東日本大震災では、津波で施設ごとなくなったキャンプ場から、立ち入り禁止区域内にあったキャンプ場では閉鎖を余儀なくされたところもあった。
影響の少なかったキャンプ場では災害の基地として活用される施設もあった。復興時には、自衛隊の基地となったところや、避難所生活で疲れた人達に向けてキャンプ場のコテージが利用されたところもあった。その中でも陸前高田オートキャンプ場モビリアは、震災直後の避難所となり、最近まで仮設住宅の用地となるなど、長期にわたって地域の復興に寄与したキャンプ場と言えるだろう。震災から数カ月後キャンプ場を訪れた際、とても大変な状況の中でスタッフの方々が笑顔で迎えてくれたことがとても印象的だった。一日も早く、あのキャンプ場にスタッフの笑顔が戻ってくるといいなあと思う。(さ)