特許庁と経済産業省が、「事業会社とスタートアップのオープンイノベーション促進のためのマナーブック」を発表しました。特許庁と経済産業省は、2020年以降「オープンイノベーション促進のためのモデル契約書(OIモデル契約書)」を発表・更新を続けています。従来の常識とされていた交渉の落とし所ではない新たな選択肢を提示し、事業会社とスタートアップ双方が利益を享受できる望ましいオープンイノベーションの促進を目指しています。
今回の発表において目を引くのは、何と言っても「マナーブック」というタイトルだと思います。オープンイノベーションを成功させるための良好なパートナーシップ構築において、事業会社・スタートアップの双方が意識すべきポイントを「マナー」、つまり、作法や心構えを紹介しているのです。
良好な人間関係の構築において、「マナー」が必要不可欠であることは言うまでもなく、誰しも分かっていることでしょう。しかしながら、過去には、中小企業やスタートアップから「大手企業が自社に有利な契約書案を当たり前のように持ってくる」「大手企業は自分たちが聞きたいことだけ大手企業が勝手に自社の開発に使っていた」というような話を聞くことが、残念ながらありました(※大手企業には、また違う言い分があるのかもしれませんが)。
理想的なパートナーシップを構築するためのマナー4箇条は、次のようにまとめられています。