ユーザー体験の価値を最大化するデザイン
今回も、日本パッケージデザイン大賞2025の受賞製品について紹介します。ホームケア&電化製品・雑貨部門の金賞には、ソニーグループ株式会社の「ポータブルシアターシステムHT-AX7」が選ばれました。日経クロストレンドの記事によると、ソニーグループのクリエイティブセンターが多面的にかかわり、パッケージを含めた商品全体に、デザインへの深いこだわりが体現されています。

コンテンツを鑑賞するスタイルの変化に対応する

商品コンセプトは、スマートフォンやタブレットでの視聴が一般化した現代のライフスタイルに合わせ、「家中どこでもシアター空間」を実現することです。フロントスピーカーと2つのリアスピーカーがワイヤレスで接続され、約30時間の再生が可能なバッテリーを内蔵。約2kgと軽量で、簡単に持ち運びができ、3つのスピーカーを部屋の色々な所に配置可能です。デザイン面では、シンプルで柔らかな楕円柱形のフォルムが採用され、家庭のどんなインテリアにも溶け込むよう設計されています。素材にはペットボトル由来の再生ファブリックが用いられ、音質とデザイン性、そして環境への配慮のバランスが図られています。リアスピーカーの安定性や、持ち運び時の快適さにも細心の注意が払われ、視界を妨げない構造や、指を引っかけやすい底部の工夫など、細部にまでユーザー視点が反映されています。

「パッケージを開ける体験」をデザインする

パッケージは、体積と使用する素材量を最小限にするため、製品のシルエットがそのままパッケージに現れるデザインになっています。素材は、ソニーが開発した「Original Blended Material(オリジナルブレンドマテリアル)」という環境に配慮した紙素材を用いています。パッケージの上下をそれぞれ外箱と内箱を貼り合わせる二重構造にすることで、製品重量に耐える強度を持たせるだけでなく、十分な衝撃吸収力があり緩衝材が不要な構造を実現しています。

また、パッケージの上蓋を開けると、フロントスピーカーの上にリアスピーカーが置かれた状態で現れ、使う状態が分かるようになっています。この状態を実現するためのパーツの組み合わせにも、様々な検討があったといいます。
余計な労力なくスムーズに製品を取り出すことができて、開けたらすぐに使える。手に入れた製品との出会いの瞬間を彩るものである、パッケージを開ける体験がデザインされています。


HT-AX7の、パッケージを含めた商品のデザインは、ユーザーに快適な体験を提供し、体験価値を最大化することに一貫してこだわったものといえそうです。

(参考URL)
日経クロストレンド電子版 2023年12月1日「ソニーの『家中どこでもシアター空間』 ミニマルデザインで実現」 詳しくはこちら→
Facebook
正しく表示されない場合はこちら
このメールは、株式会社かたちなきものからのメール配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから配信停止手続きが行えます。
本メールは info@value-labo.com よりinfo@value-labo.com 宛に送信しております。
高輪3-5-6, 港区, 東京都 108-0074, Japan


全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止 | 登録情報更新