ストラボ2022年メルマガは、最上志向の活かし方に
フォーカスして最上志向をTOP5にもつコーチの方々に、
それぞれの“最上志向物語”を語っていただいています。
最上志向ゆえに楽しく嬉しかったこと、上手くいったこと、
逆に苦しかった時期、転機となったのは何か、
どんな風に取り組み、今、最上志向を活かしてどんな
人生を送っているのか。
第6号は、鈴木達人(すずきたつひと)コーチです。
鈴木コーチと最初にお会いした(と私が思っていた)のは、
2014年、ギャラップのストレングスコーチコースを
アメリカのネブラスカ・オマハで受けるために皆で遠征
した時でした。
(今はギャラップも日本/日本語でコースが受けられ
ますが、当時はUSでしかなかったので、通訳さんに
同行いただいてUSで受けていました)
皆で集まって歓談している時、鈴木コーチの態度は、
腕組み&足組み&上から目線という、駄目なマネージャー
の典型のような姿で、思わず「態度悪い!」と叫んだ
ところが始まりです(と思っていたら、文中でそれ以前も
お会いしていたことが判明・・)
でも、指摘されたとたんに「!すみません!」とすぐに
真面目なおじさん姿勢に移行。「態度は悪いが根が素直
なおじさん」という印象で刻印されました。
(ぜんぜん褒めてないな)。
褒めてないついでにもう1つ!
ストラボで信念を上位にもつ方々をメンバーとする信念会
があり、その方々と新年に信念会をするという、苦笑いな
だじゃれの集まりがありました。いちおう、偵察も兼ねて
参加してみた。いやー、最初から最後まで「おかしい!」
「間違っている!」「こうあるべきだ!」のオンパレード(笑)。
あ、いかん、今回は最上志向メルマガでした。
信念と最上志向の合わせ技、お楽しみください。
(ちょっとべらんめい超ですが、江戸っこなので気に
なさらずに)
ここからは、鈴木達人コーチにバトンタッチします!
◆自己紹介
最上志向(1位)x公平性(4位)x信念(7位)
ITGコミュニケーションの鈴木達人です。
私は、1983年にKDDに入社以来、国内外で運用、
営業、企画、総務、渉外、人事、新規事業などの業務を
経験し、ECビジネス部長など20年以上を管理職として
勤務してきました。定年再雇用を1年経験した後、
2020年に自分の会社を設立してKDDIとも業務委託
契約を締結し、組織コミュニケーションコンサルタント
として活動しています。
そのきっかけは、2007年に降格人事を受け悩んで
いた時に、コーチングに出会い、
それを「コミュニケーションの真理だ!」 と感じで学び始め、
以降、KDDI社内の研修業務に関わるようになったことと、
2012年にグループ会社総務・人事責任者として行動指針を
作成した際、コミュニケーションの量が質に繋がり、
「組織が変わる」ことを体感し、組織内のコミュニケーション
の改善を志向するようになったことです。
そして、2014年に米国でストレングスコーチの資格を取得し、
以降、延べ100以上の組織5,000人超に対して、
コーチングとStrengthsFinde®による組織活性化施策を実施
しており、モットーは「人が、活き活きと(I)楽しく(T)
頑張って(G)」成果を出し続けていける組織作りを
サポートすることです。
・まず、何をおいても森川さんとの衝撃的な出会い
何をおいても、この出会いがなかったら、今の自分はいなかった
だろうなということで
StrengthsFinde®を受けたのは、10何年か前に
コーチングを受け始めた時に、マイコーチから「受けなさい」と
指示命令されて受けてはみたものの、
「何か占いみたいで、決めつけられて気持ち悪い」
「人って普通こういうもんじゃん!?」が、第一印象で
実は全くピンときませんでした。(笑)
ただ、その後CTP(懐かしいっ!)で森川さんのクラスを
取って興味を持ち始め、その頃、日本コーチ協会東京チャプターで
コーチングフェスタというイベントをやっており(あぁ、これまた、
超懐かしい!)、その時に初めてリアル森川さんにお会いしました。
「こんな資質(最上/共感/ポジ/公平/調和)なんですが、
どんなもんでしょう?」と簡易プロファイリングをお願いしたところ、
「あんた、矛盾(好き嫌いの最上志向と誰にでも同じように接したい
公平性)してるわね~!」との一言。
うわっ!何!このおばはん、いきなりこんなこと言うんだ!
おもろい!と森川さんのファンになってしまいました~。
そして、そうか!、StrengthsFinde®って結構内面に深い
ところまでわかるんだ!というのが、StrengthsFinde®に
興味をもった最初の気づきでした。
(陰の声:冷や汗! 初めての方にこんな失礼な言い方したっけ?
ああ、してるかも・・。ちなみに、CTPというのは、
コーチAというコーチ育成の会社が提供しているプログラムです)
・資質の原点① 集中内観での気づき、おふくろの影響
さて、私は数年前に集中内観https://e-naikan.jp/に
行ってきたのですが(行ったことない人は自分の資質、
ファンデーションの原点を見つめる上でも超おススメです!)、
その7泊8日の中で気づいたのは、人は本当に一人では
何もできないということ。ここでは、偉そうに自分一人で
やってきたように色々と書いていますが、全てのことは、
森川さんを筆頭に周囲の誰かのお世話になったり、迷惑を
かけてきたことばかり、本当に感謝、感謝です!
そして、もう一つの気づきが、トップ5の資質は
全ておふくろの影響を濃~く受けた原体験に根差していること
を実感してきました。特に、最上志向ⅹ公平性。
例えば、最上志向などは「あんたは、知能指数が高いから※、
必ず東大に行ける!※※」と、小学校低学年の頃は5段階評価で
4以上はほとんどなかったも関わらず、応援され続けたことが
「いつか頑張れば、きっと大丈夫!」といった漠然とした自信に
なっていたことを思い出しました。(笑)
※おふくろ曰くIQは140超だったらしい。
※※おやじも爺さんも東大卒だったので、二浪するまで東大以外は
眼中になかったのは事実。結果、早稲田にしか入れてもらえません
でしたが。(笑)
(陰の声:早稲田を狙って合格し学生生活を謳歌した方、すみません。
鈴木コーチに代わって上から目線をお詫びします)
それから、「誰に対しても同じように接せなあかんで!」
と口癖のように言われて、実際におふくろが誰に対しても
同じようにめっちゃ気を使って「八方美人」になってしまい、
大変そうにしていた姿もリアルに思い出しました。だから、
癌になっちゃたんだろうなぁと改めてちょっと悲しくもなったけど※、
そんなことも含めて、資質のもったいない使い方も
身をもって教えてくれたんだなぁなど、
おふくろのオレの資質への影響を思い出した次第。
※おふくろは癌で私の今の歳(63)で他界。そういう意味じゃ、
これからは、おまけみたいな人生だから、やりたいことやらないと!
・資質の原点② イギリスでの経験、自分で考えて行動しない日本人
あと、30代前半に数年過ごしたロンドン生活も影響が
あるだろうなぁ。特に、最上志向ⅹ信念。イギリスは日本と違って、
自己責任の国。例えば、横断歩道で赤信号でも、車が来てなかったら
ほぼ100%の確率で皆が渡る。杖ついたおばあちゃんでも!(笑)
まぁ、車のマナーが素晴らしいこともあるけど、これはびっくり!?
ちゃんと自分で考えて判断するんだってことに気づきました。
エリザベス女王の葬儀でご覧になった方も多いと思うけど、
皆マスクをしていない。実際、コロナ患者の数が日本の数倍の数で
炸裂していた時でさえ、公共の場でマスクをしていたのは半数以下
だったと在ロンドンの友人に聞いて、絶対そうだろうなぁと。
日本で、誰も歩いていない道で一人暑そうにマスクをしているヤツとか、
全く車がくる気配のない住宅街の横断歩道の赤信号でぽっつんと
立ってる人を見ると「自分の頭で考えて行動しろよ」と
最上志向x信念で悲しくなる。
教育の違いもあるんだろうけど、
日本では、「何のためにするのか?」を考えない人が多過ぎる。
例えば、仕事なんか典型的だよね。60歳定年まで何も考えず
(って言い過ぎなんだけど)、定年近くなって「どうすればいい?」
ってなる人がなんと多いことか。
となると、最近のミレニアム世代以下の若い人達が、
自己実現、自己成長を大切にしているはめっちゃ嬉しい。
(陰の声:この“正しい”を、拳を振り回しながら熱く語る
ところが信念なんですね。っていうか、最上志向のメルマガ
なんだけど)
「人は考える葦」なのだから、考えて行動する「べき」というのが、
オレの信念。と、言いつつ、マスク以外では何も考えずに行動して、
痛い目に合うことも未だに多いんだけどね。オレの資質的には、
自分で考えない=バカ、になるので、最上志向ⅹ信念的に
半径5メートル以内に入れたくない。(笑)
(陰の声:すみません、私も鈴木コーチの半径5メートル以内
に入れていただけない1人です。考えてないわけじゃないけど、
「まずやってみて(活発性)、それから考える(というか、
これじゃうまくいかなんだ、と瞬時に判断し(活発性)、そして
別のことをやってみて(活発性)」ので、結局行動と判断しかない)
それから、在ロンドン時代の強烈な思い出は、
パブでサッカー観戦をしていて一人が飲み過ぎてベロベロに
なって周りに絡みだした時、二人の普通の客(店員でも、
おまわりでもない)が「頭を冷やしてこい!」とばかりに
そいつを文字通り抱え上げて店の外に放り出した!凄い!!
イギリスでは、反社会的な行動にはちゃんと自分達で
ケツを拭くんだ!ということを実感しました。
日本じゃ、そんな時に眉はひそめるけど、行動するヤツは、
いたとしてもドラマの中くらいだよね。
これも、信念のルーツになっているだろうなぁと。
まぁ、こうやって文句ばっかり言ってると読んでる人が
嫌な気分になってくると思うので、これくらいにしておくけど、
本当に最上志向ⅹ信念が炸裂すると「自分で考えて判断しない
人を見ていると軽蔑してしまう。振り回し過ぎ!?(笑)
(陰の声:他にも共感性や調和性を上位にもっている方の
発言とは思えませんが、それだけ、最上志向×信念は
ストロングなんでしょうね。好きなだけふりまわしてください。
周りの人は身を低くしてかわしますので)
・左遷もされるけど、Ⅴ字回復もしちゃう
とはいえ、これらの資質は強みとして使えると、
これは凄いパワーを発揮する訳で、そんな話もさせてほしい。
以前、ストラボではネタにさせていただいていた、
KDDIが合併直後の組織の在り方に役員以下の平場の会議で、
一番ペーペーの管理職として参加したにも関わらず、
真向から「この組織の在り方は間違っている。こうあるべきだ!」
と意見して、ボロボロの赤字のグループ会社に飛ばされた話は
聞いたことある人いるかも。(笑)
でも、飛ばされた資質が最上志向ⅹ公平性ⅹ信念だとしたら、
その赤字会社と立て直したのも、同じ、最上志向ⅹ公平性ⅹ信念。
会社が潰れて仲間が路頭に迷うようになることが絶対に許せない!
そのためには、黒字化するしかないなら、やるしかない!と
達成欲34位でありながら、しょっちゅう徹夜仕事。そして、
事ある毎に「こんな会社にしていこう!」と仲間を鼓舞し続けて、
何と、3年弱で黒字化に成功したのでした!めでたし、めでたし!
まさしく、資質は使い方次第ですね。
・強み文化のエバンジェリスト
2014年にオマハに行って、ストレングスコーチの資格を
取った時、これは組織活性化に絶対に役に立つと思い、
当時の人財開発部の上司に打診したところ「それはお前が
やりたいだけだろ!」と言われてしまい。
必ず組織の役に立つという確信があったので
「じゃ、勝手にやろう!」と、組織運営に悩みを持っている
部長に声を掛けて、年休(どうせ切り捨てるし)を取ってやるなら
文句は言われないだろと、いくつかの組織でワークショップを
始めました。
3年くらい、通算で30日ほどのワークショップを
実施しているうちに、お蔭様で社内で徐々に評判になり、
部長が代わった時に「鈴木さん、いい取り組みをやって
いるらしいですね。是非、業務としてやってください」と
言われるようになり、逆輸入の形で人財開発部での自分の仕事に
なって、それが今の自分のお仕事に繋がっています。
既に、KDDIグループでのStrengthsFinde®の受検者数は
10,000人超、ワークショップの参加者も5,000人超まで
もってこれたのも
やはりより良い影響を与えたい最上志向ⅹ世のため人のための信念
ⅹ誰に対しても同じように提供したい公平性を使いまくって
きたからだと確信する次第です。
・StrengthsFinde®を学んでの最高の気づき
自分の個人の目標としては、こうなったら、あと15年、
77歳まで現役でいたいなぁと勝手に思っています。
私が、コーチング、そして、StrengthsFinde®を学んでの
最大の気づきは「人は、みんな違って、みんないい!」。
StrengthsFinde®を知る前の自分なら、マスクをずっとして
いる人も、横断歩道で待っている人も受け入れられずに、
攻撃しまくってたんだと思いますが(笑)、
今は「違うだけなんだ」なぁと受け入れられる。
(陰の声:ほんとか!?)
資質は、人がその時に使える「最強の無形固定資産」なので、
それを最大限に個人で活かしてもらうこと、そして、
人を受け入れることの大切さを知っていただいて、
世界共通の職場悩み=人間関係を改善して、一人ひとりが、
いつも活き活きと(I)楽しく(T)頑張って行ける(G)
組織作りのサポートをライフワークにしてまいります!
ここまで、読んでいただき、ありがとうございました!多謝!!
陰の声に戻ります。いかがでしたか?
最上志向×信念の熱い暑い厚い人生。
左遷されて、そして凱旋戻りは、ストレングスコーチ仲間では
有名な話しですが、個人的にはそれを許したKDDIさんという
企業の懐の大きさを感じます。いい会社だから、この
熱い鈴木コーチでも(でもってなんだ)、務めあげることができた
に違いない! それにしても、最上志向×信念×公平性のメルマガ、
公平性の出番はあまりなかったけど、続きはまた来年に。 |