自由への教育
Vol.29  2023/06/16

『高等部美術活動の目標』

 

高等部美術では以下のことを目標として進めています。

「両極性の意識化と、そのバランス感覚を目覚めさせる。」

「表面的、物質的なものの中に宿る内的、本質的なものを感じ取る力を育てる。」

 

 12年生ではこれまで描いてきた自分の作品を観察しながら、どの様な「新しい表現」に挑戦するのか見極め、それを次の制作目標として掲げます。 絵には「自分らしさ」が常に表れますが、それを世界(画用紙)の中で輝かせるためには、そこに新しい風を吹き込むことが必要です。躍動感あふれるパワフルな要素が「美しい」と感じるとき、パワフルでない要素が世界(画用紙)のどこかに存在しているものです。自分らしさは自分の宝です。だからこそそれを世界の中でどのように活かしていくかという意識が大事になってくるでしょう。

 

 高等部美術では、もう一つ大切にしていることがあります。それは「濁りの暗闇」をいかに作品の中にもたらすか。「軽やかで清いもの」に共感していた子ども時代から高等部になってくると、「現実の重さ、濁り」が心の中に入り込んできます。大人はそこに根を張って生きていくことが大切です。それこそが花を咲かせ、果実を実らせるための「土」であるからです。若者にとっての「濁りの闇」は心地よいものではありません。「軽やかな光と原色の中に留まりたい」というところから、いかに地上的なものに近づいていくかも、制作の中では大事なテーマです。

卒業していく生徒たちには、世界の現実をしっかりと観察し、自分の感性でその内にある本質をつかみ取り、その世界の中で自分に何ができるのか考え、根を下ろして生きてもらいたいと願います。

 

絵を描いているとき、自分は「世界と向き合っている」と感じたり、「自分自身と向き合っている」と感じたりすることがあります。だから絵とは何かと尋ねられると、それは世界であり自分である、と答えても良いのではと思います。

たった一枚の紙切れの表面で起こることのなかに、そのドラマは無限であり、奥深い。

高等部の美術では、このような絵の不思議な力を大切にしながら進めていきたいと日々考えています。

 
<<学校報『プラネッツ』2012年夏号より 
高等部美術担当 細井信宏>>
 
 

今年も夏期講座の季節がやってきました。

今回のCコースは12年生『美術』〜感情のその先〜です。

その他、2年生『かず』、6年生『物理学』の3コースをご用意しました。

明日よりお申込み受付を開始いたします。

みなさまと共に学べることを心から楽しみにしております。

 
お知らせ

新入学・編入学説明会『出会いの会』

新1年生(2024年度入学)ならびに編入生を募集します。

日  時:6月24日(土) 13:00〜17:00

申込締切:6月23日(金) 14:00

卒業演劇『ハーメルンの死の舞踏』

本校の12年生は、学びの集大成としてクラス全員で演劇に取り組みます。

日 程:6月30日(金)・7月1日(土)・2日(日)

場 所:木津川市山城総合文化センターアスピアやましろ

《申込不要 入場無料》

講座『子どもを育む 第2回「お話」』

「お話」は子どもの心の成長のための大切な栄養です。

どのようなお話がどのように子どもの心に響くのか、考えていきましょう。

日 時:6月24日(土) 10:00〜11:30

《zoom配信+録画配信》 

※第1回「遊び」録画配信中

 (2024年1月26日まで)

今後の催し・講座・講演会 
本校では、一年を通して様々なイベントを開催しております。
詳細が決まり次第、ニュースレター・本校ウェブサイトにてご案内いたします。
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