現在、イノベーションの社会実装を加速させるエッヂテクノロジー総合展「ET & IoT Digital 2020」がオンラインで開催されています。昨年までは、横浜で開催されており、ITOCも福岡県と合同でmruby & mruby/cとして出展していました。今年は、コロナウィルスの影響によりオンライン開催となっており、ITOCも出展はしていませんが、この展示会の内容はとても充実しています。出展内容も、エッヂテクノロジーに関する、スマートセンシング、セキュリティ、AI、クラウド、IoT、5G、LPWA、組込ソフト、組込ハード、開発環境などが豊富に出展されています。また、民間、学術機関、政府などの有識者カンファレンスも見どころです。
おすすめの講演として、これまでRubyWorld Conferenceなどで松江にもお越しになられたこともある経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 アーキテクチャ戦略企画室長和泉憲明氏のお話もあります。和泉室長はDX(デジタルトンランスフォーメーション)について、2018年に「DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~」を書かれた方です。今回は、「New Normalを見据えたDXの動向と政策展開」と題して、講演されています。まず、最近の情報経済の動向として、2016-21年の国内のデータセンター業は8.1%伸びて、国内のサーバー市場規模は7.8%減少…これが意味するところは何か?また、去年の中国の独身の日でAlibabaが売り上げた額は4.16兆円。システムとして分析すると、ピークのトランザクションが秒間54.4万件、配送も12.9億件こなしている。ちなみに今年のAlibabaの独身の日の売上は7.5兆円…。
さらに、「DX推進政策は第2幕へNew Nomalに向けた政策展開」では、これまでの企業の大量生産・大量消費のビジネスモデルから、最小製造・最大効果へ変えていく必要がある。そのカギが、ビジネスのアーキテクチャを変えること、物と機能を分離してサービスとして提供するというような変革が重要だと指摘されています。
30分ちょっとの動画ですが、一つのニュースから深読みすると見えてくるもの、また今後の政策展開の話もビジネスにおいても非常に参考になると思いますので、皆様もぜひご視聴されてはいかがでしょうか。