1年生の冬だったでしょうか?
一緒に登校していたクラスメートの間で、霜柱がブームになったことがありました。
幼少期の体験を交えた先生の話が、とてもおもしろかったのだそう。
登校途中、公園に寄り道しては、霜柱を探していました。
先生に見せるといって、凍った土の塊を両手で包み込むように持つ姿は、それはそれはかわいかったのです。
ところが、話はそこでは終わりません。
霜柱探しは徐々にエスカレート。
『大きい=すごい』らしく、友達と競い合うように大きく掘り起こし、ドロドロになっているではないですか。
「それ持って学校いくの!?」
美しい思い出とセットでよみがえる当時の私。
今となっては笑い話なのですが。
そんな息子も12年生になり、卒業プロジェクトの最終発表がありました。
1年半かけて向き合ったテーマについて各々20分ほど語るのですが、不思議なことに、話を聞くうち、ひとりひとりの小さかった頃の姿がふわっと浮かんできました。
テーマに繋がる様々な思い出。
どの子ももうすっかり大きくなっているのに、記憶の中では小さなまんま。
当時の姿がありありと浮かんできます。
あの子がこんなに立派に自分のことを自分の言葉で語っている。
それだけで、胸がいっぱいになりました。
終了後、息子の発表について、多くの方から声をかけていただきました。
先生方をはじめ、保護者のみなさんも、彼の発表に、これまでの歩みを重ねてくれたのでしょう。
12年間あれば、誰でもいろんなことがありますよね。
悩んだり、落ち込んだりする日もありましたが、それすら見守り、寄り添ってくれる人がこんなにもたくさんいらっしゃった。
そして今、一緒になって、彼の成長を喜んでくれている。
なんて素晴らしい日々だったのでしょう。
大きな感謝の気持ちと共に、12年間を振り返っているところです。
ところが当の息子は前を向き、すっきりした顔をしております。
卒業しても、学校での学びが、この先ずっと息づいているのは確かなこと。
ここから始まる世界で、ふとした拍子に、そのことに気づくでしょう。
親としては祈るような気持ちで、そのまばゆい後ろ姿を眺めています。
大きくなったなぁ。
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