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 ストレングス・ラボ
     「共感性」はウルウル資質?!

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こんにちは。ストレングスコーチの森川です。
今回は、Gallup認定ストレングスコーチの尾口あゆみさんが、
「共感性」についてお伝えします。
(目立ちたがり&出しゃばりの森川が途中で突っ込みを挟みますが、ご容赦ください)

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「共感性」TOP1の私は、とにかくよく泣きます。
朝ごはんを食べながら、
電車に乗りながら、
仕事をしながら、友達と話をしながら…etc.

以前は泣くのをなんとか止めようとしていましたが、最近ではあきらめて、
泣くのを止めることをやめる、ことにしました。

いきなり相手が泣き始めたら、皆さんビックリされるかもしれませんが、
もし、そんな場面に遭遇した場合は、
「この人は共感性の持ち主かもしれないね」と思っていただけると幸いです。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」の「共感性」について書かれた一説に
こんな一文があります。

「この人が涙を流したら、気づかいはしても過剰反応してはいけない。
 涙はこの人の生活の一部で、他人の喜びや悲しみに当人より心を動かされ、
 まるでわがことのように喜んだり、悲しんだりするのである。」

昨年、アメリカ、ネブラスカ州オマハのGALLUP社にストレングス・ファインダーの
研修を受けに行ったときのこと。
初日の朝、会場のドアを開けると、そこには整然と並べられたテキスト、
一人一人の名前と資質が書かれたプレート、そして朝食やフルーツ、
飲み物までも用意され、GALLUPの皆さんのウェルカムの精神と学びの場が
広がっているようでした。
その光景を目にした瞬間、私の中に主人の気持ちが一気に押し寄せてきました。
私の主人は学びの場が大好き!(彼のTOP5に「学習欲」があります)
国内外問わず、旅行に行くとなぜかその土地の大学が観光コースに組み入れら
れていて、大学の構内をウキウキ歩いています。
そんな彼がこの光景を見たらどんなに感動した事でしょう。

そういえば、私がこの研修に参加するか否か悩んでいた時も
「こんな機会はそうそうないよ!いっておいで」といつになく力強い口調で
背中を押してくれたっけ・・・、私が今、目にしているこの光景を誰よりも、
見て、触れたかったのは彼本人だったはず。
彼の大きな愛が津波のように押し寄せて(のろけてすみません^^)、
最初の授業で、挨拶に立ち上がったものの言葉にならず、
泣いて終わってしまいました。

ちょっと落ち着いて周りを見回すと、うるうるとした目でうんうんと頷いてく
ださっていたのは共感性を持っている方々でした。
他人の話を聞きながら、その人の心の奥深くにある、物事に感動し、
共鳴しやすいというのは「共感性」の特徴と言えそうです。
他人の琴線が、自分の中にあるような感覚・・・、とでもいいましょうか。

>森川つっこみ その1
>セミナー初日の午前9:00、総勢30人の受講生が順に自己紹介をしていく
>ウォーミングアップの時に、立ち上がって話始めていきなりウルウルと滂沱の涙。
>一瞬目が点になりました。彼女のNO1資質が「共感性」であること、
>また「共感性」という資質が他人の喜怒哀楽までも2倍3倍に感じる
>増幅器を内側にもっていることを知らなかったら、ドンびきしていたと思いますが、
>知っているので「共感性でた!( ̄∇ ̄)」と思えます。
>以下、尾口さんのお話に戻ります。

相手の気持ちを自分事のように察したり、相手のニーズに応えたりすることが
出来る。それは強みになる反面、そのことに振り回されることも数々ありました。

中でも思い出すのがトイレで泣いたあの日のこと。
当時私はメーカーで受発注業務を担当して2年目。
仕事も分かって来て、お客さまとも信頼関係が出来てきたと感じていた頃でした。
「なんとか間に合わせてくれない?」電話の向こうから伝わってくる代理店の
A社長の困った声。
なんとか応えてあげたい。
そんな思いで工場の担当者Oさんを口説き落とし、なんとか出荷の手筈を整え、
A社長に連絡すると、「ああ、あれやっぱりキャンセルしてくれる?」
A社長の言葉に耳を疑いました。
カーッとなって「今更キャンセルなんて!!」とA社長を怒鳴りつけ、
それに怒ったA社長に営業マンが謝りに行くという事態に。
「あんな事務員辞めさせろ!って言われたよ」帰ってきた営業マンからそう聞
かされた時はショックで泣きました。
私はA社長の気持ちに応えて、一生懸命やったはずだった。
工場のOさんにも申し訳ない・・・。
キャンセルを伝えたときにただ一言、
「分かりました・・・」と言ったOさんの落胆した声が心に突き刺さっていました。
なんでわかってもらえないんだろう。
私はただ、A社長のために、なんとかしてあげたいと頑張っただけなのに・・・。

相手のためにと思っていた時は、
空回りをしたり、人に振り回されて被害者的になったり。
私はA社長のためにやったと思っていたけれど、
本当にそれってA社長の為だったのだろうか?
期待に応えることで、「あなたのおかげだよ!」という言葉が欲しかったり、
他の人には出来ないことを可能にすることで「あなたがいないとね!」と
自分の存在価値を証明したかったり。
「タメよ、タメタメ、人のタメ??」いいえ、自分のタメでした。
A社長の為と言うより、恥ずかしながら自分の為でした。

私が泣くとき、悲しみや喜び、くやしさ、せつなさ、愛おしさ・・・、
一言では表せないような感情が鼻の頭をズーンと熱くさせます。
時に、人の分まで泣いたり笑ったり怒ったりすることもありますが、
その分、たくさんの幸せをいただいているように思います。
振り回されることも傷つくこともありますが、「共感性」という資質を
心から愛してやみません。

>森川つっこみ その2
>「共感性」=涙もろいとは限りませんが、相手の気持ちが止めようとしても
>伝わってきて、相手の感情と自分が呼応した感情が折り重なって、今自分が
>感じている感情がどちらの感情なのかわからなくなってしまう、という声を
>よく聞きます。
>「共感性」が上位の方にとっては「くたびれる」ことも多いでしょうが、
>「共感性」の方に話を聞いてもらうと、本当に聞いてもらった、
>わかってもらった、という深い安堵感を得ることができる、という点で、
>「共感性」はナチュラル傾聴コーチですね。

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いかがでしたか?
「共感性」が上位にある方はもしかすると読みながら既にウルウルされている
方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、「共感性」が上位にないと人の気持ちがわからない、ということはありません。
「共感性」が低くても、収集心を使って、
「こんな時に人はこんな気持ちになるのか。なるほど」とケーススタディを
集めて理解することもできるし、
「個別化」を使って相手を観察しながら表情やことばから感情を
把握することもできます。
“相手の気持ちを大切にする”ことを、
共感性を使ってするのか、他の資質を使ってするのか、使うツールの違いです。

とはいえ、人は体を使うよりも“気”を使った時の方が疲れるようです。
止めようとしても周囲の人に“気”を使ってしまう「共感性」の方、
時には本当に気を遣わない場所に身を置いて
(1人になる、本当に自分をわかってくれる親友や家族だけで過ごすなど)
自分を解放リセットしてあげてくださいね。

最後に、「共感性」は感情の資質なので、まずは喜怒哀楽の感情が先に発動し、
そのあとで理由がでてくるようです。
特にその時、自分の感情の理由を相手に求めてしまうと結果的に振り回されたり
自分が傷ついてしまうことがあるようです。
反対に、相手が自分の思いや感情をうまく表現できないときや、別の誰かに
うまく気持ちを伝えられていないとき、「共感性」はその声にならない声を
しっかり受け止めて、彼らがつながる為に必要なサポートを惜しみなく提供
してくれる、そんな素晴らしい強みを発揮してくれます。

「共感性」~Gallup Strengths Center の動画より~
https://youtu.be/Ck-Aj_Bmbss


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【編集後記】
私の「共感性」は・・・、16番目です。
34資質の順位を出したときに真っ先に見たのは34番目の資質ではなく、
「共感性」が何番目かでした。
たった1つですが“真ん中より上だ!”と思い、それを森川に伝えると、
「意味ない!」とバッサリ(笑)

尾口がウルウルしているのを私は見ていたのですが、
どこに“泣きポイント”が?!と私の中でビックリしたのを覚えています。
理由を聴くと「なるほど!」なのですが、「共感性」の低い私にとっては
感じ取ることができないのです。

ちなみに、
私が人の気持ちを汲み取る資質は「社交性×戦略性」や「社交性×自我」ですね。

今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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