クリスマスシーズンに世界中のシュタイナー学校で上演される『生誕劇』は、オーストリアのオーバールーファー村に中世から伝わり楽しまれていた伝統的なキリスト生誕劇(カール・ユリウス・シュレーヤー取材)をルドルフ・シュタイナーが独自の解釈と要素を取り入れ再編集したものです。
この劇は、アダムとエファが、禁断の果実を食べ楽園から追放される『パラダイス劇』、キリストの誕生と羊飼いたちがキリストの誕生を祝福する『生誕劇』、三人の王がキリストの降誕を祝いにその地を訪れる『三賢王劇』の三部作になっています。
京田辺シュタイナー学校では、このうちの二つ、保護者による『パラダイス劇』、教員による『生誕劇』(外部観劇可)が上演されます。 生誕劇は誰もが知る一般的なキリスト誕生のストーリーであるものの、クリスチャンでなければ観られないようなものではありません。 また出演者・観客が一体となり一緒に参加しているかのような視点が珍しいユニークな作りになっています。
劇が始まると初・中等部の子どもたちは自分の担任がどの役で出演するのかワクワクします。とにかく羊飼いのシーンで子どもたちは大笑い。 特に長老的存在の、腰が曲がり、たっぷりの髭をたくわえ、深い帽子を被ったクリスプスが登場すると、子どもたちから笑い声とともに温かい声援が飛びます。
自らが授業で演劇を積み重ねた高等部の子どもたちは自分の担任が失敗しないかハラハラしながら見守ります。(うちの息子は昨年、スポットライトを操っていた担任に、消すのが早すぎる!と心の中で指摘していたらしいです。)
大人は少し違った視点で楽しみます。 もしかしたら、登場人物たちのセリフは私の中にあるものでは? 誰かに厳しい言動をしなかったか?つらい現実に打ちひしがれてしまったこともあったな・・そうは言いながらも羊飼いのように陽気に過ごしてきたじゃないか!大変なこともあったけど、来年はきっと良いことがあるはず。
なんて今年一年を振り返ってみたり、間もなく来る新しい一年に希望を抱いたりしています。
この一年の締めくくりを迎えるために今年も足を運びたいと思います。
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