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自由なカタチ  ~ Fletco Carpetsのラグ

私たちは無意識のうちに、ラグは何となく「四角いモノ」と考えているかもしれません。
 
しかし、ひとたび「四角形」ではない形を目にすると、固定観念にとらわれていたことに気づきます。曲線を帯びた非対称形のラグは、私たちのアタマを柔らかくし、自由な発想を呼び起こし、空間デザインの選択肢が大きく広がるように思えます。
フィンランドのカーペットブランド「Fletco Carpets」から、ユニークで多彩な形状から、好みの形・サイズ・色を選べるラグコレクション「Rugs & Shapes」(ラグ・アンド・シェイプス)が発表されました。
 
ラグの形は、スタンダード・シェイプとしてあらかじめ同社のデザイナーがデザインした形の他、最大幅400cmの範囲内であれば、自由にカスタマイズすることもできます。
 
1)形と大きさ
 
「Rugs & Shapes」コレクションには、53種類のスタンダード・シェイプが揃っています。それぞれの形状は非常にユニークで、単体での使用はもちろん、組み合わせても楽しめるタイプも用意されています。カーブの孤の形には、さまざまな配慮がなされています。
最もシンプルな形状のRS100シリーズは、全39種類が揃っています。
最大幅は400cmとなっており、そのサイズ以内であれば、シェイプの形状比率を維持させたまま、大きさを自由に決めることができます。
 
例えば、正円形の場合、幅(直径)100㎝や250㎝など、好きなサイズをオーダーすることができるようになっています。
RS200およびRS300シリーズは、2枚以上を組み合わせた14種類のスタイルです。
複数枚のラグ同士は接続されておらず、敷く(置く)ことにより組み合わせが完成します。色の組み合わせを楽しむこともできます。
同社のウェブサイトには、サイズを簡単に計算するための仕組みが整っています。
シェイプを選び、希望の幅寸を入力すると、高さと面積が自動計算され表示されます。面積は価格の基本条件となります。
 
デザインの制約上、注文できない値となってしまう場合は、推奨サイズが表示され再検討をサポートしてくれます。
2)仕様とカラーバリエーション
 

「Rugs & Shapes」コレクションのベースとなるラグのクオリティは、3種類用意されています。どれも少し毛足の長いタイプで柔らかな手触りです。北欧ブランドらしい、穏やかで柔らかなカラーパレットも魅力的です。

「Rugs & Shapes」コレクションのラグは、ナイロンまたはPET糸のマシンタフトのカットパイルです。

 

織りカーペットからビジネスをスタートさせた同社は、品質に対して真摯に向き合っており信頼のおけるモノづくりを目指しています。この3種のラグも、コントラクトにも向く耐久性を備えており、また日本の防炎規格もクリアしています。

 

BICHON ビション
 
ボリューム感があり柔らかく滑らかな手触りです。ベルベットのような高級感があります。色展開が多く選択肢が広がります。
 
100%ナイロン6.0 24色展開
パイル長 16mm 
パイル重量 1,950 g/sqm
FORTINO フォルティーノ
 
シンプルさの中にもこだわりが感じられるラグです。低密度のパイルが高級感を演出し、洗練された雰囲気を演出します。
 
100%ナイロン6.6 12色展開
パイル長11mm
パイル重量 1,650 g/sqm
FIRONA フィローナ
 
ボリューム感があり柔らかく、ベルベットのような高級感があります。どんなインテリアにもマッチする厳選された6色の展開です。
 
100%PET 6色展開
パイル長14.5mm
パイル重量 2,140 g/sqm
3)自由な形のヒミツ
 
ラグが四角である理由は、カーペットの製法や端の処理に関係していることも一因かも知れません。敷物を作る際には、パイル部分とそうでない端の部分が生じます。美しさを保ち、厚みを均一に見せる端の処理が必要になります。
 
通常は、オーバーロックで端を巻き込んだり、ボーダーと呼ばれる別布でくるむ方法や、見返しを付けて折り込むなどの方法が用いられます。直線部分は美しく仕上がりますが、複雑な曲線はには手間がかかります。 
 

Fletco社は、独自のバッキングの開発によってこの課題に対処しました。ラグの裏面の素材を工夫することで、端の処理が不要な切りっぱなしのラグを実現しました。

 

同社の「ラミネート・バッキング」は、やや厚手の透明なラミネート・フィルムで構成されています。このバッキングは柔軟性があり、ラグをしなやかに保つだけでなく、滑り止め効果も備えているため、アンダーレイなどの滑り止めシートを使用する必要がありません。

 

その結果、端処理が不要となり、ミニマルでエレガントな縁が実現しました。やや長めのラグのパイルが床に美しく流れるように設計されているため、ユニークな形状を見事に表現できます。

 

「ラミネート・バッキング」は、PVCや可塑剤を使用していないため、安全性が非常に高く、床暖房や湿度の高い環境でも使用が可能です。

カーペットの製法は、機械のIT化が進展しているものの、基本的なメカニズムは大きな変化を遂げていません。ただし、バッキングをはじめとする「素材」に関しては、サステナビリティの流れの影響を受けて、着実に進化しています。
 
「素材」の変化は、形状や仕組みを変えていきます。滑りにくさへの発想からスタートしたラミネート・バッキングの開発は、ラグの新しい形へと発展していきました。自由な形のラグは、私たちの新しいアイデアや発想を生み出すきっかけになるかも知れません。その空間に足を踏み入れた人も、自由な形に楽しさを見出すことでしょう。
PICK UP

新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

Flame Retardant decorative fabrics  /  englisch dekor(オーストリア)

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生地の難燃性に関しては、数々の奏功事例が公表されています。コンロやたばこ、電気機器、配線器具などから発火したものの、防炎品のカーテンやカーペットのおかげで延焼を防ぐことができたという事例は多数報告されているようです。

 

火災を防ぐためにテキスタイルができることは、炎を立ち上げないこと、自己鎮火して類焼しないことです。オーストリアのテキスタイルブランド englisch dekor(イングリッシュ・デコール)では、一貫してすべての取り扱い商品を難燃としてコレクションを構成しています。

englische dekor社は1866年に創業し、150年以上の歴史を持つウィーンのテキスタイルブランドです。初代創業者のEduard August Englisch(エドゥアルト・アウグスト・エングリッシュ)氏の名前にちなんだ屋号は、現在も変わらず使用されています。機能性、美しさ、持続可能性を重視し、ヨーロッパ最大級の難燃性テキスタイルのサプライヤーとして高い評価を得ており、多くのホテルや公共建物で使用されています。

 

同社は、難燃ポリエステルを用いたドレープ、シアーカーテン、イスバリ生地、ビニールレザー、アウトドア用生地など、多彩なコレクションを展開しています。ベーシックで汎用的なデザインからトレンドを取り入れたものまで、常時 5,000種類を在庫しています。

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