国の予算ですが、令和2年度第3次補正予算案が昨年12月に閣議決定され、これから国会での審議が始まります。経済産業省関連も公表されていますので、IT企業に関連しそうな施策2つをご紹介いたします。
1.中小企業生産性革命推進事業の特別枠の改変(予算案額:2,300億円)
①ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)
②小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金)
③サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)
上記補助金は、従来から実施されているものです。IT導入補助金などは、ITベンダーの皆様はよくご存じとは思いますが、正式に決まれば実施の動きは早いと思われますので、それを見越したご準備も必要かと思います。
2.中小企業等事業再構築促進事業(予算案額:1兆1,485億円)
この事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売上回復の期待が難しい中、ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するために、中小企業等の新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編又はこれらの取組みを通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築等の挑戦を支援するものです。まだ詳しい情報はありませんが、これらの取組みの中でIT企業への役割も期待されるものがあると思われます。
<小売業の事業再構築の例>
衣服販売を営んでいたところ、コロナの影響で客足が減り、売上が減少。
・事業再構築(例)
店舗での営業規模を縮小し、ネット販売事業やサブスクサービス事業に業態を転換。
・補助経費(例)
店舗縮小にかかる店舗改修の費用、新規オンラインサービス導入にかかるシステム構築の費用など。