ストラボ2023年前半のメルマガは、個別化の活かし方に
フォーカスして、個別化をTOP5にもつコーチの方々に、
それぞれの“個別化物語”を語っていただきます。
2023年個別化第2弾は、酒井真由美コーチです。
酒井コーチと最初にお会いしたのは6年前、
ストラボがまだ各コースをリアル開催していた頃でした。
真由美さんのhusband(⇒酒井穣さん、アンモナイトの
専門家&「はじめての課長の教科書」をはじめ著書多数の
超面白い方です)からの、
「うちの奥さん、すんごく面白い人だから」という
触れ込みとともに登場!
今回のテーマは個別化ですが、真由美さんが基礎コースで、
原点思考の体験談を語っていた時の、
「私、ディズニーが超好き。そもそもの歴史から知って学んで
初めて本物のディズニーがわかる。世の中には、ディズニー
が好きとかいいながら、ディズニーの歴史も知らずして
通いまくってるやつがいるが、成敗じゃ!!」と叫んでいた
酒井真由美さん、「この人何者!?おもしろすぎー!」が
第一印象でした。
ああ、今回原点思考じゃなくて、個別化です。
そんな酒井真由美さんの個別化物語、お楽しみください。
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こんにちは。
個別化1位のストレングスコーチ、酒井真由美です。
Gallup認定ストレングスコーチ
アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
子ども向け学習塾の経営者
某書道協会審査員
として活動しています。
先にネタバラシをしますが私のトップ資質は
① 個別化 ② 親密性 ③ 学習欲 ④ 原点思考 ⑤ 着想
⑥ 戦略性 ⑦ 収集心 ⑧ 自我 ⑨ 達成欲 ⑩ 未来志向
です。
タイトルに書いたとおり、共感性は30位、ポジティブは27位、
社交性は29位と本当に見事に下位資質さんたちです。
それなのによくトップ5に入っていると言われがちです。
面白いですよね?
(陰の声:「面白いですよね?」と言われても、ストレングスのことを
よく知らない方は、何が面白いのかわからないかも。
親密性は初対面の人の超シャイで社交性とは真逆、
個別化は冷静に相手を観察し話を聞く資質だけど
気持ちには入り込まないので、相手と気持ちで繋がる共感性が
あるようには見えない、はずなのに
相手からそう見えるという意味だと思います)
これも私の上位資質たちの強みを活かすと「そう見える」わけです。
個別化第2弾では「個別化✖︎親密性」を軸に解説したいと思います。
楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
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例えば今日、知らない人がたくさん来るパーティや会食があると
しましょう。もちろん親密性さんは気鬱な訳です。何日も前から
行きたくありません。いっそ風邪をひかないだろうかとか、
後ろ向きな気分でいっぱいで朝目覚めます。本当に行きたくない。
でも行く必要がある。この時明確な理由がある場合、
原点思考さんが「行くよ」とスイッチを押してくれます。しかし理由が
よくわからないような場合は?
そんな時、私の背中を押すのは「個別化さん✖︎学習欲さん✖︎収集心さん」
連合軍です。この連合軍の「人間観察欲」はとても高いのです。
「いろんな人を観察するチャンスよ!頑張って、私!」という掛け声で
どうにかワクワクスイッチを押してくれます。
元々個別化の人が持つ強みとしては「人間観察力」があると思いますが、
ここに学習欲や収集心がくっつくと「とにかくたくさん、
いろんなケーススタディを!」という燃料が投下されるのです。
自分の中の連合軍に激励叱咤されながら向かった会場。
参加するというファイナルアンサーを出し(往生際が悪い 笑)、
さあ!と一歩を踏み出すその瞬間に入るスイッチ。
それはなんと・・・親密性さんです!
同じ資質なのに自分自身の活用の仕方次第で
全然違う働きをするのが面白いですね。
というわけで親密性は基本的には人間関係における
「快適さ」を重視する才能であり、
このような場では「居心地をよくする」ように振る舞うようになります。
つまり、笑みをたやさず、明るく、社交的に振る舞うことで
場を自分にとって安全で快適な場へと変えようと
必死で頑張るわけです(もしかしたら私の場合「自我」や
中位の「指令性」も頑張っているかもしれません)。
そしてその外面を利用して連合軍が人間観察欲を満たす
ポジティブで軽快な会話のラリーを展開しているわけです。
(陰の声:ちなみに、親密性×慎重さが上位の場合、社交的に振る舞うのは、
かなりのエネルギーを使うので、他者から見た自分という「見せる」
意識がある自我が「社交的に演じる」サポートをしてくれてるかも
しれませんね)
こうして、「自分から明るく話しかけ、広く浅く誰とでも分け隔てなく話し、
1人でも平気に見える人」が完成し、「ポジティブ」「社交性」として認識
されるに至るわけです。
さて「共感性」はどこで出てくるでしょう?
正解は、もう少し関係性が深くなってきたらなんです。
たくさんの人と話していると「もう少しこの人の話を聞いてみたい」
というスイッチが入る時があります。
そうすると原点思考さんが現れます。そうすると過去のエピソード
を聞くなどしてその人物の人格形成についての情報収集モードに
移ってきます。この時「親密性」の扉はややオープン気味になっているか
と思います。そうするとその人の話し振り、表情、振る舞いなどなどに
寄り添うことができる「親密性」モードが、特に仲良くない人に対しても
発揮されて話をしているはず。おそらくこの時が「共感性に見える時」なのです。
会がお開きになると親密性がんばりモードが終了し、
早く帰りたい親密性が現れます。
また個別化✖︎収集心(7位)が今日のまとめ時間を欲するので、
今までの社交的に見えた人はなりをひそめ、誰かと一緒にならないように
細心の注意を払いながらダッシュで帰宅します。
こうして仮初の姿から本当の私に戻って「やっぱ家はサイコー!」と
叫ぶわけです。そして今日出会った人たちを反芻して「楽しかったなぁ〜」
と心の中のコレクションに分類するメインイベントを楽しむ・・・
ね、絶対に「社交性」「ポジティブ」「共感性」じゃない!
とはいえこのような機会が増えると、疲れはするけど
「安心できて快適な人間関係」は広がっていきます。
結果として交友関係は広がるし、好きな人も増える。
仮初の姿というよりもアナザーサイドかもしれませんね。
スーパーサイヤ人(ドラゴンボール)になるみたいな???
(陰の声:すーぱーさいやじん?? あなざーさいど??。
わからなすぎて、そこはもう置いとこう。
確か個別化×親密性をテーマでスタートしたお話でしたが、上位資質
全員登場で自分の内面で何が起こり、それが外から見るとどう見えるか
という1つ1つの資質=登場人物の解説になっているところが
結局のところ、“個別化”なのかもしれませんね)
余談① 個別化による人間観察について
私見ではありますが、個別化に学習欲、収集心がくっついた場合の
人間観察能力とは人間タイプ分類能力だと思います。
初めは「犬っぽい」「猫っぽい」などの大雑把な分類から始めたりして、
徐々に分類が細分化していく。そうして情報が貯まれば貯まるほど
その人の輪郭は明確になっていく。
私の場合その細分化を推し進めるものが個別化✖︎原点思考です。
結果として今まで出会った数多の人に対して
ある程度の輪郭を持って細分化した明確な人物像を持っているので、
人間のタイプ分けの名人でありながら
「人は一人一人違う」という結論を持つに至ります。
この結論から「人のことは簡単にはわからない」「人は変わるし、
未来の可能性は無限大だな」と思うに至るのです。
(たまに「成長促進あるの?」とも言われますが、
多分この「個別化の悟り」からきているもので、
ナチュラルに信じているわけではないわけです)。
個別化に何がくっつくかにもよりますが、個別化持ちの人は
濃淡あれ同じように感じている方が多いのではないでしょうか。
余談②:「個別化✖︎親密性」が学習塾を運営するとどうなるか?
さて、私は某子ども向けの学習塾を経営していますが、
どうなると思いますか? 正解は「3ヶ月を過ぎた頃から
完全個別最適カリキュラムが発動する」です。
言語化はいちいちしていないのですが、
感覚的に本人に最適な学習速度が分かります。
顔色、声色、動きでその日の最適な「声がけ」の温度が分かります。
また学校でのトラブルの有無が早期察知できます。
✖︎原点思考を発動すると改善のためのボトルネックが分かります。
✖︎戦略性を発動すると・・・到達の天井が見えてしまうので、
あまり発動しないようにしています。だって人はそんなに単純じゃないから、
悪い予想は鮮やかに裏切られることがたくさんあるって知っているから!
いかがだったでしょうか?
個別化とともに何が強く作用するかによって
外に現れるものは変わってくると思います。
また欲しかった資質がボトム資質だからと落ち込む人がいますが、
どんな資質だって使い方次第で自分を助ける大切な資質になると思います。
アナザーサイド(スーパーサイヤ人)使い?をしたい!と思った方は
今一度自分のトップ資質のちょっと好きになれないところ
を思いっきり受け入れてあげてくださいね。
ちょっと好きになれない自分をまるっと受け止めることができた時に、
好きじゃない自分の取扱説明書を熟知した時に、
そんな自分を強み使いできるようになると思います。
強みスイッチを入れられるのはやはり自分自身です。
一つの資質ごとにたくさんの強みスイッチを装備してくださいね!
まるで自分大好き人間みたいな文章になってしまいましたが、
全くそんなことはないって言い訳して終わりたいと思います。
(陰の声:いや、“自分が大好き!”が充分伝わってきました。
これくらい自分大好きになれたら、人生とっても楽しく生きられる。
どうやってここまで自分大好きになれたんだろう、そこが知りたい)
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陰の声に戻ります。
酒井真由美コーチの個別化物語、いかがだったでしょうか。
個別化は不思議な能力をもつ才能で、
相手がどんなこだわりを持ち、何が嬉しく何がイヤなのか、
話を聞き観察する中で把握し、相手を変えるのではなく
そのままを活かせる場所や仕事や物事の進め方ができる
ように工夫する資質です。モグラに「外に出てこい!」と
言わず地下で活躍できるように配置し、ワニに「食われる
身にもなってみろ!」とは言わず、ワニが好きそうな動物とは
できるだけ離して生きられる場を探す。
個別化×親密性は、その究極で、一人ひとりについて
相手の最適を探し考えるので、「みんなに」「みんなが」は
ありえないし、好きではない。
1on1で相手を知り、自分のこともわかってもらって、
価値観も生き方もワークスタイルもすべて異なる2人が
どうすれば協業できるかを探り試し続ける才能です。
人間関係を構築する天才ですよね。
酒井コーチの物語を読むと、資質さえも1つ1つを理解し、
活かしている様子が伝わってきますね。
次回は戸田裕子コーチが「私の個別化」をUPしてくれます。
乞うご期待!