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RT acoustic社のアコースティックパネルが、レッドドット・デザイン賞を受賞しました。
 
タイのカーペットメーカーを親会社に持つ「RT acoustic」社が発売するアコースティックパネル「Duet ®」が、レッドドット・デザイン賞を受賞しました。
 
レッドドット・デザイン賞は、世界最大級の国際的なデザインコンペティションの一つです。世界中の企業やデザインスタジオから寄せられた数多くの応募作品の中で、同社のDuet ®製品の卓越した品質とデザインが、高く評価されました。
 
Duet ®は、タイルカーペットのバッキング素材を応用した吸音パネルです。リサイクルPET繊維とアップサイクルウールを原材料とした持続可能な商品で、軽量で機能的、さらには持続可能性やデザイン性、形状の自由度においても革新的な機能を兼ね備えたユニークなアイテムです。
TOPICS

南米を旅する  ~ Casalの新コレクション

9月に入り、年に2回新コレクションを発表するテキスタイルブランドの、新作リリースが始まります。
 
フランスの「Casal」社もこの秋、セプテンバー・コレクションとして数種のコレクションを発表しますが、その中の目玉の一つは、異国情緒漂う南米カルチャーをテーマとしています。
フォークロア調のデザイント・レンドは静かに続いていますが、次々と加わる新たな解釈で、伝統的な民族文化が、新しく素晴らしいデザインとして花開いていくようです。
 
美しいテキスタイルと共に、南米の高地を旅してみましょう。
collection MESETA
 
メセタは、スペイン語で台地を意味する言葉です。
スペインのあるイベリア半島の中央部をテーブル状に覆うメセタ高原は、標高600〜1000mの広がる台地で、内陸性気候のため夏と冬の寒暖差が激しく、年間を通して乾燥しています。
 
南米にも「メセタ」と呼ばれる高原地帯が多くあります。アルパカやリャマの毛織物、幾何学模様の布、土や石を使った素朴な工芸品などが、こうした大地の文化から生まれました。

Meseta(メセタ)コレクションは、南米の高地にそびえる壮大な山々や広がる地平線、豊かな文化からインスパイアを受けて生まれました。このコレクションは、伝統的な職人技と現代のデザインが見事に調和した世界を表現しています。

収録されたテキスタイルは、自然の持つ力強い美しさを捉え、魅力あふれる雰囲気を醸し出しています。洗練された手工芸と現代的なスタイル、文化の影響が結びつき、どんな空間でも感動的なギャラリーに変貌します。それぞれのデザインは背後にある物語を語り、日常の喧騒から解放されるひとときを提供します。

五感を刺激する旅へと誘い、南米高地の壮大で魅力的な風景に浸るひとときをお楽しみください。

1)LITHOS
 
「Lithos(リトス)」は、ギリシャ語で「石」を意味する言葉です。
ペルーのクスコにある「12角の石(Piedra de los Doce Ángulos)」は、インカ建築の象徴的な石組みのひとつです。
 
クスコ市内、アルマス広場近くの「アトゥン・ルミヨク通り(Calle Hatun Rumiyoc)」の石壁にある「12角の石」は、一つの石が12の角(辺)を持ち、隙間なく隣り合う石とぴったりとはまっています。人の背丈ほどもある大きな石で、通りを歩くとすぐ目に入る観光名所です。
 
約700年以上前、インカ帝国の第6代皇帝インカ・ロカの宮殿の一部として築かれたもので、ペルーの文化遺産にも指定されており、ユネスコの世界遺産「クスコ歴史地区」に含まれています。

ひとつひとつの石がユニークな形を持ちながらも、完璧に組み合わされて調和する様は、個性と調和のシンボルのようです。そして幾何学的で力強い美しさがあります。

 

そんな「12角の石」を思わせる幾何学模様が特徴の生地「LITHOS」は、柔らかく贅沢なジャカードベロアです。モザイクのデザインは、隙間なく石を並べ積み上げるラテン・アメリカの職人技を彷彿とさせます。繊細な模様が光を捉え、色彩と織り交ぜることで、魅力的なレリーフの幻想的な表情を創り出し、時代を超えた魅力を放ちます。

LITHOS / MESETA collection 6色展開

 

生地幅 :138cm
組 成 :59%ビスコース 22%ポリエステル 18%コットン (パイル 100%ビスコース)
リピート:13.0x17.5cm
摩擦強度:40,000 MD

2)ARECA
 

Areca(アレカ)は本来アジアの植物ですが、ヤシという植物そのものは南米の文化に欠かせない存在で、インテリアや暮らしの文化と深く関わっています。

 

チュンガ・パームの葉を編んでカゴや敷物を作ったり、植物象牙と呼ばれるタグアナッツの実を装飾品やボタンの材料に、アサイー・パームの実はアサイー・ボウルに、幹や葉は建材や屋根材に使われます。今日ではリゾートホテルや街の景観にもアレカヤシが取り入れられ、南米らしいトロピカルな空気を運んでくれます。

ヤシの木をモチーフにしたジャカード織の「ARECA」は、色とりどりの糸を巧みに織り交ぜて、エキゾチックな雰囲気をエレガントに表現しています。大きなリピートで大胆なパターンを描き、豊かな色使いにすることで、リゾート感が強くなりがちなモチーフを、深みのある明るいデザインに仕上げています。

しなやかな質感と洗練された模様は、南国の柔らかな空気感を思わせ、繊細さと優雅さが見事に融合しています。クッションなどに使えば空間に華やかなアクセントを加えることができます。

ARECA / MESETA collection 3色展開

 

生地幅 :136cm
組 成 :47%ポリエステル 29%コットン 24%ビスコース
リピート:82.0x66.0cm
摩擦強度:25,000 MD

3)INTI
 

インカ帝国を興したケチュア族の人々は、「太陽の神」を天の序列の第一位に置き、「INTI(インティ)」という名前で神聖視しました。インティは、ケチュア語で「太陽」を意味する言葉であり、インカの最高神として崇拝されていました。

 

毎年冬至(南半球なので6月24日頃)には、インティ・ライミ(Inti Raymi)というお祭りが行われます。ライミはお祭りを意味します。クスコ(ペルー)の旧市街とサクサイワマン遺跡がメイン会場となり、王宮跡や神殿跡で、太陽の昇る方向に向かって行われます。

祭りでは王や貴族に扮した人々の行進が行われ、パンフルートや打楽器を使った演奏や踊りや、生贄の儀式などが行われます(現代は演出としての再現)。色鮮やかな羽飾や民族衣装を身に着けた人たちで、温かみと活力のある色彩であふれます。

 

プレーンな生地「INTI」は鮮やかな色彩で、アンデスの風景のエッセンスを捉えています。砂漠の温かみのある黄土色、湖の深い青、渓谷の豊かな緑、そして夕暮れの燃えるような赤。

これらの深みのある鮮やかなニュアンスが優雅に表現され、各トーンが物語を紡ぎ、それぞれの影が感情を描き出すパレットを構成しています。どの色を組み合わせても美しいコーディネートが実現します。

INTI / MESETA collection 30色展開

 

生地幅 :140cm
組 成 :95%ポリエステル 5%コットン
リピート:--x-- cm
摩擦強度:60,000 MD

4)CUZCO
 

ペルーのクスコ市から100kmほど離れたところにあるレインボーマウンテンは、その印象的な色彩の組み合わせにより、南米で最も人気のある山のひとつです。

 

標高5,200mでペルーで4番目に高いアンデス山脈にある山で、地層に含まれる鉱物が太陽光によって酸化し、赤、黄、緑、青など鮮やかな色彩を呈しているのが特徴です。山のすべての色は、侵食されて虹の7色を形成する色に染まった石による自然なものです。

プリント生地「CUZCO(クスコ)」は、不規則で対称的なストライプが特徴です。刺繍の縁取りが視覚的にも触感的にも贅沢な雰囲気を醸し出します。

 

色合いも鮮やかさとナチュラル感を兼ね備えたエキゾチックさを感じさせる絶妙な配色です。一つ一つの糸とモチーフが、有機的で文化的な要素と洗練されたモダンさが融合した世界へと私たちを誘います。

CUZCO / MESETA collection 4色展開

 

生地幅 :147cm(有効幅144cm)
組 成 :57%ポリエステル 37%アクリル 6%リネン
リピート:45.0x44.0cm

5)COLCA

ペルー南部に位置するアヤクーチョ県は、アンデスの山々に囲まれた標高2731メートルに位置する都市で、様々な民芸品を作る村が美しい緑の谷間に点在しています。多様な民芸品に出合えることから「民芸品の首都」と称されていますが、中でも、鮮やかな色合いの毛糸で作られるアヤクーチョ刺繍の美しさは有名です。

 

アヤクーチョ刺繍は、17世紀のスペインの植民地時代前からあった織物の伝統が西洋の技術と出合って生まれたと言われています。植民地時代に、多くのアンデスの伝統的な手工芸が禁止される中、刺繍は禁止されることなく、母親から娘へと伝えられてきました。そのモチーフは、アヤクーチョに育つ草木、花、鳥などの自然とアンデス文化の影響を受けて生み出されてきました。

精巧に刺繍が施された生地「COLCA(コルカ)」は、この地域の先住民の伝統的な技術を反映し、テキスタイルに洗練さと詩情を添えています。

 

植物のモチーフの背景には、コルカ渓谷の情景がモチーフになっています。コルカ渓谷は、ペルー南部に位置する世界でも有数の深さを持つ渓谷です。グランドキャニオンの約2倍の深さがあり、特に巨大な翼幅を持つ アンデス・コンドルの飛翔を間近で見られることで有名です。

COLCA / MESETA collection 4色展開

 

生地幅 :138cm(有効幅130cm)
組 成 :51%ポリエステル 25%コットン 12%リネン 12%ビスコース
リピート:78.0x66.0cm

6)QUETZAL

QUETZAL(ケツァール)は、中米の熱帯雨林に生息する鮮やかな緑と赤色の美しい鳥で、特にオスの1mにもおよぶ長い飾り羽は、「世界一美しい鳥」と呼ばれる所以です。頭から背にかけては光沢のあるエメラルドグリーン、腹部は深紅で、非常にカラフルな見た目をしています。

 

古代アステカではこの鳥は崇拝の対象となり、その飾り羽は王や聖職者しか身につけられず、グアテマラの国鳥であり通貨の単位にもなっているほか、手塚治虫の『火の鳥』のモデルともされています。

 

色鮮やかでダイナミックな抽象柄の生地「QUETSAL(ケツァール)」は、南米ジャングルの野生の世界を彷彿とさせます。鬱蒼とした緑、色鮮やかな鳥、自然の圧倒的な豊かさと神秘性など、生命力を感じさせる様子をデザインの込めました。

 

色使いにも工夫が見られます。多色使いですが考え抜かれた色の組み合わせで、合わせるほか生地の色により、新たな表情が生まれます。プリントで、ベース生地は素朴な味わいのあるリネンビスコースです。

 

QUETZAL / MESETA collection 4色展開

 

生地幅 :133cm
組 成 :55%リネン 45%ビスコース
リピート:63.0x66.0cm
摩擦強度:20,000 MD

MESETA collectionのサンプルは、近日入荷予定です。

どうぞお楽しみに。

PICK UP

新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

Handmade Wool Rug  /  Paulig(ドイツ)

ウール製のカーペットには、天然素材ならではの大きな利点があります。「快適さ」「安全性」「上質感」を兼ね備え、長く使える点が大きな魅力です。

 

ウールには、保温・断熱効果があり、冬は暖かく、夏は涼しく感じやすい特徴があります。湿度を調整する働きがあり、室内環境を快適に保つことができます。また燃えにくく天然の難燃性も備えています。踏み心地が良く足に優しく、その自然な風合いは、心を解きほぐすような優しさが感じられます。

ドイツのラグ・ブランド「Paulig(パウリグ)」は、そんなウールの素晴らしさを活かし、シンプルで美しいラグを100年以上にわたり作り続けています。

 

こだわっているのは「手作り」。羊の毛刈り、染色、製糸、織り、結び、タフティングに至るまで、確かな技術を持つ人の、手をかけた職人技を大切にしています。手織りのカーペットは機械織りのカーペットとどう違うのか、という問いに、人の手によるものには魂が宿り、調和、活力、そして情熱を放つ、と答えています。

 

羊毛の洗浄にも、純粋な水と無化学石鹸を使用しています。昔ながらのサステナブルでシンプルでピュアな温かみのある製品づくりは、意外にも流行から取り残されることなく、モダンなインテリアに美しいアクセントを加えるアイテムとして、新たな脚光を浴びています。

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