。
何も知らない若者がインターンですといったところで、
任される仕事は誰でもこなせる責任のない仕事が殆どだと容易に想像がつく。
もっとも、
当の本人の持つスキルによっては更なるスキルアップにつながることになるだろう。

以前、トラフ建築設計事務所に遊びに行ったときには、
数十人のインターンが所狭しと作業をしていたし、
芦沢建築設計事務所では人種を問わず常に何人かのインターンがいる。
名の通ったところでのインターン経験は何らかのステータスを得られるという側面もあるらしい。
欧米ではインターンをしなければ就職できない社会システムとなっているから、
学生にとっては単なる物味遊山とはならない。

さて、
もし自分がインターンだったらという立場で考えてみた。
“様々”な例えでいえば、
「お金を払ってでもゲットしておきたい体験を欲する者」というところだろうか。

せっかく潜入できたのなら、
そこで盗めるものは全て盗んでいこうと考えるだろう。
断っておくが金銭や物品ではない。
目で盗み、耳で盗むのだ。
(鮨屋時代、店のトイレットペーパーを持ち帰るバイトがいたが、これはまた違うお話。)

若いときにそんな仕組みを利用できていれば、
もっといろいろな職業に首を突っ込んでいただろう。
現代ではネットを駆使し、画像や文字情報を頭に詰め込むことができるが、
残念ながら、現在のテクノロジーではその場の空気までは感じることができない。

そこで登場するのがインターンという仕組みであり、
それは人との関わりを併せ持ったリアルな職場体験ということだろう。
スキルアップを欲している人たちの可能性を広げてくれる。そんな世相に感謝したい。

今回はやや尻切れトンボの締めくくりとなってしまった。
伊坂幸太郎もほぼ読破してしまったし、
最近は海外ドラマの「CSI:科学捜査班」にハマってしまい、本を読まなくなった。
やはり何かしら読んでいないと、容易に文章は浮かんでこないようだ。

最後に私の友人の言葉を書き記しておこう。
“若い時の苦労は買ってでもしろ。年を取った時の苦労はなるべくカネで解決しろ。”

さて、
カネもない時はどうすれba…



 
株式会社石巻工房 

渡波字栄田164-3, 石巻市, 宮城県 986-2135, Japan


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