◼︎ Column 工房長のサイケデリックな日々 Vol.26
テーマ「ものの見え方」
“世界を変えたければ、自分を変えろ”
最近、ことある毎に頭の中で繰り返されるこのフレーズ。
だが、
言 う は 易 し 行 う は 難 し
物理的な視点で考察すれば、
子供の視点と大人の視点とでは、
目線の高度が異なるだけでも視点が変わってくるのは容易に想像できる。
女性目線で語れば、
パンプスからハイヒールへと履物を変えただでもかなり違うという。
加えるなら、
私はハイヒールの方が好きだ。
精神的な面で考えても、
恋をしなければ見えない風景よろしく、
とある頂きに立たなければ見えない風景がある。
世の中の仕組み。
商売の仕組み。
お金の仕組み。
人と人との相関図が分かってくるだけでも見方は変わる。
知識や見聞、経験値やボキャブラリーが増える事で見方や考え方は当然変わる。
見ようと思わなければ見えないものを見た先に、
まだ見ぬ世界が広がっているのだと想像を巡らせれば、
毎日が同じ事の繰り返しだ、などと言うのは虚言であり愚言なのでは?とも思う。
それが、
自分にとって良い事であっても、悪い事であっても。
芦沢が石巻工房の旗を立ち上げるきっかけとなった7年前の今日、
東日本大震災が起こった。
この日は、
彼の結婚記念日でもあり、私の娘の誕生日でもある。
そして、
数年後に我が石巻工房が法人化した日と同じだったりもするが、
最初の年に見えていた風景と今見えている風景は違う。
最近では、
ワークショップや講演会などで話す機会が多くなり、
我々が見てきたものを伝える事が、一つの仕事になってきた。
問題を解決するために這いずり回り、
失敗をしでかして落ち込み、
恥をかき、
損をしたとしても、
転んだ場所から見える風景を眺められるくらいに、
タダでは起き上がらないほどの図太い神経を持ち合わせていなければ、
この地で生きていくことは難しい。
死ぬまで続くこの終わりの無い山登りの途中、
歩く速度でしか見えない風景を眺めながら、
そんなことを思ってみたりする。
世界を変えたければ、自分を変えろ。
見え方が変わった分だけ、世界が変わる。
私?
とりあえず、明日から...やっt...