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石巻工房  - KOBO NEWS -  Vol.7

東北の厳しい寒さも和らぎ、石巻にも日毎あたたかな日差しが降り注ぐようになりました。石巻の桜ももうすぐ開花を迎えそうです。


工房では最近、KOBO SOFAのご注文をいくつかいただいております。
初期のデザインからアームなどをマイナーチェンジしており、現在1〜3人掛けの3種類で販売しております。

- KOBO NEWS -  Vol.7 のコンテンツは以下となります。どうぞ最後までご覧ください。

CONTENTS

■ ミラノサローネでの展示に参加します。
■ シンガポール・IFFS 2015で展示に参加しました。
■ ブオナペスカてぬぐいを販売開始しました。
■ FUTURE CATALYSTS のイベントで椅子作りワークショップを行いました。
■ Michael Marriottさんの新作「MIYAGI CLOTHES HANGER」が登場です。
■ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.7

■ ミラノサローネでの展示に参加します。

前回のKOBO NEWSでご紹介した
チェコのガラスメーカーverreumとの、ミラノサローネにおける展示がいよいよ4月14日から開催されます。伝統的なクラフトマンシップと現代のデザインを併せ持つverreumの表現は、石巻工房のコンセプトと共鳴するところがあります。若いメーカー同士の持つ魅力を感じていただければ幸いです。



verrem:http://www.verreum.com/
https://www.youtube.com/watch?v=qX9I8Mvryxc

会場デザイン:Sebastian Herkner (http://www.sebastianherkner.com/)

展示期間:4月14日(火)〜19日(日)
展示会場:Via Dell’Orso, 12 – 20121 Milano

■ シンガポール・IFFS 2015で展示に参加しました。

IFFS (International Furniture Fair Singapore) にて、
NOSIGNER (http://nosigner.com/) がディレクションする展示に参加しました。

テーマはSOCIAL INNOVATION DESIGN from JAPAN (問題解決のためのデザイン)。
日本のクリエイター5人による社会問題に対する解決のアプローチが紹介され、弊社代表の芦沢が現地でトークセッションを行いました。


■ ブオナペスカてぬぐいを販売開始しました。

トートバックで販売していたブオナペスカの柄が、てぬぐいとして登場しました。
ブオナペスカ(buona pesca:イタリア語で”大漁”の意味)はスイス在住の日本人デザイナー、アオイ・フーバーさんが被災地のために描き下ろしたイラストで、南三陸で水揚げされるタコや様々な魚がパターンとなって描かれています。
この柄を、手触りの良い綿100%のてぬぐい生地にプリントしました。




こちらはヤフーショッピングよりご購入いただけます。ご自分用にはもちろんのこと、プレゼントにも最適です。
■ FUTURE CATALYSTS のイベントで椅子作りワークショップを行いました。


オーストリア・リンツのメディア・アート文化機関アルスエレクトロニカと、日本の博報堂による共同プロジェクト「FUTURE CATALYSTS」によるイベントが3月22日(日)に開催されました。
その中で「モノの構造を考えながら、共に創ること」の体験として、椅子作りのワークショップが行われました。30分という限られた時間の中でのデザイン・制作でしたが、参加者のアイディアが光る作品が数多く生まれました。



また、イベントの什器としてレンタル商品を納品させていただきました。
AA HIGH STOOLなど通常商品に加えて、今回は特注で照明も制作しました。



■ Michael Marriottさんの新作「MIYAGI CLOTHES HANGER」が登場です。

イギリスのデザイナーMichael Marriottさんのデザインした新作「MIYAGI CLOTHES HANGER」が登場です。
MIYAGI CLOTHES HANGER は石巻工房のスピリットでもあるシンプルなデザイン、簡便な制作工程を考慮することで価格を抑えながら住宅やショップ、オフィスにも対応できる懐の深い家具となりました。材料には宮城県産材である栗駒山の杉を使用しています。



今後このミヤギシリーズは杉と家具、生活の関係を注意深く考え新しい石巻工房の家具を考えていく予定です。

Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.7


テーマ「クリエイティブ」


エロ本はどこに隠すか?

以前、
ネット上に散文している記事を読んで「ああ、なるほど」と思った事がある。

余程の勇者ではない限り、人目につかない場所に隠匿しておくのが常だ。
男子にとっては永遠のテーマではあるが、
最近の事情は違うという。

私が10代の頃、
エロの情報源と言えば、「本」であった。
その後数年で「VHS」に取って代わり、「DVD」になり、
ネット経由のサンプル動画に至っては手軽さという点で申し分がない。
Video Killed the Radio Starばりに映像が本を駆逐したのだ。
いや、テクノロジーの進化がより一層のリアリズムを表現したのだから当然の結果だろう。
さて、
問題の隠し場所であるが、
最大の敵である「母親」を如何にして欺き、その卓越したレーダー網から逃れられるかが肝となる。
考えつく限りの知恵を絞り、その隠匿に情熱を注いだ。
言い換えれば、
それは創意工夫の芽生えであり、クリエイティブの起源といっても過言ではない。

「エロ本」そのものは本であるから、
例えば雑誌の適当なページに挟んで本棚に入れてしまえば見つかる事はない。
が、
「エロ本」は往々にして大判であることが多いので、
当然それよりも大きな雑誌が必要になる。
更に、いつまでも古い雑誌に挟んでおくと、
“敵”に捨てられて(発見されて)しまう可能性がある。
故に、常に最新版の雑誌を用意しておかなくてはならない。

敵よりも半手先の想像力を発揮しなければならないのだ。

高校生になるまで、8畳一間のアパートに家族三人で暮らしていた。
学友から巡り巡って集められた大量のコレクションを隠匿するのには、
雑誌作戦では限界がある。
そこで別の方法を考えた。

天井の板をくり抜いて屋根裏に隠すのだ。

天井板の模様に合わせてカッターで切り抜き、
天井点検口よろしく、普段は何気ない天井であるが、
少しずらすと板が外れて屋根裏の空間にブツを隠せるようにした。

この作戦は巧くいった。
あの日までは…。

集まったコレクションを”捨てる”という事も、
隠す以上に難しい問題だった。
天井裏といえども限界があるのだ。
そこで、同級生のT君に譲渡することにした。
T君とは違うクラスだったが、
巧くいけば違うクラスの新しいパイプを確保出来る。
無論、T君にとっても同じだ。
供給源が多岐にわたれば、あらゆるジャンルの作品に触れることが出来るだろう。

そんな目論見も、
中学1年の夏に終焉を迎えた。

学校から帰ってきたある日、
机の上に見覚えのある「本」がドサッと置いてあった。

背筋に走る寒気。
母親の視線。
父親のニヤケた顔。

母親「これ、T君がさっき届けに来た。」
俺 「マジカ!?」

聞けば、T君は自分の部屋を持っていたのだが、
あろうことか、「本」をそのまま放置していたそうだ。
これは完全なる油断だろう。
勇者でもあるまいしっ!!

片付けに入ったTの母親が発見→取り調べ→入手経路を自白。
ならば捨てればいいのに、
よりによって「千葉くんの家に返しに行って来なさい」
と、諭されたそうだ。

ついでに私の母親にも尋問を受け、
天井裏の隠し場所まで自白したらしい。

点検口は閉鎖に追い込まれ、
以後、エロに関して慎重になった。

青春の苦い思い出である。

程なくして、
我が家にVHSのビデオデッキが導入された。
当然ながらありとあらゆる策を講じ、
鑑賞の際には、
第三者の侵入を早期に察知すべく、
イヤホンは常時片耳が定番のスタイルになった…

きりがないのでこの辺に留めておくが、
言わんとしていることは、
必要に迫られ培われてきた創意工夫が、
創造性を育み、
クリエイティブという横文字に取って代わっても、
それは世界を構築する1つの要素になっているという事実である。

先のネットコラム作者曰く、
「最近の若者にはクリエイティブな思考が出来にくい土壌がある」そうだ。
そして最後にこう締めくくっていた。

「現代において”エロ”はインターネット上から気軽に入手する事ができ、」
「考えなくても欲しいものが簡単に手に入る時代になった」
「故に、知恵を絞り出して”隠す”といった行為は無くなり、」
「エロ本を隠す事で培われてきたきたクリエイティブさを失いつつある」

如何にして問題を解決するのか?

デザインしかり、アイデアしかり、技術しかり。

その根源にはクリエイティブさが必要不可欠なのだと思う、今日この頃なのである。


 
株式会社石巻工房 
本メールは press@ishinomaki-lab.org よりpress@ishinomaki-lab.org 宛に送信しております。
渡波字栄田164-3, 石巻市, 宮城県 986-2135, Japan


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