しまねソフト研究開発センター  ITOC Newsletter #03 (2020.8.4) 
ITOC 高木丈智 専門研究員 インタビュー

AI技術が、"あたりまえ"の技術となりつつある今だからこそ、課題の本質を捉える力、データとテクノロジーを駆使した課題解決をデザインする力が求められる。

 

しまねソフト研究開発センターでは、平成28年から先駆的研究として「機械学習」を研究テーマに掲げ、取り組んでいます。高木専門研究員はこの立上げの時から、県内企業との共同研究や人材育成などの活動を行っています。今回のインタビューでは、今後力を入れていくべきテーマ・求められるスキル、機械学習に取り組む意義や可能性について語ってもらいました。

【 しまねソフト研究開発センター 共同研究 】

「熨斗瓦変形加工変化に関する要因解析及び
機械学習の活用可能性の調査研究」レポート
しまねソフト研究開発センター(担当:高木丈智 専門研究員)は、石州瓦メーカーの株式会社シバオと瓦製造データを用いた共同研究を行いました。当社は、石州瓦の歩留まり改善や生産プロセスの最適化などへの活用を目的として、製造ラインにセンサーを設置し、温度・湿度データの蓄積を進めてきました。

共同研究では、熨斗(のし)瓦の製造工程で記録された成型条件と乾燥炉および焼成炉に設置されたセンサーデータ、製品の検査記録データを統合し、半製品から完成品に至るまでの熨斗瓦の左右の変形(ソリ/ムクリ)との関係性等の分析、機械学習の適用可能性調査を行いました。共同研究の取組内容については、ぜひレポートをご覧ください。
 「DX企業のプライバシーガバナンスガイドブックver1.0(案)」
~ 顧客のデータ保護はコストではなく、企業の差別化要素となり得る ~
経済産業省では、新たな事業にチャレンジしようとする企業がプライバシーガバナンスの構築のために取り組むべきことについて、その整理をまとめた「DX企業のプライバシーガバナンスガイドブックver1.0(案)」を公開し、意見公募手続き(パブリックコメント)を開始しています。このガイドブックver1.0(案)作成にあたっては、ITOC顧問でもある国立情報学研究所 佐藤一郎 教授が座長を務められている「企業のプライバシーガバナンスモデル検討会」において検討されてきました。

このガイドブックver1.0(案)では、「従来、企業においてプライバシーに関わる問題を含めて社会的課題への対応はコストとして扱われることが多かったが、こうした課題に積極的に取り組み、その解決を図ることは消費者を含む社会からみると、その企業の商品やサービスの品質を高めているのと同じであり、顧客満足度を高め、他社との重要な差別化要素となりうる。」と述べています。

今後、企業にとってプライバシーに関わる問題に取り組むことは、コストではなく、商品やサービスの品質向上のためであると、発想を切り替えて取り組むことがより一層求められるようになるのではないでしょうか。
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