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ストレングス・ラボ
強み物語「最上志向×自我の女子たちへ」
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こんばんは、ストレングスコーチの森川です。
先日、以前のクライアントさんから、
「ストレングスを活かして立ち直りました!」と、
嬉しいメッセージをいただきました。
皆さんにもきっと参考になると思ったので、
メルマガの話題にさせていただくこと、ご本人の了解をとりました。
Jさんは、某食品メーカーで商品開発部のマネージャーをしている
30代後半の女性です。
TOP5は・・・、
最上志向
調和性
自我
収集心
学習欲 です。
2年前までは、商品開発部の一員として、広告代理店やリサーチの会社に仕事
を依頼しながらプランをまとめていくプロジェクトリーダーとして活躍してい
て、その成果が評価され、商品開発部全体をみるマネージャーに抜擢されまし
た。言い換えると、いままで同僚だった方々の上にたったことになります。
そのときに、仕事も部下のマネジメントもうまく行かずに、悩んで悩んで、
友達の紹介でコーチングを申し込まれてきました。
プロジェクトリーダとして成果を出していたときには、
・新しい商品のプロジェクトを任されると、その分野の情報を集め文献を読ん
で徹底的に精通(収集心×学習欲×最上志向)
・代理店、調査会社、デザイン会社などの複数の関係者から様々な意見を引き
出してベストな方向を決定(調和性×最上志向)
・アイディアを選択していく中で、関係会社に妥協なくベストなクオリティを
求めて結果を出し評価される(最上志向×自我)
・関係する業者のプロフェッショナルを認めつつ、自分が発注側であるという
スペシャリティが快適(最上志向×自我)
こんな風に才能がすべてうまく使われていました。
ところが、マネージャーに抜擢され、プロジェクトマネジメントからは離れて、
それまで同僚だった方々10人をマネジメントする仕事に代わり、何をしても
ダメ出しをくらう、という状況が続きました。
・調和性×収集心で、皆から意見を聞いていると、「部の方向性が曖昧なので
しっかり示して欲しい」「決断力がない。やさしすぎる」という声があがり
・人をマネジメントするとは何をすることなのか、という観点で上司を見てこ
なかったのですべてが初めての体験で、まずはマネジメントとは何かを学習
欲×収集心で学ぼうとしていると「机に座ってるだけでマネージャーとして
の仕事をしていない」と言われ
・自分では全く未知の分野を専門にしてる方々をマネッジするにあたり、自分
よりも部下の方がよく知っていることばかりで、「Jさん、こんなことも知
らないでよくマネージャーできますね」と言われてしまい、すべての分野に
精通しなければと必死に学んでいると「それはマネージャーの仕事じゃない
でしょ」と言われ・・・
プロフェッショナルとして能力を磨きスペシャルポジションで活き活きしてい
た最上志向×自我の才能がズタズタで、セッションをスタートした当初は、
悔しさと惨めさと情けなさと悲しさで毎回涙を流し続けていました。
(個人的には、プロジェクトマネジメントにプロフェッショナルで、人のマネ
ジメントをしたことがない方にいきなり10人の部下(しかも元同僚)を持た
せるなんて、ありえへん人事じゃないかと思いましたが、以前のように課長補
佐など、“見習い”ポジションで人を育てる仕組みが消滅しつつある中、
そんなことも言ってられない)
セッションの中では、
・人が成長する時には、必ず、それまでの自分では手に負えないチャレンジに
とりくみ、悔しさや情けなさを経ること、“成長”にはもれなく”痛み”が
ついてくること
・新しいポジションに慣れて成果が出てくるまでには、平均18ヶ月かかると
いう調査結果があること
などの一般論を繰り返し伝えつつ、
Jさんに「しっかり方向を示して」「決断力がない」などフィードバックをく
れる人は具体的にどんな方々なのか、を明確にしていきました。
よくよく聴いてみると、全員がそう言ってくるのではなく、Jさんが抜擢され
たことを快く思っていないらしい特定の方だけだということがわかってきました。
少しだけ冷静になってそれ以外の方々と話してみると、Jさんに対して
「ミーティングでも必ず全員の意見を聞いてくれる」(調和性×収集心)
「マネージャーになったからと上から目線なく対等に接してくれる」(学習欲)
「わからないことをたくさん質問してくれるので、答えているうちに、
自分の仕事のふりかえりになった」(学習欲)
など、受け入れてくれていることもわかってきました。
自分の調和性、収集心、学習欲がマネージャーという自分にとって初体験の役
割を果たしていくためにとても役にたっている中で、自分に涙を流させるのは、
「マネージャーに抜擢されたことは非常に嬉しく、認めてくれた上司や会社に
対してやはりJをマネージャーにしてよかったと思ってもらいたい。
マネージャーという仕事は初めて経験するけれど、どうせ仕事をするからに
は優秀なマネージャーになりたい。
自分にはその力があるはず。できるはず。だからこそ抜擢されたはず」という、
最上志向×自我の部分でした。
「新しい役割に慣れていくために平均18ヶ月かかることは頭ではわかる。部
下にあたる人達の方が専門能力が高いことが当然であることは、頭ではわかる。
でも、自分自身が、自分で思っていたよりも能力がないことに直面した痛みは
激痛です。いままでは優秀なプロフェッショナルとして得ていた尊敬も得られ
ず、自分のプライドがのたうち回りました」
最上志向×自我の方の基準は高く、
「そんじょそこらのマネージャーでは納得できない」
周囲から一目おかれ会社からも
「やはりJさんはマネージャーとしてもひと味違うね」
と言ってもらえる素晴らしいマネージャーでなければならいない。
※ご本人の言葉をそのまま使わせていただいています。最上志向と自我をもつ
女子達を応援したいので、そのままの言葉を使ってください、とのことでした。
痛みが和らいできたのは、
無意識のうちに、1つの失敗もせずに最短時間でマネージャーとして成果を出
したいという、最上志向の一面が自分を焦らせていたことに気がついたことと、
社員としての成果=自分で出すプロフェッショナル、
マネージャーとしての成果=チームメンバーに成果を出してもらうプロフェッショナル
ゆえに、ひとり分よりも多くの人や大きな金額が動くことが実感できてきて、
影響力を与えたいという自我が喜び始めたこと、
部門リーダーとして、部門長ミーティングに参加し、社長をはじめそれまでは
ほとんど言葉を交わすことがなかった方々と話す機会が増え、尊敬する方々の
グループに入れたことに、最上志向×自我が心から喜びはじめたことでした。
同じTOP5でも、仕事の内容や役割が変わると、資質の活かし方が異なってきます。
資質=才能には、良いも悪いもない。
その時の状況に合わせて、自分を理解し、効果的に使ってくことで、
自分の可能性を開き、自分と周囲の方々の人生を豊かにできます。
皆さんも、どこかでお会いしたときに、ご自分の強み物語、教えてくださいね。
世界中の一人ひとりが自分と仲間の強みに注目することで世界を変えたい、
という想いでストレングスファインダーを開発しスタートした
創設者:ドン・クリフトンの想いを、日本でも引き継いでいきます。
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【編集後記】
いかがでしたかJさんの強み物語、私はウルっときちゃいました(泣)
「“成長”にはもれなく”痛み”がついてくる」
心の成長痛と言えるかもしれません。
この成長痛は自分の資質から引き起こされるわけですが、乗り越えるのも自分
の資質なんですよね。
やはり無い物ねだりをせず、自分の天才的な才能を徹底的に使い込んでみる。
この使い込みの中で活路が開けてくると、Jさんの物語から私は感じました。
3月・4月で環境が変わる方もいらっしゃると思います。
新しい環境で最大限のポテンシャルを発揮するためにも、この機会にストレン
グスコーチのセッションを受けてみてはいかがでしょうか。
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