しまねソフト研究開発センター  ITOC Newsletter #42(2021.6.1

眼科手術におけるアイトラッキングを活用した手術技能の評価

 

~ ITOC×島根大学医学部眼科学講座  Tobii Proグラス2共同利用レポート ~

ITOCは、島根大学医学部眼科学講座様とアイトラッキングシステム(Tobii Proグラス2)の共同利用を行い、眼科手術における手術技能の評価を行いました。
 
眼科手術における手術技能の伝達は、従来は指導医から研修医に対して術中指導や術後に手術動画の振り返りを行ってきました。しかし、手術技能の伝達において言葉では伝えにくい暗黙知があるとともに、その暗黙知を評価および教育する方法が難しいという課題があります。そこで、アイトラッキングシステム(Tobii Proグラス2)の共同利用を行い、術者の視線が何処にあるのかを把握することで、作業認知プロセスを明らかにする取組を行いました。さらに、術者練度による視線の動きの差異を検討することで、手術技能の向上のために暗黙知の可視化が図れないかを取り組みました。
 
<取組内容>
1.豚眼を用いた白内障ウェットラボ実習におけるアイトラッキングシステムの活用
2.視能訓練士による外来での視機能検査と弱視訓練におけるアイトラッキングシステムの活用
3.3Dヘッドアップサージェリーを用いた眼科手術における手術技能の評価・学習
 
共同利用後、島根大学医学部眼科学講座様よりコメントをいただきました。
  • アイトラッキングシステムは、メガネ(ウェアラブル型アイトラッカー)を装着するだけで、術者の負担は少なかった点が評価できます。加えて、アイトラッキングシステムによる視線データの解析は、想像以上に詳細まで把握できることが分かりました。
  • 一方で、一般的に用いられる顕微鏡システムでの眼科手術とは相性が悪く、3Dヘッドアップサージェリーの眼科手術のみに活用が留まってしまった点は残念。また、アイトラッキングシステムは眼科医1名で気軽に運用できるようなシステムではなく、煩雑であることが挙げられます。
具体的な取組内容については、レポートを作成しておりますので、ぜひ「詳しくはこちら」からご覧ください。

島根発ヘルスケアビジネス支援事業「ヘルスケアサロン」

 

~ 6/25開催 保健事業や介護現場の生の声を聞き、ビジネスアイデアを探る!~

 

島根県ではヘルスケアビジネスの育成に力を入れており、この事業の一環として「ヘルスケアサロン」を開催いたします。このヘルスケアサロンでは、現場で従事する方々を招いて現状や課題を聴き、意見交換を行います。

 

今後の島根発ヘルスケアビジネス事業化支援事業の展開として、今回の意見交換から導き出された課題を元にアイデアソンを開催し、その中で優れたビジネスアイデアについては、ヘルスケアの専門家によるメンタリング支援を行います。事業化に必要な要素をブラッシュアップし、島根発ヘルスケアビジネス事業化支援事業補助金などを活用して事業化にチャレンジしていただけます。

 

1.開催日時

 令和3625日(金)13:0015:30

2.開催形式・場所

 テクノアークしまね大会議室(島根県松江市北陵町1番地)

3.プレゼンター

(1)株式会社すせり 代表取締役 岡田 静 氏

(2)株式会社おはつ 介護福祉士 掛谷 剛 氏

4.ファシリテーター

 岡山大学大学院ヘルスシステム総合科学研究科特任准教授 志水武史氏

5.参加対象者

 島根県内企業、各種団体、起業を目指している方、大学生など、ヘルスケアビジネスに関心のある方、ヘルスケアビジネスに限らずビジネスアイデアのヒントを探している方など、どなたでも参加可能です。

6.参加定員・参加料

 リアル参加者30名(先着順)

7.参加料

 無料

8.主催

 島根県商工労働部産業振興課

9.申込方法

 「詳しくはこちら」をクリックいただき、お申込み下さい。

▶【ITOC Newsletter】バックナンバーページはこちら
Facebook
Twitter
本メールは newsletter@s-itoc.jp よりnewsletter@s-itoc.jp 宛に送信しております。
学園南1-2-1 くにびきメッセ4F, 松江市, 島根県 690-0826, Japan


全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止 | 登録情報更新 | このメールを転送する | 迷惑メールと報告する