しまねソフト研究開発センター  ITOC Newsletter #89(2022.5.31) 

~ しまねソフト研究開発センター ~

 

ITOC研究レポート「機械設備の温度管理自動化」

 

mruby/c活用事例の紹介

itoc@s-itoc.jp

 しまねソフト研究開発センターでは、IoT分野における先端技術支援や研究活動の一環として、mruby/cを使ったIoTデバイスの開発・製作を行っております。今回は、機械設備や装置の温度管理を自動化するニーズに対して、簡易にデータを計測・収集するためのModbusベース温度ロガーの開発を行いましたのでご紹介いたします。

 

1.概要

 温度ロガーは、主に製造業の温度管理が必要となる機械設備や装置の動作状況を自動記録(ロギング)することで、そのデータを活用・分析により装置の異常検知や故障予知、製造・加工条件の最適化、品質不良の波及範囲を特定するなどの品質管理の向上が図れます。

 しかしながら、既に導入している機械設備や装置には温度管理に必要となるデータログ機能が搭載していない、またはオプション機能で実現できるものの導入コストが高いといった課題があります。

 そこで、上記の課題を解決するため、より簡単かつ低コストで機械設備や装置の温度管理を自動化するModbusベース温度ロガーを開発しました。

 

2.Modbusベース温度ロガーについて

 今回は、mruby/cを標準搭載するマイコンボード「RBoard」にRS485コンバータを接続し、Modbus経由で温度調節器の温度などのデータを測定して、一定時間ごとにWi-Fi経由でサーバへ送信するものとしました。

 なお、今回対象とする温度調節器は、オムロン制御機器の温度調節器(E5CC-QX2ASM-004)としています。通信方式は、通信プロトコルをPLC用のフィールド・ネットワークであるModbusを用いるとともに、物理層はRS485を用いてUART経由で送受信を行いました。

 これにより、既に導入された機械設備や装置であっても、測定値をサーバ上でリアルタイムに確認したり、動作状況を自動記録(ロギング)することができました。

 

 実験のレポートなどの詳細は、ITOCWebサイトをご覧くださいませ。今回、ITOC東裕人専門研究員の執筆によって、Modbusベース温度ロガーの開発におけるハードウェアおよびソフトウェア、稼働試験と結果、基板回路図に関するドキュメントを公開いたします。併せて、サンプルコードを公開しておりますので、ぜひご覧ください。

総務省

 

「テレワークセキュリティに関する手引き」の公表

 

 

 総務省では、企業等がテレワークを実施する際のセキュリティ上の不安を払拭し、安心してテレワークを導入・活用していただくための指針として「テレワークセキュリティガイドライン」を策定しています。

 また、中小企業等におけるシステム管理担当者を対象として、テレワークを実施する際に最低限のセキュリティを確実に確保してもらうための手引き(チェックリスト)等を策定しています。

 今般、より中小企業等のセキュリティ担当者等が活用しやすい文書・資料を目指し、以下のとおり作成、公表されましたのでご案内いたします。

 

<新規に追加した文書・資料>

 

・中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)3

・従業員向けハンドブック

・緊急時対応カード(A4版、10/12面ラベルシール用)

140回オープンソースサロン

 

「プログラミングスクールが考えるIT人材育成について」

 

(オンライン開催)63() 18302000

しまねOSS協議会では、第140回となるオープソースサロンを開催いたします。今回は、プログラミングスクールの株式会社テックアイエス 島根校責任者 藤田 優太朗氏をゲストとして迎え開催いたします。

 

1.テーマ

 プログラミングスクールが考えるIT人材育成について

2.発表者

  株式会社 テックアイエス 島根校責任者 藤田 優太朗 氏

3.日時

  202263() 1830分~2000

4.会場

  オンライン(イベントツール「GALIMO」)

5.主催

 しまねOSS協議会

6.問合せ

 しまねOSS協議会事務局メール

 mailto:info@shimane-oss.org

 

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