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GARDECOより、アートワークが入荷しました。

滑らかな曲面が静かに重なり、有機的なフォルムが柔らかな存在感を放ちます。

不完全な二人が融合し、相乗的な存在へと昇華する様子をイメージしたというこの作品は、内部に設けられた空間が重厚な素材に軽やかなリズムを与え、静と動が共存する美しさを生み出しています。光を受けて移ろう陰影が、このブロンズ彫刻に呼吸のような生命感をもたらし、空間に静けさと品格を添えます。

 

本格的なアート作品を手頃な価格でより多くの人々に届ける、そうした試みに挑んでいるベルギーのアート・ブランド「GARDECO(ガルデコ)」。同社の商品は「作品」であり、一点一点作家たちによって丁寧に作られています。

(左)Noi due al quadrato / ブロンズ デザイナー:Armando Di Nunzio  H:39.5cm 1,984,000円

(中)Incontro / ブロンズ デザイナー:Armando Di Nunzio  H:30.0cm 590,000円

(右)The tear / ブロンズ デザイナー:Marc Caelenberghe  H:34.0cm 603,000円

TOPICS

時代を超えるプリント   ~ CASALの新コレクションより

花柄は、しばしば「甘い」ものと見なされます。
しかし歴史的に見ると、花柄生地は図柄やモチーフといったデザイン的な面だけでなく、常にプリント技術とともに発展してきた、文化的な奥行をも含むテキスタイルであるといえます。

 

17世紀の更紗、19世紀のローラー捺染、ロータリー捺染、現在のデジタルプリントへと至る流れの中で、柄の配置、配色、線の表現など、時代によるモチーフの変遷が見られ、技術と文化の接点としての意義深さも含んでいます。

 
フランスのテキスタイルブランドCASAL(カザル)は、2026年の新コレクションとして、この1月に「Héritage(エリタージュ)」を発表しました。

 

花柄プリントを集めたコレクションですが、収録されている生地はすべて、同社の創業者家族に伝わるアーカイーブ作品を再編集したものです。復刻にあたるその作業は、五感を揺さぶられ、感情に導かれるような本能的な探求であったと述べています。パターンの詩情、色彩の輝き、そして古いサンプルに宿る本物の風合いに魅了され続けたそうです。

本記事では、以下の内容でお届けします。
   1)プリントの歴史と花柄
   2)Héritageコレクションの意義
   
1)プリントの歴史と花柄

17世紀、インドで生まれた更紗は、木版による高度な捺染技術によって植物の図柄を布の上に定着させたものでした。

 

布に施された版画ともいえる技法で、版木に模様を彫り、彫った版に色をつけ、布に押し当てて模様を転写させます。浮世絵などの木版画と似た工程ですが、絵と違い表面に色を乗せるのではなく、洗っても落ちないよう、染料を繊維にしみ込ませ定着させる必要があり、また手で扱えるサイズの版木を繰り返し押していく方式で、手間も技術も必要で大変貴重なものでした。

19世紀にはローラー捺染によって精密な反復が可能になり、花柄は機械技術の象徴ともなりました。機械化により、生産速度が劇的に上がり、継ぎ目がなく正確なリピートの表現と均一な品質が可能になりました。花柄はより緻密になり、技術を代弁する象徴的な柄という役割も果たしました。

 

19世紀後半に活躍したウィリアム・モリスは、こうしたローラー捺染を、冷たい、機械的、不自然として批判し、あえて木版捺染に立ち返りました。微妙なズレや濃淡のある花柄を、工業製品ではなく、リズムと構造を持つ装飾として再定義しました。植物図鑑のようにリアルではなく、しかし完全抽象でもない、中間領域の装飾的な魅力を持つ花柄が評価されました。

20世紀にはスクリーン捺染の登場により、多色で自由度の高い構成が実現し、花柄はより大きく、より大胆なスケールで空間に関わるようになります。


そして今日、デジタルプリントはまるで写真のような微細な描写を可能にし、植物のイメージはかつてない精度で再現できるようになりました。色をブロックで分ける必要もなくグラデーションのような表現も可能になりました。また、版からも解放され柄の自由度だけでなく、小ロットでの生産も可能になり、プリントは身近なものに変わっています。

2)Héritageコレクションの意義

CASALのHéritageコレクションの多くは、最大16版を用いたロータリースクリーン捺染によって制作されました。


デジタルプリントが微細な描写に優れる一方で、ロータリー捺染は染料を繊維の中に定着させ、色に物質的な厚みと存在感を与えます。
再編集にあたり、単なる図柄といった視覚的なイメージの再現ではなく、布そのものの一部としての色をも忠実に再現する、そんな強いこだわりと意図をもって作られました。

CASAL社は、現在はフランスのテキスタイル・エディターブランドとして人気を博していますが、同社の歴史は1842年の捺染工場の移転拡大から始まります。大規模な火災や第二次世界大戦と国有化といった試練にもかかわらず、工場は機械と色彩の活気に満ち、繁栄を続けました。

 

眠り続けていた創業当時からの初期の試作品、フレームショット、そして工業化初期のプロトタイプなど、これらのオリジナル資料を発見し、一つ一つ紐解く過程で、プリントへの情熱、伝統的な職人技への敬意、時代を越え、生地に織り込まれた歴史に導かれるように、再編集への試みが実践されました。

 

Héritageコレクションに収録されている花柄は、単なる過去の引用ではなく、またデザインに甘さをプラスするためのものではありません。

 

復活したモチーフと再発見された色彩を通して、過去の精神を永続させ、それぞれの生地が記憶、専門知識、そして感情をつなぐ生きた架け橋となるよう促しています。これは、布という物質に色を定着させるという、テキスタイル本来の行為そのものを再認識させ、未来への尽きることのない創造の源泉となっていくことでしょう。

 

PICK UP

新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

 

unusual fabric    /  JAKOB SCHLAEPFER(スイス) 

スイスのテキスタイルブランド、JAKOB SCHLAEPFER(ヤコブ・シュレイファー)は、1904年の創業以来、ユニークな生地を世に送り出してきました。

 

刺繡会社としてスタートした同社は、丁寧な手仕事と先端技術を組み合わせた、独自性と美しさで人々を魅了するラグジュアリーな製品を生み出し続けています。刺繍、スパンコール、メタル糸、レーザーカット、デジタルプリントなどの技法を駆使し、多様性を持ちながらも個性的で、特定のスタイルに縛られることのない、テキスタイルの伝統と未来志向のデザインです。

 

「我々は世界中どこを探しても見つからない製品を作り出す」

まさに、見たことのない、他では見つけることのできない「少し変わった」、そして実に「美しい」コレクションは、高い評価を受け、近年はLOUIS VUITTON、MARC JACOBS、VIVIENNE WESTWOOD等から熱烈オファーを受け生地を提供しています。ファッションのみならず、インテリア用のコレクションも充実させています。

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