ストラボ2023年前半のメルマガは、個別化の活かし方に
フォーカスして、個別化をTOP5にもつコーチの方々に、
それぞれの“個別化物語”を語っていただきます。
2023年個別化第1弾は、齋藤綾治(さいとうりょうじ)コーチです。
齋藤コーチと最初にお会いしたのは、10年前のとあるワークショップ。
懇親会の後に、「ご自分のTOP5について聞きたいことがある方は
並んでね-」のお終いの頃にやってきた、背が高く、優しく穏やかな
雰囲気をもった青年、が齋藤さんでした。
TOP5をみて、私が「コーチに向いてるね!コーチングの勉強すると
いいんじゃない」と伝えたらしい。
数年後に認定ストレングスコーチになった斎藤コーチとお会いした時に
気がつかず、「初めまして!」とご挨拶したら、穏やかな笑顔で、
「以前お会いしています。その時に僕のTOP5を見て、コーチに向いてる
と言ってくださって、コーチングの勉強をしました」
そしてTOP5を見せてくれて思い出した! そうそう、言いました!
(ちなみに、ストレングスファインダーは職業診断ではないので、
「あなたは○○の仕事に向いている」というコーチがいたら、
その人はモグリです。ヤバいです。って、自分じゃん)
その時と変わらず穏やかで優しく深く、人の話をじっくりよく聞き、
その人の狙いを達成するために、本人が気づいていない側面について
質問してくれる。 まさしくナチュラルコーチ!
自分がしゃべりまくってしまうコーチ(私です。とほっ)とは格が違う。
ああ、また本編の前の前座のくせにしゃべりすぎる自分ひっこめ。
ここからは齋藤コーチにバトンタッチします。
★自己紹介★
こんにちは。
ストレングスコーチの齋藤綾治です。
名前(りょうじ)で呼ばれることが多いので、
名前で覚えていただけると嬉しいです。
・株式会社といろ代表
・国際コーチング連盟認定PCC(Professional Certified Coach)
・GALLUP認定ストレングスコーチ
私自身は2013年よりコーチングを学び始めて、
2015年にストレングスコーチの認定を取得しました。
2020年に独立し、現在はプロコーチとして
日々様々なクライアントさんとクリフトン・ストレングス®︎を
活かしながらのコーチングセッションを行なっています。
一人ひとりの強みにどっぷりと浸かる毎日を送っている、
そんな日常です。
私の上位資質は、
1.収集心 2.戦略性 3.成長促進 4.親密性 5.個別化
6.内省 7.慎重さ 8.最上志向 9.分析思考 10.アレンジ
個別化はちょうど真ん中、5番目です。
★個別化ってどんな資質?★
個別化は冷静な観察力を持ち、他者が持つ個性や特性といった
オリジナリティを見つけるのが得意な資質です。
だから相手によって説明の仕方を変えるのは当たり前。
プレゼントを選ぶのも得意。
そんな、カスタマイズ対応が得意な才能です。
それだけに、個性を無視したルールの押し付けには
思わずイラッとすることも…。
個別化はこんな特徴を持った資質です。
さて、ここからは私の個別化物語を紹介していきましょう。
★34資質じゃ物足りない?(個別化の叫び)★
今でこそどっぷりとストレングス沼に浸かっている私ですが、
以前はこういったツールに抵抗がありました。
というか、自己分析そのものが好きではなかった…。
人って一人ひとり違うもの。
それをたった34個の箱に入れてしまったら、
個性というものが単純化されてしまって、
かえって人の本質が見えなくなってしまうんじゃないのか?
人を箱に閉じ込めてしまうような自己分析ツールって、好きじゃないな…。
これはまさに個別化の叫びだったと思います。
その後、クリフトン・ストレングス®︎は人を箱に閉じ込めるものではなくて、
34資質をきっかけに人の可能性を見ていくものなんだということがわかり、
さらに資質の掛け合わせで無限の可能性も見えてくるということも知って、
今では私の個別化をさらに強化してくれるツールとしてフル活用しています。
★個別化×成長促進でバレーボールを教える★
バレーボールを長く続けてきた中で、
教える経験もずいぶんとしてきました。
周りから教え上手だと言われることもあったのですが、
今思い返すと、特に初心者〜中級者を個別指導するのが
自分でも好きだったなぁと思います。
「君は腰を落とそうとして後ろに引けちゃっているから、
今の君は腰よりも膝を意識して、膝を下に落とす感覚で
レシーブの構えをするといいよ」
「君はスパイクのときに肩がきゅうくつになっているね。
体の中心線ではなくて、右肩の前でボールを捉えると
もっと楽に打てるようになるよ」
「今の君に大事なのは思い切りだ。まずはストレス解消の
気持ちで思いっきりボールをひっぱたいてスッキリしよう♪」
その人が必要としていることを教えるのが大事。
それをやるから本人の持てる力を伸ばせるんだ。
当時は当たり前のことと思ってやっていたのですが、
こうした個別具体的な教え方ができたのも、
個別化の持つ観察力+成長促進があったからなのだろうなと、
今になって思います。
バレーボールを教える機会はなくなってしまいましたが、
この経験を活かして、近い将来コーチを育てる仕事をしていきたいと
考えている今日この頃です。
★仕事でも大活躍だった個別化★
起業する前は組織に属していた私ですが、
そこでの個別化はまさにフル活用、大活躍の資質でした。
交渉ごとは1対1で、プレゼンは具体的な相手を想定しながら、
マネジメントでは一人ひとり個別の声かけを…。
そうやって日々活躍していた個別化ですが、
私の場合、やっぱりここでも育成の場面で一番活かせていたなと思います。
意識して強みを活かすというよりは、個別に応援したくなる感覚。
「ちょっといいかな」なんて声をかけることが多かったです。
「君はさ、自分で思っているよりも説明が上手だよ。
今度の説明会、ちょっと挑戦してやってみなよ」
「さっきの会議での発言、とってもよかったよ。
提案まで出せるのは素晴らしいから、そのスタンスで頑張ってね」
個別化×成長促進は、やっぱり私そのものなんでしょうね。
★資質の持つ可能性を信じて独立へ★
コーチ(パーソナルコーチ・ビジネスコーチ)として独立しよう!
この決断には、自分の上位資質に個別化×成長促進があったことも
大きな要因でした。
個別化の持つ冷静な観察力。
成長促進の持つ、可能性を信じ切る力。
これらをもってすれば、きっとコーチとしてやっていける…
前職では副業が許可されていなかったために
顧客0からの独立となったわけですが、
そこには自分の強みをとことん信じたがゆえの決断がありました。
リスクも大きかったので、同じことを人には薦めないですけれどもね(笑)
それでも自分の強みを信じて進んだ結果、おかげさまで
今では多くのクライアントさんに囲まれて過ごすことができています。
信じて飛び出したことで、“強みってやっぱりすごい!”という実感を、
身を持って体感することができました。
★社名「といろ」に込めた想い★
今私は「株式会社といろ」の代表をしています。
この「といろ」という名前は、
もちろん十人十色という意味合いもあるのですが、
もうひとつ、一人十色という意味も込めて名付けました。
一人ひとりの中には、10の可能性が秘められている。
これは個別化×成長促進を持つ私からのメッセージです。
十人十色、そして一人十色。
この「といろ」という言葉を大切に、
これからもコーチングを通して一人ひとりと向き合い、
可能性を信じ、伴走していきたいと思っています。
★おわりに★
個別化物語、いかがだったでしょうか。
他の資質もそうですが、個別化もとことん使う価値のある、
とても魅力的な資質だと思います。
この資質を活かす上でもし気をつけるところがあるとしたら…
それは、個別化は他者理解の勘が鋭いがゆえに、
早々に「わかったつもり」になって相手を見切ってしまうときが
あるところでしょうか。
個別化で相手を早々に決めつけてしまうのではなく、
個別化で相手探求をずっと楽しみ、
他者の持つ新たな可能性を次から次へと見つけ出していく。
そんなワクワクする活かし方を、ぜひ続けていきましょう。
陰の声に戻ります。
いやー、いつもなら、ツッコミどころが満載で、見つけては
“陰の声”コメント入れてきたんですが、今回はツッコミどころがない!
これは齋藤コーチの優しさと慎み深さと、森川のツッコミを
予測する想定力のなせる技か。
次回以降も、5人のコーチが「俺の個別化/私の個別化」をUP
してくれます。乞うご期待!