本校の6年生は夏の終わりから和太鼓に取り組み、10回ほどの練習で本番の秋祭りを迎えます。初めてバチを持ち、手のひらにマメができる経験も初めての子どもたち。毎日の筋トレや素打ちで筋肉がつき、目に見えて体つきや表情が変わってきます。
忍耐力やがんばる力、精神力もつくため、意志の力と思春期独特の重みをしっかり支える筋力とが育まれる和太鼓の活動は6年生にぴったりの活動だそうです。
2年前のメイポールダンスで花冠と真っ白な衣装でスキップしていた子たちが、6年生の和太鼓では真っ黒な衣装に身を包みます。
身体が重く感じられて「だるい」と言い始める年齢の子どもたちが、誰一人手を抜くことなく和太鼓に向かいます。たいへんな難曲で、一人でも手を抜くと成り立たないのが三宅太鼓なのです。
ある日、子どもたちの和太鼓の練習を聞いていると、急に鬼気迫る音が聞こえてきてゾクッとしました。それまでの演奏とはまったくの別もの。あとで聞くと、その日は先生が三宅太鼓の由来を話してくれたそう。
楽しい祭り太鼓とは雰囲気がちがう佐渡島の三宅太鼓。佐渡島には、無実の罪などで島に流された流人が多く住んでいました。そうした人たちの怒り、悔しさ、やるせない悲しみ、そうした気持ちが三宅太鼓には詰まっている。その話を聞いた直後の演奏は、子どもたち自身が驚くほど気迫に満ちた演奏でした。
何を込めるかで音は変わる。「打つのではなく、打ち込む!」と練習を重ねてきた和太鼓に命が通った瞬間でした。
その年齢にふさわしい働きかけをするシュタイナー教育の取り組みがよく見える和太鼓の学び。
2024年度の秋祭りは10月19日(土)開催です。子どもたちが遊べるお店やワークショップ、生徒や教職員の歌やパフォーマンス、飲食店や学びの展示など本校を丸ごと体験していただける秋祭り。ぜひ、今年の6年生の和太鼓を見にいらしてください。
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