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 『ストラボ』メルマガ 2016.2.1 Vol.42

   数十年前の制服を着続けている自分をちょっと笑うこと。

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皆さん、おはようございます。
ストレングスコーチの森川です。

「資質は性格と同じですか?」と聞かれることがあります。
ストレングスファインダーは性格診断ではありません。
自分がもってる利き手=ツールです。

ゆえに、産まれ育った性格的な要素もありますし、
学校や会社や職務やポジションで半強制的に身についた
“後付け”の能力もあります。

以前、ストレングスファインダーは多重人格マネジメントだという話を
させていただきました(森川が1人で叫んでいるのではなく、ギャラップが
そのように明言しております。といって権威に頼るんですけど)。

多重人格マネジメントという点から資質を見る時に、
自分の中にある“子ども部分”と”大人の側面”という2つの視点をもつと、
自分の才能をさらに活かしやすくなるかもしれません。

子ども部分、
たとえば、
子どもが何かの遊びに夢中になって気がつくとあたりが暗くなっていた、
ような。
蝶を追いかける、初めての街をワクワク歩く、
文字を覚え本が読めるようになっていく、
友達と追いかけっこをしてドキドキする、
窓際で空想する、などなど。
誰かに認められるため、成果を出すため、という目的なく、
そのこと自体が目的のようなこと。

大人の側面、
たとえば、
たとえ得意なことじゃなくても、周囲の大人から強いられて、
または仕事の一環として一生懸命努力してきた。
その結果、自分でも気がつかないくらい普通で当たり前になったこと。

たとえば、
子どもの頃に。気分にムラがあることを親に叱られ、
決めたこと約束したことは絶対に守りなさいと言われ続けて
努力して出来るようになった。
慣れてしまえば、決めたことをやり遂げる方が途中で止めるよりずっと簡単。
特に仕事ではそれが成果を出すので、
「決めたこと約束したことはやり遂げる」という感覚が
自分のとっての絶対的なルール感になっている、など。


最初に取り組んでみてほしいのは、子ども部分です。

自分が好きなこと、楽しいと思えること、夢中になってしまうこと、
本当はこればっかできたら人生最高だけど、
そうもいかないことは何か、を挙げてみる。
2~3個でも20~30個でも。
出尽くしたら自分の資質との関連性を考えてみる。
(以下は、実際にその資質が上位にある方の言葉です)

個別化「お雑煮が、各地で違っていて、各家庭でも違ってて、
    みんな違ってるのがひたすら楽しい」

アレンジ「手持ちの洋服と靴とアクセサリーをいろいろ組み合わせて、
     ベッドの上に並べて写真をとるのがとっても楽しい」

着想×未来志向「宇宙戦艦ヤマトとか、スターウォーズとか、
        宇宙の話が大好き」

最上志向「職人の話、プロフェッショナルの話を聞いたり、
    本物を極めた人にしかできない芸を見ることが楽しい」

学習欲「明日何かの勉強会やセミナーに行くと思うと、前の日から
    すごくワクワクする。子どもの頃から、新体操でも英語でも
    ピアノでも、何かを新しく習いにいくことが大好きだった」

親密性「姉妹がすごく仲良しで、遠くに離れている妹に久しぶりに会える時は
    嬉しくて嬉しくてたまらない」

内省「昔から毎日寝る前に毎日日記を書く。嫌だと思ったことがない。
   それどころか、1日の終わりに自分の気に入ったノートとペンを
   もって1日のことを振り返る1人の時間が1日の中で一番好き」

戦略性「こどもの頃から、電車をどこの車両で降りてどの階段を上ったら
    一番早く出口に行けるかとか、想定して実際にやってみて、
    改善してベストを探すことが好きだった」

 ※これは例として挙げただけで、この資質が子ども資質、
  と紐付いている訳ではありません。
  すべての資質に子ども部分、があります。

この子ども部分の時間を意識的に取り、可能であれば増やしていくことで、
自分を活性化し続けられます。(ギャラップのリサーチ結果では、
免疫力も高まって健康になるらしい。権威に頼るその2です)
誰に報告する必要もなく、誰にも強制されず、
言い換えると何の儲けにもならなくても、
この子ども部分が実は私達の人生という車の車輪の1つを作っているはず。


★参考になる本を2冊、ご紹介しておきますね。
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」
 ジュリア・キャメロン 著 サンマーク出版 刊
自分を縛り付けている“たが”を1つ1つワークを通してはずしていきながら、
内側にしまい込んでいたアーティストの力を呼び覚ます。
エクササイズは、以下に書かせていただく、
大人側面をはずしていくプロセスでもあります。

「『生きる力』の強い子を育てる」
 天外 伺朗 著 飛鳥新社 刊
上記が個人向けの本だとしたら、こちらは社会に向けての啓蒙本、になるかも
しれませんが、子どもが本来の力をそのままのびのびと出していくと、
どんな子どもも生きる力が強くたくましい子になれる、
ことが書かれている本です。そのまま実践は諸般の事情で難しいとしても、
このコンセプトは人の強みを考える上で必読だと思います。


さて、もう一方の大人側面は、少しだけ複雑です
この側面は、周囲の人との関わりの中で自分で取り入れてきた、
社会人としてのルール感が影響していて、自分の存在意義とも関連してきます。
極端にいうと「人の役に立っていなければ、存在意義がない」
「優秀でなければ生きている価値がない」など。

このルール感、
人生のどこかで「このルールに従うと自分が必要な○○が得られる」
(○○の部分には、あなたが必要としているものを入れてください。愛情とか、
評価とか、賞賛とか、特別であるとか。あなたが生きる上で必要不可欠なもの)。
逆にいうと、それを失うかもしれないと思うと、焦り、怒り、恐さ、くやしさ、
悲しさ、苦しさなど、様々な感情が湧いてくる。

人が能力を高めていく上でこの感情はとても重要です。
社会の中でサバイバルするために、たとえやりたくないことでも達成したり
義務を果たしたりすることを可能にしてくれる必要不可欠な感情です。

ただ、組織内で仕事をするときや大事な人間関係で、
問題を引き起こすのもこの側面。
自分にとってあまりにも当たり前になっているので、
「会社なんだから当然でしょ」「仕事はそういうものでしょ」という言葉で、
周囲にも同じことを期待する、
自分だけの価値基準を周囲に押しつけてしまうこと、多々あります。

たとえば、
達成欲×責任感×最上志向を上位にもつある方が、
「仕事はやるべきことを絶対にやりとげるべき。締め切りの最後の瞬間まで、
できることをすべて行って、できる限り最高のOUTPUTにしてこそ仕事と言える。
完璧はありえないけれど、完璧を目指さない仕事は仕事じゃない」
と基本モットーにしていたのですが、
部下の仕事ぶりが気に入らずにいつもイライラしていました。
「仕事をなんだと思ってるのか。なめてるとしか思えない」

部下が一生懸命期待に応えようとしても、
優秀な彼からみると中途半端に見えて怒る、
締め切りギリギリに持ってくると、チェックが間に合わないと激怒する、
夜中でも休みでもメールを飛ばす。
部下が次々討ち死にしていく。本人も周囲も不幸。

大人になっていく中で自分が取り入れてきた社会人ルールに、
いつの間にか自分ががんじがらめにされてしまう。

そのルールは、人生のどこかの段階では、
その場で成果を出し評価されていく上で便利だったかもしれませんが、
それ、何十年前のルールですか?

高校や大学のときに身についたルール感?
(制服的ルール感、かなり古びてます。
 Tシャツも小さくなって腹が出てませんか)

新入社員の頃のルール感?
(何十年前ですか? その頃スマホはありました?
 そもそも自分のPCありました?)

プロジェクトで成功したときの成功法則的ルール感?
(一人のワーカーとしてですか? 今はマネージャー、野球でいえばコーチか
 監督ですよね。選手の代わりにバットもっちゃってませんか?)

この手強いルール感、自分自身と癒着してしまって、
顔にぺったり貼り付いた仮面のように、
自分では見えないし存在に気づかないルール感を客観視していくことが、
大人側面のバージョンアップになります。
その時に、ストレングスファインダーのTOP5がヒントになります。

まずは現実を見ること。
自分のせっかくの才能が、強みに働くだけでなく、
弱みにもなっているという現実を受け入れること。

「仕事はこうでなければ」という価値基準や
ルール感を変えなくてもいいけれど(そんな簡単に変わりゃしないし)、
少しゆるめていくことはできる(古い年季のはいった制服に、
ちょっと切れ目をいれて動きをラクにする感じです)。

古い価値観=数十年前の制服を着続けている自分をちょっと笑うこと。
もう骨までしみわたっているので、たとえ意識しなくてもそうなってしまう
ので、MUST感を手放しても大丈夫、と頭で理解すること。
人は強いだけの人よりも、弱さを自覚し認めている人に惹かれること。

詳しくは、自己基盤を整えるコーチングプログラムを提供している
コーチングプラットフォーム http://coachingplatform.main.jp/
と一緒に今年各地で展開していく、
自分のニーズを、ストレングスファインダーを通して把握していく
新しいプログラム(たぶん1日セミナー)でお話させていただきますね。


ストレングスファインダーを発案したギャラップ社の
元CEOである故 ドン・クリフトンが夢見た、
「1人1人が、自分ができないところを指摘され続けるのではなく、
 自分が上手くできるところ、得意なこと、
 強みを認めてもらい続けることができたら、必ず世界は変わる」
いつの日か、日本中で、ストレングスファインダーの資質名が
ごく普通に会話の中に登場し、お互いが応援しあえるように、
日本100万人を目指します!


==========2016年2月~2016年5月開催日程===========

■ストレングス・ラボ主催■

<ストレングス基礎コース(2日間) / 41,040円(税込)>
 ストレングスファインダー(R)の基本的な考え方、
 34種類の各資質の基礎知識と1つ1つの資質の使い方を、
 たくさんの事例を通して学びます。
 2月 4日(木)・ 5日(金) 9:45~16:45 赤坂見附
 3月 5日(土)・ 6日(日) 9:45~16:45 赤坂見附
 4月14日(木)・15日(金) 9:45~16:45 赤坂見附
 5月26日(木)・27日(金) 9:45~16:45 赤坂見附
 お申込>https://strengths-labo.com/guide/#basic

<ストレングス応用コース(5時間) / 16,200円(税込)>
 資質と資質の組み合わせによって、どのような強みが構築できるのか、
 TOP5のプロファイリングを通して資質のダイナミズムについて学びます。
 また、自分の資質をより効果的に活かすためのアプローチ方法を、
 グループコーチングを通して学びます。
 ※「ストレングス基礎コース」修了の方が対象です。
 2月12日(金) 13:00~18:00 赤坂見附 ※会場を変更しました。
 4月29日(金・祝) 13:00~18:00 青山一丁目
 お申込>https://strengths-labo.com/guide/#top5

<34資質実践コース(1時間) / 3,240円(税込)>
 34個の資質を1つ1つ取りあげ、理解を深め、実生活の中での
 実践につなげていくコースです。
 お申込>https://strengths-labo.com/guide/#aptitude34


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■GALLUP認定 ストレングス コーチ登壇セミナー・イベント■

<ストレングスファインダー&自己基盤セミナー@神戸>
 自己理解を深める2日間。思いがけない可能性を発見したり、
 自分が弱みと思っていたことが強みであると認識したり・・・。
 新しい自分に出逢い、自分がもっと好きになります。
  2月13日(土) 10:00~16:30 神戸/ストレングスファインダー
  2月14日(日) 10:00~16:30 神戸/自己基盤
 詳細>http://www.coach-kobe.com/1602_ibent.pdf
 お申込>https://ssl.form-mailer.jp/fms/d36bb740406356

<ストレングスファインダーセミナー@札幌>
 基礎コース受講済の方を対象としたアドバンスセミナー
  2月20日(土)札幌
 午後の部 お申込>https://www.facebook.com/events/1187213637958829/

<ストレングスファインダー1日講座@東京>
 1日掛けて、ストレングスファインダーの34資質の特長や
 チームでの活かし方を学べる講座です。
 書籍では得られない学びの体験が待ってますよ。
 前回は、参加者の85%が「大変満足」と回答、大好評でした。
  3月19日(土) 10:00~18:00 東京
 お申込>http://yadoyadaigaku.com/program/BS1505.html

※ストレングス コーチ登壇セミナー・イベントはこちらで随時更新中!※
 https://strengths-labo.com/eventnews/

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【編集後記】
今回のメルマガで
「自分では見えないし存在に気づかないルール感を客観視していくことが、
大人側面のバージョンアップになります。」
と書かれてますよね。

みなさんのTOP5はまさにフィルターであり、
インプットもアウトプットもそのフィルターを通します。

また、“カラーコンタクト”のように密着しており、
自分では気付けないのです。
鏡を見て始めて○○色だったんだと気付きます。
もちろん、周囲の人は○○色だと分かっています。

客観視も限界があります。
そこにまたフィルターが介在するからです。

だから私たちは ストレングス コーチ なのです。
クライアントの鏡となって、
事実をありのままにフィードバックします。
「□□さん、○○色のカラーコンタクトを装着してますよ」
「私は、その色から優しそうな人に見えます」

客観視が自ら鏡の前に立つことだとしたら、
合わせ鏡を持つことがコーチを付けることかもしれません。

コーチングセッションが気になったかはこちらをご覧ください。
https://strengths-labo.com/session/

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