僕は子どもが3人いる、いたって普通の50代の男性です。20年ほど前のいつか妻がシュタイナー教育の幼稚園に子供を通わせたいというので見学に行きました。
素朴で温かな園でしたが、少し遠いのと無償化の対象外の園だったため反対し近所の幼稚園に通わせることになりました。
数年後、また妻が子どもをシュタイナー小学校に入れたいと言いましたが、まだシュタイナーと言ってくるのか!と内心あきれていました。とはいえ、これで気が済むなら好きにすればいいのかなとも思いました。子どもを育てるのは妻だし、反対しても何年かごとに話合いになること、学校の見学に誘われることが目に見えており、それらが無くなるのであれば、という理由からシュタイナー教育の学校に子どもを通わせることにしました。
この学校に子どもたちが通ってわかったことの一つは、子どもたちの教育の『学校』だけではなく、大人である保護者も学校を通して深い関わりや社会の在り方を学び、仕事関係では得られないコミュニティづくりを体験出来るということでした。物づくりの会、学校のメンテナンス、話し合いなど自分の特性に合わせて参加することで僕自身、この学校というコミュニティの中で居場所を作ることも出来ました。今では、父親だって学校に行ってほしいという妻の願いが、また学校行くの?という苦笑に変わっています。
もし子どもたちが他の学校に通っていたら、我が家はどうなったでしょうか。 学校のイベントもスポーツニュースがあって忙しいから行かないと言って、家でテレビでも見ていたかもしれません。子どもの事は妻に任せきりで子どもの小さな成長に気づけただろうか?妻から子どもの事で相談を持ち掛けられても、良きに計らえとでも言って夫婦喧嘩していただろうな。
こんな僕だから世のお父さんたちがこの学校・教育に二の足を踏むのは十分理解と共感ができますし、父の飲み会などでも良くこの話題が出ます。「なんでこの学校に来たの?」「奥さんに言われて来ました」「うちも、そう」「でもいいよな、この学校」母親の第六感に従ってシュタイナー学校に連れられてきた父親たちの代表として一言。だいたい奥さんの第六感はあたります!
子どもを育てるのは妻だし、と思っていた僕ですが、今や子どもの学年ごとのイベントは全て網羅するほどの成長ぶり。
自分自身、大変驚いています。
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