株式会社リソース・インターナショナルは海外の最新トレンドを「Resource News」としてお届けしています。
株式会社リソース・インターナショナルより
海外の最新トレンドを「Resource News」としてお届けしています。 |
|
|
|
|
6月9日~11日まで、シカゴでは、ザ・マートを会場として「NeoCon 2025」が、またフルトン・マーケットにて「Fulton Market Design Days」が開催されました。
NeoCon(ネオコン)は米国最大級のインテリアデザイン見本市で、インテリアにかかわる商品が幅広く出展され、新作発表の場ともなっています。 また、Fulton Market Design Days(フルトン・マーケット・デザイン・デイズ)は、コントラクトファニチャー業界の振興と発展を目的とした新たなプラットフォームとして、ネオコンと共に6月のシカゴを盛り上げるイベントとなっています。
|
|
|
ネオコンの今年の来場者数は、昨年と横ばいの50,000人(事前登録数)とのことですが、会場は活気にあふれ、展示も充実していました。
米国でのインテリア市場は、パンデミック後の不安定な状況を経て回復基調にあり、中でも教育とヘルスケアの分野が伸びを見せているといわれています。もはや主流となったサステナビリティというテーマに加え、色に着目したり、ニューロダイバーシティといった新しい概念を取り入れた商品の開発も進んでいる様子です。
今年見られたデザインの大きなトレンドは、「古いものと新しいものの出会い」です。
Manningon Commercialは、メンズウェアのコンセプトを踏襲した「Dapper Dialogue」を発表しベスト・オブ・ネオコン賞を受賞しました。ノスタルジックを喚起させるモチーフを現代風にアンレンジしています。
Shaw Contractは、日本の新旧両文化からインスピレーションを得たタイルカーペットを発表、Patcraftは、寄木細工の床材に新たなひねりを加えたマテリアルコレクションを発表しました。
もう一つの大きなデザイントレンドは、テラゾーの再解釈です。ビニール素材からインスピレーションを得たもの、斬新でユニークな形状のカラーポップまで、テラゾーは多く注目を集めていました。
|
|
|
「地球は青かった」
人類初の有人宇宙飛行を終えて帰還したユーリ・ガガーリンの言葉はとても印象的です。
実際の言葉は、「空は非常に暗かった。一方地球は青みがかっていた」というものだったそうですが、宇宙から見た地球の美しさや人類の新たな可能性が、「青」という色に見事に象徴されています。 |
|
|
色には様々な力があります。見分けを助けるだけでなく、その情報は目から脳に入り心理的にも作用します。海や空の青さなど自然の美しさを目にしてきた私たちには、「青」は広大、誠実、自由などポジティブな印象を与える色として感じられるでしょうか。
暑さが容赦ない7月。涼を求め、青色の持つ魅力について、あれこれと思いを巡らせてみたいと思います。
|
|
|
バスや電車などの乗り物のシートに、青色が採用されているのをよく目にします。
青色からは清涼感や清潔感が感じられ、落ち着きや運行の信頼感へのイメージも定着しているようです。
|
|
|
全国で約7割のバスの座席は青系の模様なのだそうですが、国交省から出されている「標準仕様ノンステップバス認定要領」においては、「座席は目立たせたい箇所(握り棒や押しボタン)と明度差を持たせること」と言及されています。
明度差や床・壁面との調和を考えると、シートに使われる色はある程度限られてきます。青はシートとしておさまりの良い色と言えるのかも知れません。
近年、カラーユニバーサルデザインという考え方も広まってきました。色使いに配慮することで、色の見え方が異なる人にも情報がきちんと伝わるようにしようというものです。青はコントラスト色との組み合わせの中で、比較的視認しやすい性質を持つ色のようです。自然の中でも青は目立つ色として、アウトドアウエアとしても好まれています。鮮やかな青色は自然界にあまりないので、樹林帯などで目立つのだそうです。 |
|
|
青色から、人々はどのようなイメージを抱きメッセージを受け取るのでしょうか。
乗り物のシートの他、法律や医療系のホームページなどに青色がよく使われていますが、「忠誠」「信頼」「安定」「知性」「冷静」「クール」「真実」などの印象は、青色と結びつきやすいイメージのようです。
|
|
|
日本色彩研究所や各大学の研究室などで、色彩に関する調査や研究が行われています。その色を見たとき、何を連想するかという「連想語」の調査では、青の場合、「海」「空」「水」「平和」「誠実」「冷たい」「寒い」「涼しい」「集中」「清潔」「憂鬱」「悲しい」「孤独」といった語が挙がっています。
連想は、基本的には個人の意識にある知識や経験、思想、願望あるいは気分といった内面的な要因に基づいているため、連想によって生まれるイメージは様々です。地域や学校、企業など属する社会的集団で共有されたり、時代背景によっても変わっていくものでもあります。
かつてローマ帝国では、青は敵対する民族の瞳の色でもあったことから忌み嫌われていたそうです。ルネッサンス期に多くの画家たちが聖母マリアの外套の色として青を使うようになったことから、徐々に好まれるようになり、現在でも人気の色なのだそうです。
|
|
|
日本でも、青は好まれる色の一つです。
サッカー日本代表のチームカラーは青で、「サムライブルー」と呼ばれていますが、その色に多くの日本人は強くアイデンティティを感じるのではないでしょうか。
この色は、日本の国土を象徴する海と空の青を表しているとのことですが、江戸時代に全盛を迎えた藍染めは「ジャパンブルー」として国内外で愛され、青を好ましい色として受け入れる下地となってきたとも考えられます。日本の伝統的な染物である藍染めの青色が、日本の国土を象徴する海や空の色と重なり、日本人の美意識や自然観と深く結びついています。
|
|
|
藍染とは植物染料「藍」を用いた染色技法です。
藍の色素は不溶性で、他の染料植物と同じように煮ても色素は取り出すことができません。そこで、藍を甕に入れて発酵させ藍液を作ります。この作業を「建てる」といいます。こうしてできた藍液に糸や生地を浸しその後空気にさらすと、直後は黄土色となり、徐々に酸化して青に発色していきます。
この作業を繰り返すと青に徐々に濃く染まっていきます。1回染めは甕をちょっと覗いた程度という意味で「甕覗(かめのぞき)」、3〜4回は「浅葱(あさぎ)」、7〜8回は「納戸」、9〜10回は「縹(はなだ)」、16〜18回は「紺」、19〜23回染めはもっとも濃い「褐色(かちいろ)」のように濃くなっていきます。
|
|
|
弊社では、海外からの輸入生地を多く取り扱っています。
商品の識別のために、色にはそれぞれ名前がつけられていますが、その名前からも青のバリエーションの多さと文化の違いを感じることができます。
青色顔料の名前は、青色を表現する呼び名としても多く広まっているようです。顔料には、天然のものと合成のものがあります。天然顔料としては、ラピスラズリから作られるウルトラマリン、アズライト(藍銅鉱)から作られる群青、そして植物由来のインディゴなどがあります。合成顔料には、プルシアンブルー、フタロシアニンブルー、コバルトブルーなどがあります。
|
|
|
新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。
|
|
|
Woven vinyl solutions for floors / ntgrate(ベルギー)
|
|
|
ビニール系織物床材は、カーペットとLVTなどの塩ビ系床材の両者の長所をうまく融合した床材として、またサステナブルな観点から少しずつ広がりを見せています。
ビニール織物床材は、ビニール製の織物を表面素材として使った床材です。ビニール糸をそれぞれタテ糸・ヨコ糸として使い、織機で織り上げ、織りあがったシート状の織物に床材としての用途に耐えるようバッキングを施します。 以前からこうした織物床材はありましたが、ここ数年の間に、製法技術もクオリティも格段に上がり、デザイン性が高く、高品質でサステナブルな素晴らしい製品として注目されるようになりました。
|
|
|
Ntgrate(エンティグレイト)社は、ベルギーの床材メーカーです。ブラインド用生地の製造からスタートし、現在取り扱う商品はビニール織物床材に特化しており、独自の製品づくりに邁進してきました。
ビニール織物床材の一番の魅力は、やはりそのデザイン性です。ビニールという言葉の響きから想像するような、ベタっとした感じや安っぽさは感じられません。テキスタイル感を排したシャープさを持ちながら、豊かなテクスチャーから生まれる柔らかな雰囲気や、ジャガード織りによって生まれる複雑な紋様が、美しさを生んでいます。
同社製品は、パフォーマンス性の高さも特徴的です。素材となっているビニール糸は、グラスファイバーを芯としてPVCをコーティングしています。グラスファイバー(ガラス繊維)は軽量で非常に耐久性が高く、またPVCは数度にわたり丁寧に付着定着させ、キャスターや重歩行にも耐える丈夫さを実現させました。
|
|
|
| |
|
|
正しく表示されない場合はこちら
このメールは、名刺交換をさせていただいた方に送信しております。
今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから配信停止手続きが行えます。
|
|
| |
|  |
|
|
|
|