現在大学4回生の娘は2017年に京田辺シュタイナー学校を卒業しました。
卒業前から卒業してしばらくは自分の興味がある分野を見つけることができず進学を考えることなくぶらりと過ごしていましたが、小さいころから憧れていた海外アーティストの言葉を生で感じることが今の自分が興味を持てることだ、と一念発起して受験勉強に励みました。そして、海外留学がカリキュラムに含まれる学部のある大学への進学を決めました。
カリキュラムに含まれているとはいえ1年間の海外留学はかなりの出費となります。どうしたものか?と考えていたら成績優秀者には大学からの支援があるとのこと。2年間の努力の結果、全額免除とまではなりませんでしたが渡航費程度の負担で留学が可能となりました。
そんな矢先コロナ禍が発生しました。 1年目は大学自体が留学を取りやめることになり、2年目は留学先や寮も決まっていたものの、授業は寮内でのズーム形式となり、外出も規制される状況は変わらず。これでは留学の意味が見えないと感じ、娘は留学を断念しました。
4回生を目前に控えた頃、コロナ規制が緩和され始めたことで「やはり海外に出てみたい」という気持ちが再燃しました。1年の休学にてアルバイトで資金をため1か月のイギリス旅行へ。その後、自分の力を試してみたいとの思いから、さらに1年間休学してオーストラリアでのワーキングホリデーにも挑戦しました。
ようやく納得した彼女は現在4回生として卒業論文に取り組んでいます。テーマは海外で感じた「移民とは何か。」違う民族もお互いを深く知ることで今後歩み寄れるのではないかと考え始め、自分を尊重することが他者を認めることになり、お互いが垣根を越えて自由になれるのに・・・人間とは何か、人間らしさとは何かについて考え続けていました。
そのうち自分を尊重し自由になるために必要なのは教育なのでは?に行きついた彼女は、論文提出ギリギリにテーマの変更をし、自由への教育を掲げるシュタイナー教育は自由を獲得できるのか?をテーマに論文を書いています。私には難しい本もどんどん読み進めていき『解説してあげようか?』なんて冗談を言うほど。自分が受けてきた教育を改めて紐解いていく作業はとても楽しいらしく、何か腑に落ちた様子でこうつぶやいていました。
『私、自分の子どもが出来たらこの学校に入学させようと思う』
<<11期卒業保護者>>