岩手県の「栗駒高原キャンプ場」は山の斜面にあり開けた視界と、周囲の雄大な景色を眺めながら温泉に入れる露天風呂で知られたキャンプ場だった。2008年この地域を襲った 岩手・宮城内陸地震ではキャンプ場までの道は寸断され、斜面がずれたことで名物の露天風呂も損壊しキャンプ場は閉鎖された。地域の生活が再建された後、何度もキャンプ場再開の話はあったが現在も再開に至っていない。
津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市にある「陸前高田オートキャンプ場モビリア」は高台にあったため津波被害を受けず地震被害も少なかった。平地の少ない三陸地域では、キャンプ場も仮設住宅の設置場所となった。小学校などの本来の機能を優先する施設では、仮設住宅が撤去される中、2019年に撤去が始まるまでキャンプ場は仮設住宅団地として使用された。そして昨年9月「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」としてリニューアルオープンした。
今回の能登半島地震でもキャンプ場は大きな被害を受けたと見られる。現状は生活の復旧が先で、連絡がついたキャンプ場でも避難先にいるのでキャンプ場の被害状況も確認できていないという話だった。能登半島のキャンプ場は海岸に位置するところが多く、津波と地震の両方の被害を受けていることが考えられるため、復旧までにはさらに時間がかかると考えられる。
キャンプ場は地域にとって必須な施設ではないため復旧の順番は最後となる。逆に言えば地域のキャンプ場が再びオープンするのは、その地域の復旧がある程度完了したことを示すものと見ることもできる。今回の能登半島地震で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げるとともに、地域のキャンプ場の一日も早い再開を心からお祈りいたします。(さ) |